ニュージーランドはオークランド出身の女性シンガーポップロックバンド、ザ・ベス。

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前作『Future Me Hates Me』を2018年にリリースし、紅一点のエリザベス・ストークス（Vo/G）、ジョナサン・ピアス（Vo/G）、ベンジャミン・シンクレア（Vo/B）、トリスタン・デック（Ds/Vo）の生活は劇的に変わった。 PitchforkやRolling Stoneなどのメディアから高く評価され、ピクシーズやデス・キャブ・フォー・キューティといったビッグネームのオープニングアクトも務めた。この度リリースされる2年ぶりのニューアルバム『Jump Rope Gazers』は正にその成功の葛藤から生まれた作品と言えるだろう。

オークランドで長年活動していたバンドが成功をきっかけに地元を離れ、北アメリカやヨーロッパをツアーで周ることは、もちろん彼らにとって喜ばしいことだが、同時に虚無を抱くこともあった。その苦境の中、メンバー同士で励まし合い、助け合ってきたことがバンドの絆を深め、より一体感を増し、サウンドにも反映されたのが今作品なのである。

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彼らの特徴でもあるエナジェティックでポップロック色の強い「Dying to Believe」や「I’m not getting exited」ももちろんだが、「do you want me now」や表題曲「jump rope gazers」などセンチメンタルでインディーフォーク寄りの楽曲など、前作では見られなかった面もある。ファーストアルバムで手にした成功や葛藤を糧に、大きく成長した姿が見える作品に仕上がったザ・ベスの本作。一度耳にしてほしい。

『JUMP ROPE GAZERS』

2020年7月15日（水）リリース
OTCD-6810 2,400円+税
その他：日本盤ボーナス・トラック2曲収録、解説付
発売元：ビッグ・ナッシング / ウルトラ・ヴァイヴ
■収録曲目：
1. I'm Not Getting Excited
2. Dying to Believe
3. Jump Rope Gazers
4. Acrid
5. Do You Want Me Now
6. Out of Sight
7. Don't Go Away
8. Mars, the God of War
9. You Are a Beam of Light
10. Just Shy of Sure
11. Acrid (Early Version)*
12. Out of Sight (Demo)*
*日本盤ボーナス・トラック

◆ザ・ベスオフィシャルサイト（英語）