【インタビュー】lyrical school、挑戦作『OK!!!!!』でネクストフェーズへ
■ルールを全部無くしちゃえば
──このメンバーになって丸3年。先ほどminanさんが自分達のことを「アイドル」と表現されましたが、そこはlyrical schoolの強みでもあるというか、むしろメリットになっているんじゃないかと思っているんですが。
risano:私は、「アーティスト」でも「アイドル」でもどっちでもいいのかなと思っています。(加入した時点で)アイドルって言われていたからアイドルなのかな、くらいの感覚です。
hime:私もそうですね。でもアイドルのフェスにも出させてもらったりすることで、今までラップを聴いてこなかった人がうちらきっかけで聴き始めたりっていう新しい入り口としての一面もあると思うんですよ。うちらがいなかったら、ラップと出会えていなかった人がいると思うとそれはすごくいいことだと思います。
yuu:いわゆるアイドルがずっと好きだったけど、私達のことを知って好きになってくれて、ヒップホップも聴くようになったとか、フィーチャリングしているアーティストのライブにも行ってみたよって声もあるんです。逆に、ヒップホップのイベントに出させてもらった時は、lyrical schoolって思っていた以上に良かったって言ってもらえることもあったりして、すごくありがたいです。
hinako:私はもともとアイドルがやりたくて(lyrical schoolに)入ったので、私自身がラップを知るきっかけになったんですよね。アイドルが好きだけどラップも聴いてみよう、みたいなファンの人達と同じスタンスだと思っています。
──これまでメンバーの入れ替わりなども多かったと思いますが、今、すごくいい状態で走っているんじゃないですか?
minan:はい、そう思います。今のメンバーになってからライブのスタイルを変えるなど試行錯誤を重ね、このメンバーだからこそできることというものもどんどん増えていきました。前までとはまた違う形のlyrical schoolが完成しつつあるなというふうには思っています。
──なるほど、もう少し具体的に聞かせていただけますか?
minan:一番わかりやすいところだと、以前はフォーメーションをガッツリ決めてダンスをしていたんですが、このメンバーになって、途中からはそれが全くなくなり、振りもほとんどなく自由に動くライブスタイルになったんです。himeは特に今までアイドルという色を強く担ってくれていたので、大きく変化しましたよね。本人は生まれた時からラップが好きっていうヒップホッパーだから、振りをなくしたことによって、その部分をしっかり出せるようになったんじゃないかなって思うんだけど、合ってる?
hime:本当にそう。前の体制の時は、フォーメーションをガッツリやってガッツリ踊っていたほうが合っていると思ってそうしていたんですね。でも今のメンバーって、それこそhinakoはもっとアイドルらしくしてもいいと思うし、この2人(yuuとrisano)はもっと自由に踊っていいと思うんです。逆に、minanさんがそれとは対照的にどしっと構えてくれているのも映えるなと思っていて。だから一度、決まっていたルールを全部無くしちゃえばもっと個々のいいところを出せるんじゃないかと思って──もちろん、私がそうしたかったというのもあって、こういうスタイルでやってみるようになったんです。
▲hime
──その変化は大きかったでしょうね。
hime:はい。そこからは完全に、そして絶対に毎回違うライブができるようになったんです。お客さんも、きっとどの会場で見ても楽しいって思ってくれていると思います。振り付けがあった頃、私はステージの左側に立つことが多かったから、セットリストによっては右側に行けないことがあったんですよ。だけどそういう決まりが無くなったことで、どこにでも行けるようになった。くまなく見えるし、くまなく見てもらえるようになったんじゃないかなって思いますね。その分、いろんな工夫もするようになりましたし。
──となると、そういうスタイルで映える楽曲というのも大事になってくるわけで、自ずとサウンドの幅も広がったり変化したりしてくるということですね。
hime:はい。振りがガッツリある体制だったら「Last Summer」とか多分難しかったと思う。
risano:どうやってやろうかってね。
minan:できてなかったと思う。
hime:そういうふうにね、曲の幅も広がったって言えると思います。
▲risano
──『OK!!!!!』に収録されている5曲、早くライブで聴きたいです!
risano:皆さんぜひ来てください!
minan:このEPを引っさげてのツアーっていうことは、ひょっとしたらね、あの方が来てくださるかもしれないですよね。
hinako:あの方!
hime:嬉しい。
──どんなステージになるのか楽しみです。では最後に、改めて次のショートツアー<lyrical school SHORT TOUR 2020 “OK!!!!!”>(※新型コロナウイルス感染拡大防止のため延期)への意気込みを聞かせてもらえますか?
yuu:私はさっきもちょっと言ったんですけど、今回のEPを全曲聴いた時、みんなの凄さに焦りを感じるくらいだったんですね。だけど自分でも全力を込めたこの5曲ですから、ショートツアーではライブならではの見せ方とか表現とかも含めて、思い切りぶつけたいと思っています。新しい挑戦という意味も込めたEPだけど、ライブではさらに、自分自身の挑戦も見せたいなと思っています。
risano:lyrical schoolのライブの魅力は、フレッシュさ。“あなた”が来たところでしか感じることができない楽しさが、必ずあります。ライブって、行き慣れていない人は特に二の足を踏んじゃうところもあると思うけど、とにかく来ればわかります。私自身も、lyrical schoolに入るまではアイドルとか興味がなかったし知らなかったからちょっと抵抗があるなって思っていたけど、いい意味で「違った!」って思ってもらえると思うんですよね。このEPを聴いて、「OK!」のMVもぜひ見ていただいて、次のライブに遊びに来てもらいたいです。
取材・文◎山田邦子
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lyrical schoolは、カラオケの第一興商が強力プッシュする5月度D-PUSH!アーティストに決定している。カラオケトーク満載のインタビュー記事は、DAM CHANNELでチェックしよう。
New EP『OK!!!!!』
2020年4月22日(水)発売
VICL-65367 ¥2,000(税込)
1.OK!
2.HOMETENOBIRU
3.Last Summer
4.Dance The Night Away feat. Kick a Show
5.Bring the noise
<lyrical school SHORT TOUR 2020 “OK!!!!!”>
2020年
5月17日(日)大阪・Live House ANIMA
5月23日(土)愛知・伏見ライオンシアター
5月30日(土)東京・代官山UNIT
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