全てがベールに包まれた仮想少女のグループ「十五少女」、デビューシングル配信開始

15人の仮想少女で結成されたこと以外、全てがベールに包まれたグループ「十五少女」のデビューシングル「逃避行 - short edit -」が、本日11月14日に配信開始となった。

◆リリックビデオ

彼女達が歌うのは、大仰なメッセージでも、理想的な愛でもない。多感な時期を普通に生きる十代の誰しもが感じる「言い様のない不安」や「行き場のない焦燥」など、周りからは一見、平坦に見えるような誰かの日常に確かに存在する機微に寄り添った“ミクロ・ミュージック”だ。

『十五少女』のYouTubeチャンネルには、全員歌唱バージョンと同時にリリースされる15人分の独唱バージョンも公開されている。それぞれの仮想少女が十人十色の感性で歌うことで、聴く人の歌詞解釈やアウトロで得る余韻などが異なる不思議な取り組みだ。


なお、本楽曲のプロデュースを務めたのは、アーティストの白神真志朗。無機質に整えられたビートに、ミクロ・ミュージックらしい宙にぶらんと浮いたままの不確定な想いを可聴化したピアノが美しい、メランコリックな楽曲に仕上がっている。人工的なモノクロームと感情的な色彩がない交ぜになったような冷静さを帯びた“エモみ”は、まさに白神ワールドの真骨頂とも言える。白神は下記のようにコメントしている。

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生活感、リアリティをベースにしつつ、情緒を失わないこと。
絶望や歓喜といった激情より静かで、諦念というには強く確かな感情を表現すること。
歌がよく伝わるように、シンプルなサウンドにすること。
明日以降も続く未来を生きるための楽曲であること。
これらが「逃避行」製作時のテーマでした。
1サビの最後「その争奪から逃げて、深く息を吸いたい」という歌詞が生まれた瞬間にタイトルが決まって、そしてようやく曲になったなと、ほっとしたのを覚えています。
メンバーの皆さんそれぞれに違った解釈で素晴らしい歌を歌ってくれて、良い音楽が出来ました。
この曲が多くの人の心に届きますように。


◆十五少女 オフィシャルTwitter