ノルウェー・ベルゲン出身のニコラス・ムニョスのプロジェクト、ボーイ・パブロがデビュー AL『ワチト・リコ』リリース
ボーイ・パブロことニコラス・ムニョスは自身を再紹介する準備を整えた。彼のキャリアはポップ・アンセム「Everytime」と共に2017年に始まったが、その後、これまで以上にアートとのつながりを深めていったのである。
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元々、ボーイ・パブロは現在21歳のムニョスがただ楽しむためだけに初めたプロジェクトだったが、一貫性のある創造的なビジョンを磨き、インディ・ポップのシーンで評価される本格的な存在となった。2020年10月23日にリリースされるボーイ・パブロのデビュー・アルバム『Wachito Rico』はコンセプトと自伝のハイブリッドのようなアルバムとなっていると言える。チリ語で「ハンサム・ボーイ」を意味し、誰かを愛するという考え方でもある“Wachito Ric”は、ムニョスがアルバムの中心に据えた包括的なテーマであり、キャラクターでもある。
作品を通してムニョスは彼の別人格のラヴ・ストーリーをリスナーに紹介し、「Everytime」を超えたビデオにそれを反映、その導入部分がリード・シングル「Hey Girl」となっている。“Wachito Ric”はキャラクターとして存在しながらも、アルバムはムニョスの個人的なところから生まれたものだ。曲は、彼の幼年期に経験した喜びと痛みから派生している。しかしその重い空気感はライトで自発的なトーンにより陰に隠されているのが分かるだろう。2015年にボーイ・パブロがスタートして以来、ムニョスは主にソロとして曲を書き、セルフプロデュースしてきた。しかし『Wachito Rico』ではこれまで以上にコラボレーションが導入されたのが特徴的だ。ムニョスは、2019年を通して行われたライティングとレコーディングのセッションで、兄のエステバン・ムニョスと義兄のエリック・トルスハイムと協力し、視野を広げてプロジェクトのヴィジョンを拡大。ムニョスが持つラテンアメリカ人とノルウェー人のバックグラウンドを融合させ、深い愛情に根差した雰囲気を作り上げた。
ノルウェーでチリ人の両親のもとに生まれたムニョスは6歳からドラムを学び、10歳でギターをマスター。ブリンク 182やグリーン・デイからラテン音楽、ザ・ビートルズまで、あらゆる音楽から影響を受けてきた。高校生のときムニョスは学校でライブをするために友達を集め、彼の作った曲をプレイ。ここにボーイ・パブロが誕生した。そのときの友達であるガブリエル・ムニョス、エリック・トライラント、ヘンリック・オンダル、ジークムント・ヴェストハイムは今でもボーイ・パブロのライヴ・バンドのメンバーだ。
『Wachito Rico』は、生のソングライティングとノスタルジックなアンセムが詰まったアルバムで、2018年のEP「Soy Pablo」の成熟させた作品と言えるだろう。ムニョスはレトロなサウンドとカリフォルニアのメロディを融合させ、「Everytime」とこのデビュー・アルバムとの間に完璧な続作を作り上げた。『Wachito Rico』はボーイ・パブロことニコラス・ムニョスの成長のみならず、彼が単なるインターネットのいち現象ではないことを証明しているのが分かるに違いない。
『WACHITO RICO』
OTCD-6826 ¥2,400+税
その他:世界同時発売、付帯物等未定、日本盤ボーナス・トラック収録
発売元:ビッグ・ナッシング / ウルトラ・ヴァイヴ
■収録曲目:
1. I Hope She Loves Me Back
2. Hey Girl
3. Leave Me Alone!
4. Honey
5. Rest Up
6. Te Vas // Don't Go
7. Aleluya
8. Come Home
9. Mustache
10. Vamos a La Playa
11. Wachito Rico
12. Nowadays
13. I <3 U
※他、日本盤ボーナス・トラック追加収録
◆ボーイ・パブロ オフィシャルサイト