ブリー、ジョン・コングルトンを迎えて制作された3年振りとなる3rd AL『Sugaregg』リリース
Sub Pop移籍第一弾となった前作『Losing』が大きな話題となったアリシア・ボグナノ率いるブリーの新作が完成した。
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優れたエンジニアでもあるアリシア・ボグナノ自身が最初の2枚のアルバムのレコーディングを手掛けたが、『Sugaregg』ではレコーディングとミキシングの責任を初めて外部のコラボレーターに任せた。彼女はニルヴァーナの『In Utero』、PJハーヴェイの『Rid of Me』、スーパーチャンクの『Foolish』などがレコーディングされたことで知られるミネソタ州キャノンフォールズのPachyderm Studiosへと向かった。スタジオのコンソールの後ろにいたのはセイント・ヴィンセント、スリーター・キニー、ザ・ウォー・オン・ドラッグス、モデスト・マウスなどを手掛けたグラミー・ウィナーのジョン・コングルトンであった。
「まだ、私はちょっと不安だった。けど、ジョンは私のことをわかっていてくれた。私が今までプロデューサーと仕事をしたことがなかったことを、彼はすごく尊敬してくれたの」とボグナノは語る。また、レコーディングには長年のツアー・メンバーであるドラマーのウェスリー・ミッチェルとベースのザック・ドーズも参加(ドーズは、最近では、シャロン・ヴァン・エッテンやラナ・デル・レイの作品でもプレイしている)。最終的に14曲のレコーディングが行われた。
ナッシュヴィルの家に戻った後、ボグナノはもっと書くべきことがあると思い立ち、ミッチェルとトロントのPalace Studiosへ向かった。ここでは、グラハム・ウォルシュ(Alvvays、METZ、!!!)とともに、「Where to Start」と「Let You」の2曲のレコーディングが行われた。一方、レコーディング前、ボグナノはエリザベス・モスが架空のロック・バンド、Something Sheのフロントウーマンとして主演した2019年の映画、『Her Smell』のサントラも手掛けた。このことが『Sugaregg』の準備に大きく役立ったのである。
「映画は、もう一度音楽をプレイしよう、というモチベーションをくれたの。キャラクターはどんな音楽を書くのだろう、と台本を読んで考えるのがとても楽しかった。みんな、この映画の曲をブリーでもプレイするの、と尋ねるんだけど、これはブリーの曲ではない。自分のことから少し離れた誰かの為にプロジェクトに取り組んだのはとてもよかった」と彼女は語っている。
『Sugaregg』
OTCD-6822 2,400円+税
ビッグ・ナッシング / ウルトラ・ヴァイヴ
世界同時発売、付帯物等未定
■収録曲目:
1. Add It On
2. Every Tradition
3. Where to Start
4. Prism
5. You
6. Let You
7. Like Fire
8. Stuck in Your Head
9. Come Down
10. Not Ashamed
11. Hours and Hours
12. What I Wanted
◆ブリー オフィシャルサイト