【ライナーノーツ】Da-iCEが魅せる、クリエイティブな『FACE』

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Da-iCEが4月29日、5thアルバム『FACE』をリリースした。今作には各メンバーがそれぞれセルフプロデュースした楽曲5曲に加え、Official髭男dismの藤原聡(Vo&Pf)からの提供曲「FAKE ME FAKE ME OUT」、オリコン/iTunesランキング1位を獲得した最新シングル曲「BACK TO BACK」、2020年の幕明けとともに配信限定リリースした「Phoenix」など全11曲を収録。メンバーが曲のコンセプト立案、作詞や作曲に携わり、今まで以上にクリエイティブなFACE(側面)を魅せる作品に仕上がった。

BARKSでは、アルバムのリリースを記念して本作品のライナーノーツを掲載する。

  ◆  ◆  ◆

M1「FAKE ME FAKE ME OUT」
Da-iCEの16thシングルとして2019年4月にリリースされた、今を時めくOfficial髭男dismの藤原聡による提供曲。70年代ディスコの骨格、80年代エレクトロ・ファンクな衣装を、2010年代の最新ダンス・ポップとしてリクリエイトしたキラーチューンで、「藤原さんに提供していただいた上に、s**t kingzさんの4人全員に振付けていただくという、これ以上ない布陣で作った必殺の曲になってます」(工藤大輝)という勝負曲は、ミュージックビデオやライブでも絶対的なパワーでリスナーを圧倒する。「アルバム1曲目ということもありますし、僕らじゃなきゃできないと言わせるパフォーマンスになっているので、ぜひライブで体感してほしいです」(大輝)と、自信満々の1曲だ。



M2「Phoenix」
2020年1月に配信限定リリースされたこの曲は、テレビ朝日系新春3夜連続ドラマ『破天荒フェニックス』の主題歌として、工藤大輝がドラマの台本をしっかり読み込んで書き下ろした渾身の楽曲。スピード感たっぷりのアッパーな曲調、クールでファンキーなEDM感覚のビートに乗せた、「駆け抜けろ、灰になるまで」と激しく煽る歌詞は工藤大輝と花村想太の共作だ。「制作の時間がない中で、大輝くんがすごく頑張って書き下ろしてくれた曲です。僕も一応歌詞を書かせていただいてますけど、自分で書いたことを忘れてたぐらい“一応”です(笑)。とてもダンサブルで、振付も激しいし、飛び立つような気持ちで聴いていただければ幸せです」(想太)と、工藤大輝の熱い思いを受けたメンバー全員の結束力と爆発力に注目を。



M3「Flight away」
このアルバムの最大のキーポイント、「メンバーによるプロデュース曲」の最初に登場するのは、工藤大輝プロデュースによるとびきりポップなダンス・チューン。爽やかな疾走感、浮遊感、ウキウキ感を前面に打ち出した痛快な1曲だ。「珍しい5人歌唱の曲で新しい一面を見せる曲になってます。メルボルンで撮ったミュージックビデオは、映像もとてもきれいですし、この曲をきっかけに旅行したくなるような気持ちになってくれれば、と思います」(大輝)「ファンの方がすごく気に入ってくれる姿が見えそうというか、すでに見えてます」(岩岡徹)「ミュージックビデオも、今までDai-CEが出してきた曲の中でも上位に入る、好きな曲です」(想太)と、メンバーの思い入れもばっちりだ。



M4「Yawn」
「メンバーによるプロデュース曲」の次に登場するのは、パフォーマー・和田颯が実質初めて作詞作曲に挑戦したこの曲。クールな四つ打ちのダンスチューンで、「Yawn=あくび」というゆるいイメージとは裏腹に、和田颯を中心としたキレキレのパフォーマンスが楽しめる仕上がりだ。「初めて作詞作曲に関わらせていただいた楽曲です。メンバー以外の人と作らせてもらうのは初めてで、僕はパフォーマーなので、音数少なくシンプルにしつつも、バキバキに踊れる音にしてほしいということは最初にお願いしました。歌詞はすごくのんびりな感じで、いつも通りの自分というか、“休みの日ぐらいのんびり自由にさせてくれよ”という感じにしています。猫の目線で書いているので、そういうところも楽しんでもらえたらと思います。ライブでぜひみなさんと楽しみたい曲ですね」(颯)

