BugLug、有観客ワンマン開催「“こんなに笑顔になれるんだ”って心の底から思えた」

BugLugが11月24日、約8カ月振りとなる有観客ワンマンライブをSHIBUYA PLEASURE PLEASUREにて開催した。

今年2020年に始動10周年を迎えたBugLugだが、新型コロナウイルスの影響により5月に予定されていた記念ワンマンライブや10周年記念ツアーが相次いで中止に。そんな中、実施が決定した今回の有観客ライブのチケットは一般発売から10分でソールドアウト。ファンから渇望されていたライブであることが証明された。さらに本公演は、BugLug自身も開催を渇望していたライブであった。

全席指定、入場時に検温やアルコール消毒、質問票の提出、常時マスクと配布されたオリジナルフェイスシールドの着用が義務付けられるなど万全の感染予防対策が施された本公演。

定刻を少し過ぎ、ステージに登場したメンバーに大きな拍手が送られ、「TIME MACHINE」でライブがスタートする。レアなバラード曲での幕開けに、会場内は緊張感で満たされた。しかし徐々にライブはヒートアップ。

一聖（Vo）の「声出していいんだよ」という言葉に呼応して観客からは堰を切ったように歓声が送られ、ファンはもちろん、何よりメンバー自身が待ち望んでいた熱いライブ空間がそこに広がっていた。その熱は本編ラストのに演奏された新曲「Rock Band Is Not Dead」まで途切れることなく駆け抜けた。

アンコールでは本編とは打って変わって和やかな雰囲気で各メンバーのMCを交えつつ進行。アンコールラストにはライブ定番曲となる「猿」が演奏され大団円を迎えたが、なかなかステージを下りないメンバー。

「やっぱりこのまま終わるなんて我慢できない」と急遽「Rock Band Is Not Dead」の演奏を追加。このライブのメインテーマである「Rock Band Is Not Dead！」というシュプレヒコールをファンと共に鳴り響かせ、「この苦境に立ち向かっていこう」という力強い拳が突き上げられた。

ライブ直後、メンバーはライブを終えた感想を下記のように述べていた。

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■悠介（Dr）
コロナ禍での有観客ライブで、正直どういうライブになるのかわからない不安も凄くありました。でもこんな状況だからこそライブで伝わることもあるし、楽しむことだって出来る、と感じることが出来たライブでした。

■燕（B）
ライブをやって本当に良かったです、やっぱりBugLugのホームはライブなんだと改めて実感しました。そして支えてくれているみんなへ感謝！！また必ず会える。

■優（G）
不安が無かったと言えば嘘になるし、複雑な思いを抱えたままステージに上がったのも事実。だけど皆が拍手で迎えてくれた事でその不安は消えた。音を鳴らした瞬間に鳥肌が立った。時間がかかったし小さな一歩なのかもしれないけど、皆と共に進むべき未来への光が間違いなく見えた。そしてなにより皆の楽しそうな顔が嬉しくて涙が出そうになった。心残りがあるとすれば領収書の精算を忘れた事ですね。

■一樹（G）
久しぶりのライブでした。ありがとうございました。まだまだ厳しい日々は続きますが、とりあえず一歩を踏み出しました。これからもよろしく！

■一聖（Vo）
やってみないとどうなるか分からないと思って挑んだライブだったけど、「こんなに笑顔になれるんだ」って心の底から思えた幸せな時間だった。
ライブに来てくれた人はもちろん、来れなかった人にもみんなに感謝で一杯。それがライブを終えてみての素直な感想かな。

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自粛ムードが漂うロックバンドにとって厳しい状況の中でも「諦めない」という力を示してくれた夜だった。今後のライブ予定は全くの白紙という彼らだが、きっとまた何かを仕掛けてくるに違いない。ライブ終演後、彼らはその手始めに全楽曲のサブスクリプションおよびダウンロードを解禁している。

なお、BARKSではニューアルバム『Rock Band Is Not Dead』のリリースを記念して、一聖とプロダクション代表のダイナマイト・トミーとの対談インタビューを公開中。（記事はコチラ）




◆BugLug オフィシャルサイト