【インタビュー】B.O.L.T、純粋無垢な小学生とお姉さんの4人組がメジャーデビュー

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スターダストプラネットから新たなアイドルグループが生まれた。もともとロッカジャポニカ(昨年春に解散)で活動していた内藤るなと高井千帆、そこに現在小学6年生の青山菜花と白浜あやが加わって結成された4人組B.O.L.Tだ。結成1周年の記念日にリリースされるメジャー1stアルバム『POP』に収録されている楽曲は、安野勇太(Haiian6)や磯部正文(HUSKING BEE)、松崎兵太(SHANK)、GONGON(元B-DASH)らが書き下ろしていて、非常にロック色の強い仕上がりになっている。

■歌詞の漢字の部分にふりがなを書いてたのがめちゃくちゃ可愛い
■(笑)。そうか学校でまだ習ってないんだなって思いながら


――メジャーデビュー、おめでとうございます。1stアルバム『POP』の発売日は、皆さんにとってとても大切な日だそうですね。

高井千帆:はい、私達B.O.L.Tの結成日なんです。ちょうど1年経ちました。

内藤るな:そんな記念日に1stアルバムが出せるなんて、本当に嬉しいです。

青山菜花:ここまで早かったなと感じているんですが、1周年を迎えられて、その日にアルバムも出せて、ありがたいなって思っています。

白浜あや:本当にあっという間でした。楽しいこともいっぱいありましたが、やっぱり不安もあったりして、勉強になったこともたくさんあった1年だったと思います。こんなに早くデビューが出来て、アルバムを出せて、本当にありがたいです。


▲『POP』【初回限定盤】


▲『POP』【通常盤】

――今回の衣装も本当に可愛いですが、ジャケット写真はかなりインパクのあるデザインになっていますね。

高井:アルバムのタイトルが『POP』ということで、ポップアートをイメージしたデザインになっているんです。4人の口元にも注目してもらいたいんですが、これは「ポップ」の「ポ」の形(笑)。これ、意外と難しかったんですよ。

内藤:手で持っている口の形をしたものは真ん中が空いているので、自分の口もいい感じに開けていないと中から見えちゃって。

青山:難しかった(笑)。

白浜:でも、すごくいい写真になったと思います。自分で言っちゃいましたけど(笑)。


▲高井千帆

――(笑)。ではアルバムの話を聞く前に、まずB.O.L.Tってこういうグループですという自己紹介をどなたかしていただけますか?

高井:(内藤と向き合って)よし、お姉さんとして頑張ろう(笑)。

内藤:(笑)。

高井:私とるんぱん(内藤)は元々アイドルをやらせていただいていたんですが、去年初めて、小学生である2人(青山と白浜)に出会って、グループを組むことになりました。去年7月15日に私たちが所属しているレーベル主催のイベントがパシフィコ横浜で行われたんですが、その時にグループ名もメンバーも曲も全て、お客さんの前でドーンと初披露させていただきました。

内藤:最初にこのお話を聞いた時、小学生の子が新しく入ってくることを知ってめちゃくちゃ驚きました。今どきの小学生って流行りにも敏感だし、最先端でアゲなイメージがあったから、逆についていけるかなって思ったんですよ(笑)。

青山・白浜:(笑)。

高井:大丈夫かな?コミュニケーション取れるかな?ってね(笑)。

内藤:でも実際は本当に優しい、可愛い2人でした。「おはよう」だったか「はじめまして」だったかは忘れましたが、初めて会った時に言ってくれた最初の2文字を聞いただけで「はぁ、よかった!」って安心しましたから(笑)。

高井:早いな(笑)。でも確かに、その頃は自分も小学生の子達とあまり交流がなかったので、いきなり同じグループになるってどんな感じなんだろうって、ちょっと想像がつかなかったんですよね。私自身、まだそんなにパフォーマンスに自信があったわけではないけど、年齢的には上の立場になる。教える側、お姉さん側になることがなかったから、そこは本当にドキドキで。

内藤:うん、うん。

高井:でも2人はすごく真っ直ぐで、とにかく頑張り屋さん。去年会った時はまだ小学5年生だったんですが、もし自分だったら絶対に、小学5年生でここまで多くの多彩な曲は歌えないです(笑)。頑張ってついて来てくれているというよりも、ちゃんとみんなで一緒にこのB.O.L.Tを作っているなっていう気持ちになれて、今はすごく嬉しいなって感じています。

――なるほど。今のお話を聞いてどうですか?

青山:気持ちが引き締まります(笑)。まだまだ勉強しなきゃいけないこともたくさんあるなって感じています。


▲内藤るな

――そんな中でも、音楽の楽しさはちゃんと実感できているのでは?

