【ライブレポート】ゴスペラーズ、初の無観客ライブ配信「途中からお客さんの顔が見えてきた」
ゴスペラーズが、初のライブ配信<ゴスペラーズ LIVE “ライブハウスからハーモニーを”>を7月5日(日)に開催した。オフィシャルから届いたライブレポートを掲載する。
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ゴスペラーズは昨年12月21日にメジャーデビュー25周年を迎え、デビュー記念日より全都道府県ツアー<ゴスペラーズ坂ツアー2019〜2020 “G25”>をスタートさせたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2月23日の茨城公演を最後に37公演が中止に。25周年ツアーの千秋楽を予定していた7月5日に約4ヶ月半ぶりとなるステージを、初めて無観客有料ライブ配信という形でパフォーマンスし、10,000人以上のファンがその様子を見守った。
ライブ配信はアカペラの「NEVER STOP」でスタート。歌詞にある「♪いつの日にも We never stop 歌い続けよう」という言葉に、“ライブができるこの日”を待ち望んでいた5人の気持ちをひしひしと感じさせるナンバーだ。「みなさんがどんな場所で観ていても“最前列の真ん中”。最高の席で思いっきり楽しんでいただけたらと思っております」と、村上てつやのMCから25周年記念シングル「VOXers」を披露。ケンカアカペラと表現されるアップテンポなアカペラに坂東 慧(Dr・Per)のパーカッションが参加するアレンジで、一夜限りのステージを彩る。
本間将人(Key・Sax)、荻野哲史(Ba)、田中“TAK”拓也(Gt)、佐藤雄大(Key)のゴスペラーズバンドの面々も登場し、高速ジャズアレンジの「いろは 2010」へ。無観客を感じさせない熱いパフォーマンスでステージのボルテージを上げていく。
「ここからは少しゆったりとお楽しみください」と黒沢 薫のMCから「風をつかまえて」「永遠(とわ)に」「東京スヰート」のバラード3曲を歌いあげる。中でも彼らの代表曲「永遠(とわ)に」では歌い出しをアカペラにし、ソプラノサックスがジョイントする新たなアレンジをみせ、「東京スヰート」では歌詞を「♪画面越しでも あなたに歌いかけていたいから」に変え、ライブ配信を見守るファンに気持ちを伝えた。
ここから安岡 優を中心としたフリートークを展開。話は先日最終回を迎えたTwitter生配信「おうちからハーモニーを」の話題へ。このTwitter生配信はメンバー全員が自宅からリモートで出演するゴスペラーズ独自の番組で、4月18日から毎週土曜日に生配信し、全12回配信された。「おうちからハーモニーを」の思い出話を笑顔で語りあったのち、アカペラで「Moon glows(on you)」「Love me! Love me!」を披露した。
ここでライブは後半戦に。「我々と画面越しのみなさんで魂のコール&レスポンスにいってみましょう」とメンバー直筆のホワイトボードを見せながら都道府県ごとに分けたコール&レスポンスにチャレンジし、アップテンポなナンバー「愛の歌」「It’s Alright 〜君がいるだけで〜」に突入していく。「愛の歌」ではライブで恒例の“なりきりゴスペラーズ”と呼ばれるハモリ企画を配信ライブでも決行。誕生月ごとにパートを分け、オンラインでのハーモニーを呼びかけた。
ピアノのメロディーに乗せ、「この自粛期間、コンサートができなかった期間ほど“信じて待つ”というよくある言葉がこんなに身に染みた時間はなかったと思います。今日は離れ離れの場所にいますけど、このライブができたことが大きな一歩だと思います。またみなさまのところへ歌を届けに行けることを信じてこの曲を贈ります」と村上てつやが語りかけ、感動的なバラード「まっすぐな橋」、爽やかなアコースティックアレンジで「約束の季節」を“最前列の真ん中で”このライブ配信を見守る10,000人以上のファンに届けた。
今回のライブ配信には参加しなかったが全都道府県ツアーを一緒に回っていた宇佐美秀文(Mp)をステージに呼び込み、ゴスペラーズバンドメンバーを改めて紹介。バンドを送り出した後、メンバーが一人ずつファンのみなさんへのメッセージを伝えていく。
北山陽一は「ゴスペラーズで25年以上やってきて、この大事なステージで「Love me! Love me!」の音取りを1音下に間違ってしまった」と告白。酒井雄二はステージセットとして用意されたメンバーカラーのフラワーアレンジメントに触れ、「俺グリーンなんで葉物野菜みたい(笑)。猫じゃらしもあって」と笑いを誘う。黒沢 薫は「途中からお客さんの顔が見えてきた」と話し、安岡 優は「今日は25周年ツアーの最終日のかわりではなく、今日から新たな旅が始まった」と伝えた。最後に村上てつやがこのライブ配信に携わったスタッフに感謝の気持ちを伝えながら「これからもゴスペラーズ坂をしっかりと登っていきます」と締めくくり、ラストナンバーの「星屑の街」へ。イントロを歌い始めるとステージ後ろのカーテンが開きステージバックが夜景になる演出に。メンバーは夜景をバックに、久しぶりに5人が一緒に歌える今日を噛みしめるように歌い上げる。“またお会いしましょうみなさん”と笑顔で手を振り、無観客ライブ配信「ゴスペラーズ LIVE “ライブハウスからハーモニーを”」は幕を閉じた。
■Set List<ゴスペラーズ LIVE “ライブハウスからハーモニーを”>
2.VOXers
3.いろは 2010
4.風をつかまえて
5.永遠(とわ)に
6.東京スヰート
7.Moon glows(on you)
8.Love me! Love me!
9.愛の歌
10.It’s Alright 〜君といるだけで〜
11.まっすぐな橋
12.約束の季節
13.星屑の街
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