ハラミちゃん、初の中野サンプラザ配信ワンマン開催。ポムポムプリンも現地で応援

ハラミちゃんが8月13日、中野サンプラザで＜ハラミ定食~Streetpiano Collection~ in 中野サンプラザ 無観客生配信 LIVE（ 1昼定食 ／ 2夜定食）＞を開催した。

◆ハラミちゃん ライブ写真

本公演は当初来場者を50％に制限してのソーシャルディスタンス公演としてリアルチケットが販売されたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け公演の一ヵ月前に無観客配信ライブへと変更。「無観客でのライブは逆に今しかできないこと。画面越しに自分がどれだけの演出ができるか挑戦したい」というハラミちゃん本人の意気込みのもと、ピアノ1台での一人舞台で演奏する彼女の姿を複数のカメラが追い配信された。

無人の客席にはハラミちゃんファンの愛称である“お米さん”に見立てた数々の白い風船が配置され、本来お米さん達で埋め尽くされるはずだった客席を埋め尽くした。

演目は昼公演、夜公演共に7月1日発売のアルバム『ハラミ定食~Streetpiano Collection~』の楽曲を中心に構成。同アルバムはビルボードジャパンの週間アルバムセールスランキング1位を獲得している。

ステージ上に複数配置された短冊型の幕には楽曲のイメージに合わせたプロジェクションマッピングの壮大なグラフィックが投影され、昼公演での「ロマンスの神様」演奏時には公開から4か月で約700万再生されている広瀬香美とのストリートライブ映像も投影された。

何といっても圧巻は夜公演で披露された「情熱大陸」。客席エリアに配置されたヤマハ提供による3台のLOVE PIANO（アーティストによるペイントが施されたアップライトピアノ）の間を行ったり来たりしながらアドリブ演奏を披露。従来のポップスピアニストでは考えられないほどのタフなパフォーマンスを見せつけた。

曲間のMCではスマホを手にファンからのツイートを紹介したり、質問に答える場面もあった。「ピアニストを目指し音大に入学するも諦めて就職。その後会社も辞めストリートピアノで演奏活動を始めました。そこから1年で中野サンプラザでワンマン公演をしている現実は奇跡。」と活動開始以来怒涛の展開を見せたこの1年を振り返る。

そして夜公演のアンコール明けのMCの最中にスピーカーから楽し気な音楽が。段取りに無い展開に困惑するハラミちゃんの前にサンリオの人気キャラクター「ポムポムプリン」が登場。以前からサンリオピューロランドに通い詰めるほどのファンを公言していた彼女には心臓が止まるほどのサプライズとなった。そして、そのままポムポムプリンがピアノの横で応援する形でいきものがかりの名曲「ありがとう」を披露。「緊張と動揺で演奏に集中出来なかった」と照れ笑いを見せていた。

ピアノのみのインストゥルメンタルという極めてシンプルな演奏形態ながら、多彩な演出とサプライズで緩急溢れる2公演。途中ツイッターのトレンドワードには“ハラミちゃん”がランクインした。今後この状況が終息したとき、ハラミちゃんも満員のリアルな“お米さん達”を前に演奏を披露できる日が来ることだろう。

ハラミちゃんは今後、8月29日(土)開催の＜a-nation online 2020＞に初出演する。


◆YouTubeチャンネル「ハラミちゃん〈harami_piano〉」