白浜:はい。家ではいつも音楽が流れていて、自分も音楽が大好きなんですね。いろんなアーティストさんの曲を聴いてきましたが、B.O.L.Tみたいな曲は自分にとってちょっと珍しいというか。聴いたことのない曲調だけど、すごく盛り上がれる。最初はちょっと不思議な感覚もありましたが、今はすごく楽しめています。

――結成から1年、忘れられない素敵な思い出もできましたか?

高井:やっぱりお披露目の時のステージは感動しました。ステージに立つこと自体は初めてではなかったけど、B.O.L.Tのコンセプトであるこういう曲調は経験したことがないものだったので、気持ち的には初めてに近いものがあったんです。しかもその後のライブでは客席に知っている顔が見えて、温かく見守ってくれたり、一緒に盛り上がってくれたりして、言葉では言い尽くせないくらい嬉しかったし、当たり前じゃないんだよなって改めて思うことが出来たんです。もう、なんて言ったらいいのか…「嬉しい」の最上級(笑)!

内藤:なんの情報もない中、以前から応援してくださっていたファンの皆さんにとっては驚きとか衝撃でしかなかったでしょうからね(笑)。それでも、(最初はイベントだったから)ほとんどが私達のことを知らない人だったにもかかわらず、初めて見る、初めて聴くこのB.O.L.Tに対して、以前からのファンの皆さんが一生懸命応援してくださった。本当に、心強いスタートになりました。

――では記念すべき1stアルバム『POP』について聞いていこうと思うのですが、完成までの過程はどうでしたか?

高井:コロナの影響もあったので、少しずつしか録ることが出来ませんでした。だから出来上がった時は「待ってました!!」「やっと出来ました!!」って感じで嬉しかったです。

内藤:最初、2人(青山・白浜)が歌詞の漢字の部分にふりがなを書いてたのがめちゃくちゃ可愛いなと思って見ていました(笑)。そうか、学校でまだ習ってないんだなって思いながら。

高井:本当に可愛かった(笑)。

白浜:漢字もそうなんですが、B.O.L.Tの曲って(歌詞を理解することが)難しいものが多いなと思いました。ちゃんと理解できるまで時間がかかった曲もありました。

高井:レコーディングも1人ずつしかやれないから、本当は曲について事前にみんなで話したり出来ればよかったんでしょうけど、それも出来なくて。例えば「足音」という曲はなのちゃん(青山)がソロで歌い出しをやっているんですが、レコーディングの前は「声が震えたらどうしよう」って不安を口にしていたのに、出来上がったものを聴いてみたらすごく力強い仕上がりになっていて。すごいな、全然いいじゃん!ってびっくりでした。

――なるほど、そういう状況で作ってきたんですね。ではここから楽曲についていくつか聞いてみたいと思うのですが、B.O.L.Tとしての初楽曲「星が降る街」を聴いたときはどんな印象でしたか?

高井:最初は曲調にびっくりしました。リズムがちょっと特殊ですよね。私が歌い出しなんですが、今までこんなにリズムが取れなかったことはなかった!っていうくらい難しかったんです。あと、この曲はシャウトして訴えかけるように歌ったほうがいいよっていうアドバイスをいただいたんですが、それがなかなか出来なくて。ひとつクリアできてもまた次に壁が…っていう感じでしたが、今この曲を歌ったり聴いたりすると、最初の頃にそうやって苦戦していた自分が蘇ってきてエモくなる(笑)。初披露の時のお客さんの顔も浮かんできますしね。

内藤:そうそう。最初は「え?こういう感じで行っちゃって大丈夫!?」「これで盛り上がれるかな!?」って、ちょっと不安もあったんです。これまで盛り上がる曲といえば明るくて、元気で、コールが入れやすいものっていうイメージがあったからお客さんの感じを想像することも出来ていたけど、この曲はそうじゃなかったから。でも実際にライブでやってみたら、「あぁ、こういうことか!」「なるほど、なるほど」ってわかったんです。ファンの人も一緒になって初めて完成するエモさみたいなものを実感できた1曲でした。

白浜:自分は、アイドルさんってふわふわしていて可愛いくて笑顔で歌っているようなイメージがあったんですが、この曲は想像していたのと全然違ったのでびっくりしました。「え!?こんなに激しい曲、大丈夫かな」って。

青山:私も最初は「この曲、本当に歌えるかな」とか「振りとか大丈夫かな」って思ってしまったんですが、こういう曲だからこその盛り上がり方があるんだなということもわかってきました。この曲、すごく好きです。

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