M5「雲を抜けた青空」
5周年イヤー第3弾シングルとして、2018年11月にリリースされたこの曲は、作詞に花村想太、大野雄大、工藤大輝の3人が揃い踏み。ピアノとストリングスをフィーチャーしたスローなR&Bバラードで、優しさあふれる歌詞を思い入れたっぷりに歌う、花村想太&大野雄大の気持ちのこもった歌唱が聴きどころ。「僕らの今までのバラードは悲しい曲が多かったんですけど、これはすごくハッピーであったかい気持ちになれる曲。結婚式でかけてくださったという声も聞きますし、去年のBESTツアーでこの曲をやって、あらためてすごくいい曲だなと思ったので、これを機にもう一度聴いていただけたらと思います。ミュージックビデオはメンバーが出てるわけじゃなく、役者さんに出演していただいて、今までと違ったテイストだったりするので、それも見てほしいです」(徹)



M6「恋しくて、今も」
花村想太プロデュースによる、極上の“セツナエモい”バラード。デモ曲の段階で存在していた「恋しくて、今も」というキーワードを中心に、花村想太が作り上げた世界観はこれまでになくアダルトで包容力あふれる、成熟した男のラブソングだ。思い出が痛みに変わったとしてもこの愛を決して忘れないと誓う、どこまでもピュアな思いが熱く強く胸に迫ってくる。「これは本当に大人なバラード。自分のプロデュース曲ですけど、雄大くんの歌がマジでヤバいです。こういう歌を常に聴いていたいと思うぐらい、強いパワーで歌ってくれてます。気持ちが落ち込んでいても、この曲を聴いて悲しみが前向きに変わったり、人生を彩ってくれるんじゃないかと思うぐらい、いい曲になりました」(想太)と、相方も太鼓判を押す大野雄大のエモい歌いっぷりが絶品だ。

M7「BACK TO BACK」
2019年12月リリース、Da-iCEの17thシングル。同年2月にスウェーデンのストックホルムで制作されたこの曲は、工藤大輝が作詞作曲をリードした極上にホットでファンクなディスコ/ハウスチューン。ロックギターがうなりを上げる、ワイルドなアレンジもばっちりハマった。「リーダーの大輝くんが作った楽曲ですけど、選曲の時、それを知らずに4人が“この曲がいい”と言って、17枚目のシングルに決まりました。メンバー全員、自信をもってお届けできる楽曲です。過去イチと言っていいぐらい踊ってる楽曲で、疾走感があるので、ミュージックビデオもぜひチェックしてください」(颯)と、パフォーマンス面での充実にも自信あり。次にライブで体感できる日を楽しみに待とう。



M8「Damn it!」
続いて登場するのは、「BACK TO BACK」のカップリングに収録されていた、クールでファンクなダンスチューン。ストイックなカッティング、うなるスラップ、精密に積み上げたビート、全てがまぶしいほどにエクセレント。「『BACK TO BACK』のカップリングですけど、まったく違った良さを持ってると思います。ミュージックビデオも、『BACK TO BACK』はかっこいいイメージで、「Damn it!」はちょっとドジっ子な男の人を描いた楽しい感じで。この2曲はCDで続けて聴くのも最高ですけど、ミュージックビデオも一緒に見てもらえたらより楽しめるので、お勧めです!」(雄大)と、視覚聴覚の両面を堪能できる曲作りがDa-iCEの強み。「カップリングにも手を抜かない」Da-iCEらしさ満点の1曲。



M9「WELCOME!」
こちらは「FAKE ME FAKE ME OUT」のカップリングとして世に出た楽曲。作詞を手掛けたGASHIMA(WHITE JAM)と花村想太によるメッセージは、春の卒業/入学、入社時期に合わせた新生活応援ソングだ。とことんハッピーで明るいビートとメロディは、未来への戸惑いや不安を全て吹き飛ばすパワーにあふれている。「新生活応援ソングといえば、普通は自分が新生活に飛び込む設定が多いと思うんですけど、これは迎え入れる側の目線で書いた曲です。新生活を迎える人に向けて、先輩の側から“大丈夫、怖がることはないよ”と言ってもらえたら安心するだろうと思って、ウェルカム!という思いを込めて書きました。Da-iCEの新規ファン歓迎ソング、という意味もあります」(想太)



