ビリー・アイリッシュ、初オンラインライブ開催。最先端技術も駆使した圧倒的なステージ

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ビリー・アイリッシュが日本時間10月25日、自身初のグローバル・オンラインライブ<WHERE DO WE GO? オンラインライブ>を開催した。そのオフィシャルレポートをお届けする。

◆ビリー・アイリッシュ画像

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日本時間2020年10月25日午前7時に開催されたビリー・アイリッシュ自身初の<WHERE DO WE GO? オンラインライブ>。新型コロナウイルス拡大の影響で今年3月12日に行われたノースカロライナ州での公演を最後にワールド・ツアーの延期が続いていたが、約7カ月ぶりにライブストリーミングという形でファンの前に戻ってきたビリー。地元である米ロサンゼルスからライブ中継され、世界中にいるビリーファンとリアルタイムでパフォーマンスを観ることができた貴重な体験であった。

午前6時から開始したプレショーでは、冒頭にビリー・アイリッシュの父、パトリック・オコネルが登場し、ファンたちへ激励の言葉を述べた。その後、リゾやアリシア・キーズ、スティーヴ・カレルらがゲストとしてリモート出演し、来週に控える大統領選挙の投票を促すコメントを送ったり、来年公開予定のドキュメンタリー『Billie Eilish: The World’s A Little Blurry (ビリー・アイリッシュ:世界は少しぼやけている)』の未公開映像が初解禁されたりした。その間にはビリーのトリビアクイズが出題され、オンラインだからこそできる楽しみも。チャットルームには、英語・スペイン語・ポルトガル語の他になんと日本語も用意されており、ファン同士のコミュニケーションも広がっていた。


午前7時からのライブでは、「家にいるみんな、元気!? 生配信始まり!」と意気込んだビリーの掛け声と共に、「bury a friend」でスタート。GUCCIの衣装で登場したビリーは「スタッフしかいなくて、ほぼ空っぽの会場だけど、すごく雰囲気が良くて最高。I MISS YOU GUYS!! (みんなに会いたい!!)」と挨拶し、「you should see me in a crown」「my strange addiction」「ocean eyes」を続ける。360°の巨大LEDスクリーンと最先端のXR技術を駆使したライブセットでは、まるで巨大蜘蛛がビリーに襲い掛かっているように見えたり、画面越しでも立体的空間にいるような演出で見る側を圧倒した。そしてビリーが霧の中に消えたかと思えば、「xanny」のミュージックビデオが再現されたかのように、あのベンチに座っているではないか!



ライブ中盤では「こんなことをするのは初めてで、とても嬉しい」と話しながら、自身の兄で唯一のコラボレーターであるフィニアスを紹介。近々、新曲がリリースされることをほのめかした後、「i love you」を歌い始めた。満月が背景に映し出された後、ビリーとフィニアスは宙に浮かび、なんとも幻想的なシーンに。<コーチェラ・フェスティバル>で話題となった空中に浮かぶベッドの演出はまだ記憶に新しいが、この1年間での急激な状況の変化を改めて感じ、目頭が熱くなった瞬間だった。


ライブ中盤では「ilomilo」「No Time To Die」「when the party’s over」といった人気の楽曲を連発。環境問題について歌った「all the good girls go to hell」では、近日被害が拡散している山火事や海洋汚染の映像が映し出され、気候変動の重要性をアピールした。途中のトークでは、「唯一オンラインライブのいいところは、会場で気絶している人を見なくていいことだね。いつもみたいにさ(笑)」とジョークを交え、事前に選ばれた500人のファンと交流する場面も。



一転、“NO MUSIC ON A DEAD PLANET (死んだ惑星に音楽は存在しない)”と文字が出てきたかと思えば、「投票して! 未来があるのは若者なんだから! 皆が死なない限り(笑)。トランプはまじ最悪、絶対投票して。お願い!」と話し、大統領選挙への投票を何度も訴えかけた。


終盤では、今年の新曲「everything i wanted」から「my future」へ。ビリーがアニメキャラクターとして登場した同ミュージックビデオは話題を呼んだが、あの情緒的な世界が3D空間で再現され「恋してる。自分の未来に」と歌う彼女に勇気づけられたファンも多いのではないだろうか。約1時間というあっという間のオンラインライブであったが、最後は笑顔で「本当にありがとう! 早くみんなに会いたい! その日を楽しみにしているから!」と言い残し、「bad guy」で締めくくった。



ビリーの世界観が見事に発揮されたセットで、スムーズなリアルタイム視聴もできた。高音質で彼女も歌声も聴けたし、なんとも素晴らしいオンライン体験だった。彼女の躍進はまだまだ止まらないようだ。


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■<WHERE DO WE GO? オンラインライブ>米現地時間2020年10月24日(土)セットリスト

1. bury a friend
2. you should see me in a crown
3. my strange addiction
4. ocean eyes
5. xanny
6. i love you
7. ilomilo
8. No Time To Die
9. when the party’s over
10. all the good girls go to hell
11. everything I wanted
12. my future
13. bad guy

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