氷川きよし、大阪・新歌舞伎座での<氷川きよし特別公演>開幕

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氷川きよしが座長を務める<氷川きよし特別公演>が11月19日(木)、大阪・新歌舞伎座にて開幕した。

◆公演写真

今回の公演は新歌舞伎座の新開場10周年を記念したもので、政府・大阪府および緊急事態舞台芸術ネットワークのガイドラインにのっとり、感染症対策を実施したうえでの開催となった。

公演は二部制で、第一部では芝居『限界突破の七変化 恋之介旅日記』を上演。本作は2019年5月に新歌舞伎座で演じられ好評を博したオリジナル喜劇の第二弾となっている。


芝居には、京の都で役者としてより進化するため、新しい自分を見つけようとしている日本一の人気役者・嵐恋之介(氷川きよし)の他、公家・棚橋雪平(西寄ひがし)、影山主水(川野太郎)、興行師のお京親分(山村紅葉)、恋之介の育ての親である嵐源之丞(曽我廼家寛太郎)、謎の女・るい(真瀬樹里)らが登場。

ストーリーは、将軍の弟・松平景元との祝言が決まったが、それを阻もうとする何者かに命を狙われ、江戸に行くこともできない棚橋の娘・綾姫を助けることを決意した恋之介が、影山主水、お京親分、嵐源之丞、るいの力を借りて江戸を目指す、というものだ。



今回の新歌舞伎座公演では、初めて観る観客にもよりわかりやすくするため、8月~9月に行われた東京・明治座公演での上演内容とは一部設定や演出などを変更。タイトルの“七変化”にふさわしく、旅役者・恋之介の豪華な衣装は次々と変化する。特に恋之介が綾姫に扮して登場する艶やかな振袖姿は一見の価値ありだ。


第二部は、ヒット曲満載のコンサート。東京・明治座公演では股旅姿で登場した氷川だが、今回の大阪・新歌舞伎座公演では紫の着流し姿に変更し、デビュー曲「箱根八里の半次郎」や、「大井追っかけ音次郎」、5周年記念曲「番場の忠太郎」など初期の股旅演歌の数々を披露した。

会場中のファンは感染予防のため、“きよし”コールの代わりに3回の手拍子で応えて大盛り上がり。続いて紫の紋付と黒袴に着替え「最上の船頭」と、2016年の『紅白歌合戦』で熊本城から歌唱した「白雲の城」を熱唱。さらに全身真っ赤なスーツに衣装替えした氷川は2020年の勝負曲「母」を披露した。




「大阪が大好き!」という氷川が「大阪の歌をプレゼントしたい」ということで、東京・明治座公演にはなかった大阪にまつわる楽曲「大阪とんぼ」「面影の都」を続けて歌唱すると、関西のファンは大喜び。「大阪のたこやきが大好きで、自分でも作ってみるんだけど、いつも固くなっちゃう」と料理上手な氷川の珍しい失敗談も語られ、「やっぱり大阪で食べる本場のたこやきが一番!」と笑顔を見せた。

また、今回は演歌、歌謡曲だけでなく、ポップス曲も披露。初のポップスアルバム『Papillon(パピヨン)-ボヘミアン・ラプソディ-』より「Never give up」「限界突破×サバイバー」「碧し」の3曲が歌われ、「氷川きよしワールドを楽しんでほしい」との言葉どおり、ジャンルの枠を超えた幅広いタイプの楽曲の数々で魅せた。



アンコールでは世界各国の国旗の数々をあしらったワールドフラッグスーツ姿で登場し、「大丈夫」「きよしのズンドコ節」でファンと一緒に大盛り上がり。「今日は来てくれた皆さんのおかげで、最高の初日を迎えられました。これで10日間がんばれます!」という氷川の声に、会場中のペンライトが激しく揺れ、割れんばかりの拍手が響く中、新歌舞伎座公演初日の幕は下りた。


■公演情報

<新歌舞伎座新開場10周年記念『氷川きよし特別公演』>
公演期間:2020年11月19日(木)~11月29日(日)
開演時間:11:00/16:00
会場:大阪・新歌舞伎座

・一、限界突破の七変化 恋之介旅日記
出演:氷川きよし
川野太郎 山村紅葉 曽我廼家寛太郎 真瀬樹里 西寄ひがし 他

・二、氷川きよしコンサート 2020 in 新歌舞伎座
企画・監修:神林義弘
制作:新歌舞伎座 長良プロダクション
制作協力:明治座

[料金(税込)]
きよシート(オリジナルグッズ付・1階6列目までの正面)20,000円
S席(1階席・2階席正面)16,000円
A席(2階席左右及び正面後方)10,000円
B席(3階席)5,500円
特別席(2階最前列)18,000円
※6歳以上有料/5歳以下のお子様のご入場はご遠慮ください。

◆氷川きよし オフィシャルサイト
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