ロブ・ハルフォード「ゲイは生まれつき。自分で選んだわけじゃない」

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Photo by Sam Erickson

ジューダス・プリーストのフロントマン、ロブ・ハルフォードが、性的指向は個々の選択だとの見解を一蹴した。

90年代終わり、MTVのインタビューでカミングアウトしたハルフォードは、最近、KNAC.COMのインタビューで「ゲイであるのはそれぞれの選択であり、生まれつきではないと考える人たちに言いたいことは?」と問われると、こう話した。「全くもってくだらない。そう生まれてくるんだ。俺みたいに“違う連中”は、道で殺されることだってある。なんで俺がその手の人間になるのを自ら選ぶっていうんだ? 馬鹿げてる」

「ゲイであることは素晴らしいよ。いまの世の中には、この特定の事柄に相反するたくさんの見解がある。でも、俺は間違いなくこれは自ら選択したことじゃないって言える。事実だ。DNAなんだ。生まれつきで、そう祝福されているんだ。俺は、神は俺をこのように創り出したと言っておく。ありがとう」

ハルフォードは3年前、LGBTQコミュニティはいまだ差別されていると、こう話していた。「俺はフラストレーションをためているし、怒ってもいる。いまは2017年だぜ……。子供のとき突然、自分の嗜好に気づき……、いや、嗜好じゃない。真の自分だ。自分で選んだわけじゃない。それが真の自分なわけだ。俺が育った社会だけじゃなく、いまでも大部分で、俺らは平等という面ではとてつもない抵抗にあってる」

「俺は10代、20代、30代を通じ、いつも思ってた。物事は良くなるって。でも、そうじゃなかった。アメリカでも俺の祖国(イギリス)でもまだまだだ。そして世界には、こういう人間だってだけで、建物から突き落とされたり、首をつられたりするとこだってある。同性愛者に対する不公平な行為は、肌の色や宗教の違いに対する不平等と同じだ」

ハルフォードは今週、自伝『CONFESS』を出版。現在、アマゾンUKでヘヴィ・メタル・ミュージシャン自叙伝、ヘヴィ・メタル・ミュージック、ゲイ自叙伝の3部門で1位に輝いている。

Ako Suzuki
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