MISIA、クリスマスライヴで完全復活「ご心配おかけしました」

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MISIAが、12月19日及び12月20日の2日間にわたり東京・国際フォーラムにて、自身初のクリスマス・チャリティ・アルバム『So Special Christmas』の発売を記念したクリスマス限定ライヴ<So Special Christmas>を開催した。

白いクリスマスツリーがそびえ、上手と下手には大きなトナカイのクラフトが飾られているステージには、無数のキャンドルが灯されひと足早いクリスマスムードを演出していた。スペシャル編成である今回のバンドは総勢16名からなり、ニューヨークを中心に活躍するトランペッターの黒田卓也をはじめ、ピアノ、ギター、ベース、ドラムにストリングスのカルテット、それに「So Special クワイア」と名付けられたコーラス隊が7名という布陣だ。そこに、真っ赤な衣装のMISIAが登場した。



クリスマス・キャロルとして有名な「Gloria -glorious evolution-」から始まったライヴは、早速クリスマス・メドレーへ突入。「Joy to the World」や「きよしこの夜」など4曲が、ちょっと大人なクリスマスといった雰囲気のアレンジで披露された。「ご心配おかけしました」と開口一番言ったMISIAにあたたかい拍手が送られる。今日が怪我をして以来の初めてのステージになるが、「順調に回復いたしまして、お医者様からも大丈夫とお墨付きをもらってステージに立っております」という言葉で観客を安心させた。

そして、今回のライヴと先月リリースしたクリスマス・チャリティ・アルバム『So Special Christmas』に込めた想いを語った。「“So”という言葉には、もちろん“とっても”という意味があるのですが、知的障害のある人たちに様々なスポーツトレーニングとその成果の発表の場である競技会を提供している『SPECIAL OLYMPICS(SO)』という組織があるんです。その理念に共感して、“So”と付けました」と語るように、これまでも積極的に音楽を通して様々な社会問題に対してメッセージを伝えているMISIA。アルバムとライヴの収益の一部は、SOの日本組織である「公益財団法人スペシャルオリンピックス日本(SON)」に寄付されることになっている。ここからは、MISIAがこれまでに発表してきたクリスマス・ソングを中心に寄りすぐりのナンバーで構成され、「大きな愛の木の下で」「ULTRA X’MAS」「Holy Hold Me」などが披露された。

後半パートは、今年リリースしたJRA馬術競技応援CMソング「君の背中にはいつも愛がある」、そして「Everything」「THE GLORY DAY」で締めくくった。ラストの「THE GLORY DAY」では圧巻のロングトーンを連発し、完全復活を感じさせた。またアンコールでは、代表的なクリスマス・ソングのひとつ「White Christmas」と「アイノカタチ」を披露した。



「悲しい気持ちが伝わるように、楽しい気持ちはもっと伝わります。どんどん楽しいことや笑顔を伝えていきましょう。そうなれるように音楽という“ワクチン”をお届けしていきたいと思います」と述べたMISIA主催のクリスマス・パーティーに招かれたようなアットホームなショーだった。なお、12月24日(木)・25日(金)にはブルーノート東京でのクリスマスディナーショーを開催、同じく25日には、テレビ朝日系『ミュージックステーション ウルトラ SUPER LIVE 2020』への出演、そして大晦日31日には『第71回NHK紅白歌合戦』への出場が決まっている。

撮影:Santin Aki

<So Special Christmas>

2020年12月19日(土)・20日(日) 東京国際フォーラムホールA
1st show開場14:00/開演15:00
2nd show開場17:30/開演18:30

■セットリスト(12月20日公演)
M1. Gloria -glorious evolution-
M2.クリスマスメドレー(Joy to the world~ママがサンタにキスをした~きよしこの夜~サンタが街にやってくる)
M3.大きな愛の木の下で
M4.This Christmas
M5.ULTRA X’MAS
M6.Holy Hold Me
M7.君の背中にはいつも愛がある
M8.Everything
M9.THE GLORY DAY
EN1.White Christmas
EN2.アイノカタチ

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