サイモン&ガーファンクル、ライヴの未発表音源をストリーミング限定リリース
サイモン&ガーファンクルの代表的名作にして、20世紀を代表する傑作アルバム『明日に架ける橋 (Bridge Over Troubled Water)』が1月26日に発売50周年を迎えるのを記念して、当時発売前だった5作目のこのスタジオ・アルバムに先駆けて披露された未発表音源4曲入りEP『サイモン&ガーファンクル ― ライヴ・アット・カーネギー・ホール1969』がストリーミング限定リリースされる。
1969年11月、ソールド・アウトとなったニューヨークのカーネギー・ホール2夜連続公演で録音されたこの新しい4曲入りEPは、絶大な人気を誇った最盛期におけるフォーク・ロック・デュオS&Gのライヴの魔力をとらえている。
この4曲入りEPには「明日に架ける橋 (Bridge Over Troubled Water)」、「フランク・ロイド・ライトに捧げる歌 (So Long, Frank Lloyd Wright)」、「ボクサー (The Boxer)」、「ソング・フォー・ジ・アスキング (Song For The Asking)」の未発表ライヴ・ヴァージョンが収録されている。カーネギー・ホールでの録音は、サイモン&ガーファンクルが5作目にして最後のスタジオ・アルバムとなった『明日に架ける橋』(オリジナル盤発売日:1970年1月26日)の発売2ヶ月前にファンに向けてコンサートで初披露した各曲の初期の演奏である。
ルーツ・ロックやゴスペルからソウル、ジャズ、ワールド・ミュージックまで幅広い音楽的影響を取り入れた『明日に架ける橋』は、ポール・サイモンとアート・ガーファンクルにとっての新しいクリエイティヴ面での方向性や未来のソロ・キャリアを示唆したアルバムで、同作は10ヶ国でチャートの首位を獲得し、1970年に最も売れたアルバムとなった。『明日に架ける橋』はアルバム・オブ・ザ・イヤー、最優秀アルバム技術賞(Best Engineered Recording)などグラミー賞を6部門受賞し、タイトル曲は1971年度グラミー賞のレコード・オブ・ザ・イヤー、ソング・オブ・ザ・イヤー、コンテンポラリー・ソング・オブ・ザ・イヤー、最優秀インストゥルメンタル編曲賞 (Instrumental Arrangement of the Year)を受賞した。アルバムは全米レコード協会(RIAA)の8xプラチナ・アルバムに認定されており、推定売上枚数は全世界で2,500万枚というセールスを記録している。
ポップ・カルチャー史上最高傑作のひとつとして高く評価されている『明日に架ける橋』は、その時代を超える恒久的な普遍性により、1960年代と次の10年間の橋渡し役を務めた。同作のタイトル・トラックはサイモン&ガーファンクルの最も売れたシングルにして代表曲となり、アレサ・フランクリン、エルヴィス・プレスリー、ウィリー・ネルソン、ジョニー・キャッシュとフィオナ・アップルのデュエット、そしてジョン・レジェンドなど、多くのアーティストにカヴァーされる不変の音楽的試金石となった。
ジェニファー・ルボー (Jennifer Lebeau) 監督によるドキュメンタリー映画『The Harmony Game: The Making of Bridge Over Troubled Water』で、このアルバムや各曲の制作秘話を観ることが出来る。
ポール・サイモン、アート・ガーファンクル、同作をサイモン&ガーファンクルと共同でプロデュースしたロイ・ハリーをはじめ、ピアニストのラリー・ネッチェル、ドラマーのハル・ブレイン、その他のミュージシャンや、アルバムへの主な貢献者たちとの貴重なインタビューがフィーチャーされ、『明日に架ける橋』の制作時を振り返っている。もともとこのドキュメンタリー映画『The Harmony Game』は2011年、ソニーミュージックがリリースした『明日に架ける橋』40周年記念盤の中のDVDに収録されていたもの。その抜粋映像が今後YouTube上で順次公開が予定されている。
リリース情報
●タイトル:『サイモン&ガーファンクル ― ライヴ・アット・カーネギー・ホール1969』 (Simon & Garfunkel - Live At Carnegie Hall 1969)
●ストリーミング限定リリース
●音源の試聴はこちらから
https://sonymusicjapan.lnk.to/SG_Live1969