M10「さようならを君に」
大野雄大によるプロデュース曲は、せつなさをたっぷりと染み込ませた極上R&Bバラード。フィンガークラップ風の音色と、背景を美しく彩るピアノの響きが絶妙だ。もともと工藤大輝が作った楽曲に大野雄大がほれ込み、作詞にも加わったという経緯があり、歌詞には大野雄大好みの大人の哀愁がたっぷり。男性目線と女性目線で全く聴き方が変わる、大人の恋愛模様をかみしめて聴いてほしい。「この歌詞は、友達だと思っていた女の子を好きになってしまった、というストーリー。意外に、こういう恋をしてる人は多いんじゃないかな?と思いますし、いろいろな年齢の、いろいろな恋愛にハマると思うので、自分のストーリーに合わせて聴いてもらえたらうれしいです。このアルバムのバラード曲の中でも特に、聴けば聴くほど好きになるスルメソングだと思います」(雄大)

M11「you」
アルバムの最後を飾るのは、パフォーマー・岩岡徹の渾身のプロデュース曲。楽曲は明るいイメージのミドルテンポながら、内側に一途なせつなさを秘めたバランス感覚が絶妙だ。女性目線の言葉使い、「邪を届ける」「美辞麗句でしかない」など、独特な単語の選び方で際立つ個性を見せる、作詞家としての徹の才能にも注目を。「歌詞は恋愛してる時に、その人以外は何も見えなくなって、すべてのことよりその人が大事だと思ってしまう、恋は盲目の状態をテーマに書いてます。好きな人がいる人も、今はいない人も、自分の経験と照らし合わせて聴いていただけたらと思います」(徹)と、5人の個性を最大限に発揮したアルバムのラストにふさわしい、深い余韻を残す楽曲だ。

取材・文◎宮本英夫









5th Album『FACE』

▲初回盤A

▲初回盤B

▲初回盤C

▲初回フラッシュプライス盤

2020年4月29日(水)発売
■初回盤A(CD+DVD)¥4,500(税抜) ¥4,950(税込) UMCK-7057
■初回盤B(CD+DVD)¥4,200(税抜) ¥4,620(税込) UMCK-7058
■初回盤C(CD+DVD)¥4,800(税抜) ¥5,280(税込) UMCK-7059
■初回フラッシュプライス盤(CD)¥2,136(税抜) ¥2,350(税込) UMCK-7060
(※初回フラッシュプライス盤は在庫終了次第、通常盤UMCK-1656 / POS:4988031378823 (¥2,773税抜)に切り替わります。)

[CD]※全形態共通 
M1.FAKE ME FAKE ME OUT
M2.Phoenix
M3.Flight away
M4.Yawn
M5.雲を抜けた青空
M6.恋しくて、今も
M7.BACK TO BACK
M8.Damn it!
M9.WELCOME!
M10.さようならを君に
M11.you

[初回盤A DVD](MV&メイキング)
「FAKE ME FAKE ME OUT」Music Video
「雲を抜けた青空」Music Video
「WELCOME!」Music Video
「BACK TO BACK」Music Video
「Damn it!」Music Video
「Flight away」Music Video
The making of「Flight away」 

[初回盤B DVD内容](撮りおろし企画)
「ふざけちゃって五面なサイ 〜BE-BOP Da-iSCHOOL II 真冬の授業編〜」

[初回盤C DVD内容](ライブ盤)
「Da-iCE COUNTDOWN LIVE 2019-2020」
-OPENING-
BACK TO BACK
イチタスイチ
Limits
-MC-
TOKYO MERRY GO ROUND
Damn it!
FAKESHOW
BET
FAKE ME FAKE ME OUT
-MC & COUNTDOWN-
パラダイブ
-MC-
You & I -5 Voice edit.-
-ENDING-

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