【インタビュー】さとうもか、夏にとけた愛のゆくえ
■今、音楽活動が本当にハッピーで楽しい
──2曲目に収録されている「ひまわり」は花王 ニュービーズ WEB CM曲のタイアップソング。動画を拝見して、台詞の「当たり前」と歌詞の「当たり前」が重なった瞬間にはっとしました。
さとう:あ、うれしい。初めて書き下ろしに挑戦しました。最初はできるかすっごく不安だったんですけど、CMの内容に共感できる部分もあったし、観ていたら頭のなかにパッとひまわりが思い浮かんだりして、たくさんヒントを得てスムーズに制作できましたね。サビの《当たり前は愛で出来ている》という言葉も、映像を観て出てきた言葉で。
──まさに真理ですよね。あとはさとうさんがご実家を出られた時期もあるからこそ、具体的な描写ができるんだろうなと。
さとう:《懐かしい家の香りが ふと去年の服からしたの》は、家を出て衣替えをしたときに実際に感じたことですね。お話をいただいたタイミングにはちょうど弟の引っ越しが重なって。お母さんがすごく寂しそうに泣いている日もあったので、そういう気持ちも入れて書くことができました。恋愛に限らず、人を大切に想う気持ちは特別なものですね。書き下ろしの制作はすごく面白かったので、機会があればぜひまたやってみたいです。
──2019年は様々な別れと出会いがあって、初めての書き下ろしをして、かなり変化の多い1年だったのではないでしょうか。
さとう:ああ、たしかに。ライブの向き合い方も変わりました。わたしはライブがあまり得意ではなくて。ギターを持って歌うとギターに集中しちゃうし、そうすると歌も上手に歌えなくて。ふたつのことを同時にできないからちゃんとやらないと、という考えでいっぱいだったんです。だけど去年出会った方が、ライブを観て“会場のいちばん後ろのお客さんのところまで心が届くようなライブにできるといいね”と言ってくださって。そういう発想がまったくなかったので、すごく新鮮でした。
──その言葉が刺さったと。
さとう:人見知りだからライブ会場でいろんな人と会うのも苦手で(苦笑)。毎回毎回“ああ、今日も緊張するなー……”って感じだったんですけど、アドバイスをもらって意識が変わって。そしたらライブも楽しくできるようになりました。自分から心を開くことで、どんどん仲良くなれるんだなと遅ればせながら実感してます(笑)。
──(笑)。1年でかなり大人になりましたね。
さとう:なりました!(笑)。昔は現実も一種の空想だと思っていたけれど、現実って現実でしかないんだなとわかってきた1年だったし、今は“それも面白いかも”って思えているんです。もともとすごくポジティブなので、どんなにつらい状況にあっても“全部うまくいく”、“どうにかなる”ってどこかで思ってる(笑)。曲もたくさんたまってきているので、ここからどんどん作っていきたいですね。
──どんな曲か、ちょっとだけ教えてもらってもいいですか?
さとう:架空の野球チームの曲とか、受験を応援してるR&Bとか……。
──すでに相当ユニーク(笑)。そういう曲が生まれているのは、音楽意欲が燃えている証なんだろうなと思います。
さとう:燃えてます!(笑) 今、音楽活動が本当にハッピーで楽しいんです。
取材・文◎沖さやこ
1st Single「melt bitter」
1.melt bitter
2.ひまわり
3.かたちない日々
<1st Single「melt bitter」リリースツアー>
3月14日(土)岡山・城下公会堂
3月21日(土)大阪・SOCORE FACTRY
3月22日(日)愛知・K.Dハポン〜空き地〜
3月28日(土)福岡・Kieth Flack
3月29日(日)東京・LIVE HOUSE FEVER
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