【コラム】リリース・ミー 〜BARKS編集部の「おうち時間」Vol.016
“おうち時間”の素敵な過ごし方とか気にしてられるほど俺たち余裕ないんすけど……と若干取り残された気分を味わう我々庶民に寄り添ってくれるのはやっぱりポップミュージックだった。サンキュー・フォー・ザ・ミュージックってこういうことですか、ABBA先輩──。
そんな思いを込めて今回は、ステイホームの動きを受けてアーティストたちがスタートさせた映像配信シリーズの中から日々の休息タイムに楽しみたい名企画を独断と偏見で選んでみた。
▲今日のテーマ曲
まずはマシュメロによる「MELLO AFTER DARK」シリーズ。普段のポップなメロさんや豪華ラッパー陣とのMello Made it Right路線とはひと味違うハウスやテクノやテックハウス中心の選曲で、作業中のBGMにも夜中にお部屋でこっそり盛り上がるのにもぴったり。不定期配信のようですが、アーカイブも残してくれているので見逃してしまっても安心です。
タイトルからしてグッとくるのはディプロが土曜夜(日本時間では日曜日)に配信中の「Coronight Fever」。ここ数週間はディロン・フランシスとの華麗なB2Bセットが繰り広げられており、最新回ではフードデリバリーの「DoorDash」とのタッグによるチャリティ企画も。このほかSecular Sabbathと組んだRhye参加の「Corona Sabbath」、カントリー寄りセットの「The Thomas Wesley Show」、メジャー・レイザーの「A Very Lazer Sunday」など、いずれもほぼアーカイブありでお好みに応じて楽しめます。
そしてレディオヘッドは、1月にオープンした“公共図書館”の資料の中から選ばれたライブ映像のYouTube配信をスタート。“この状況が落ち着くか、ライブ映像が尽きるまで”(“どっちが先だろう?”とも)との告知と共に公開された第1弾が『キッド A』リリース当時、2000年10月のライブというセレクトにも震えました。これはみんなでワーワー実況しながら楽しみたい。
BARKSでもお伝えした<iHeart Living Room Concert for America>や<One World: Together At Home>のような大規模イベントに加えて、前述のディプロとディロン・フランシスや<United at Home>を開催したデヴィッド・ゲッタなど、お家から気軽に参加できるチャリティイベントを企画してくれるアーティストも続々登場しており心強い限りの今日この頃。みんなで収束させたらまたライブ会場で会おうね。
◆ ◆ ◆
番外編:筆者のいち押し、コアラ保護区のライブカメラも併せてお楽しみください。コアラさんたちの活動時間中はいったん観始めるとやめられなくなるので要注意。
文◎minoue(BARKS)
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