【レポート】<モンスターロックLIVE>in名古屋、KUZIRA「好きなことを信じ続けてきて良かった」
開局30周年イヤーを迎えたスペースシャワーTVが誇るロック専門番組『モンスターロック』と、日本のロックシーンを応援する『Monster Energy』がタッグを組み、最強のライブツアー<モンスターロックLIVE 2020>を開催。その初日である2月14日=名古屋ダイアモンドホールには、KUZIRA、SHANK、10-FEETというトリオ編成の3バンドが揃いぶみ。
◆KUZIRA 画像
トップを飾るのは海のない岐阜出身ながら、無謀にも“KUZIRA”というバンド名を名乗る3人。開演前の楽屋で、ふち(Dr)がクジラ好きで付けたバンド名だと教えてくれたが、本人は好きすぎるあまり“本当は付けたくなかった”と言い放つわ、末武竜之介(Vo / G)からも“ダサいから最初からイヤだった”と苦情まで。そんな話をメンバーから聞くするにつれ、3人の呼吸は合っているのか、心配にもなってしまう。
ところがどうだ。末武が「ダイヤモンド、イケるか!」と叫びながら、1曲目「In The Deep」へ突入すると、フロアではクラウドサーフが連発。また末武だけでなく、熊野和也(B / Vo)も曲によってボーカルを決める。二人それぞれの歌が折り重なったり、掛け合いのようになったり、二人の勢いよく駆け抜けるメロディが相乗効果も生む。そしてまた、音楽が、バンドが、ライブが好きな同世代のヤツらの思いを、ストレートに歌にして、さらに前向きなメッセージも散りばめ、笑顔とともに炸裂。当然、フロアではKUZIRAのメロディックパンクと同化しながら跳ね上がり続けるオーディエンスの姿もあちこちに。
「まさかこういう日が訪れるとは思ってませんでした。好きなこと好きって、ずっと言い続けていて良かったと思います。好きなことを信じ続けてやってきて良かったと思います」──末武竜之介
キラキラ輝く笑顔を見せる末武、そして熊野、ふち。ステージから放つエネルギーでフロアにもオーディエンスによる渦も生まれた。スタートからまだ3年目となる若いバンドだが、すでにKUZIRAは目立つぐらいの頭角を現わしている。そう痛感させるぐらい熱く、そして伝わるライブを見せた。
取材・文◎長谷川幸信
撮影◎浜野カズシ
■<モンスターロックLIVE 2020>2月14日@名古屋 DIAMOND HALL セットリスト
01. In The Deep
02. Blue
03. Clown
04. Missed My Stop
05. Muggy
06. Detour
07. Ambivalent Attitude
08. The Weak
09. A Sign of Autumn
10. Backward
11. Snatch Away
【SHANK】
01. Set the fire
02. Good Night Darling
03. Hope
04. Life is…
05. 620
06. Departure
07. Knockin'on the door
08. Weather is Beautiful
09. My sweet universe
10. Honesty
11. Movie
12. BASIC
【10-FEET】
01. VIBES BY VIBES
02. SHOES
03. super stomper
04. 蜃気楼
05. ハローフィクサー
06. RIVER
07. その向こうへ
08. ヒトリセカイ
encore
en1goes on
■SPACE SHOWER TV 30TH ANNIVERSARY × モンスターエナジー<モンスターロック LIVE 2020>
出演:KUZIRA / SHANK / 10-FEET
2月15日(土) 大阪・なんばHatch
出演:花団 / ヤバイTシャツ屋さん / ROTTENGRAFFTY
2月18日(火) 東京・新木場STUDIO COAST
出演:UVERworld / coldrain / HAWAIIAN6
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