【インタビュー】Lucky Kilimanjaro 熊木幸丸「アウトプットしてみたら?」
■いいメッセージを発信していきたい
──大学時代からのサークル仲間であるメンバーは熊木さんにとって、どんな存在なんですか?
熊木:今の関係性で一緒にやれているからこそ安心して曲を持っていけるし、みんながああだこうだ意見を言ってくれるからやれているし、やっぱりライブはバンドじゃないとしっくりこない。どんな存在なんだろう? あんまり考えたことなかったな。
──意見をもらいつつ、「ああでもない、こうでもない」って言い合いながら曲を形にするスタイルとは違いますものね。
熊木:そうですね。どちらかというと音源で言いたいことをみんなでどう熱量に変えていくか話し合うことが多い。ウチのバンドは打ち込んだドラムの部分をライブでは生のドラムでがっつり叩くので、音源にはほとんどシンバルが入ってないんですけど、ライブではバンバン入るんです。音源とライブの熱量のバランスをちゃんと考えてくれるメンバーなのでやりやすいし、みんな僕の考えを理解してくれているんですよね。
──付き合いが長いですもんね。熊木さんとしてはアルバムを聴いてどんな気持ちになってくれたらハッピーでしょうか?
熊木:生きている毎日の中でこれまでと違うベクトルの考え方というか、「あ、こういう考え方も出来るかも」とか「こうすればもっと楽しくなるかも。ワクワクするかも」って思ってもらえるのが今は一番ですね。そう感じた人が何かを発信して、それを見たり聴いたりした誰かがまた幸せになるっていう大きな広がりが生まれたらいいなと思います。
──それは今の時代に生きていて思うことなんですか?
熊木:そうですね。今の時代って自由なんだけど、それだけに自分が発信することが他の人に認められるかどうか怖いというか、臆病になりがちでもあると思うんですよ。でも、みんなが想像することを発信していくことが当たり前になったら、より豊かで面白い世界になるんじゃないかって。
──そういう意味でメッセンジャーですね。
熊木:ははは。そうですね。僕も自問自答したり、未完成な部分がありますが、いいメッセージを発信していきたい。
──5月には東名阪でのワンマンツアーが予定されていますが、Lucky Kilimanjaroとしてはお客さんをおどらせたいし、それは笑顔にしたいということでもあります?
熊木:ええ。結局はそこなのかなと思います。「この空間があるから日々をがんばれるな」って笑顔になってもらえれば。
──お話を聞いていても曲を聴いてもインドア体質と行動力が混ざり合っているのが面白いと思います。
熊木:(笑)。自分で言うのもなんなんですが、行動力は大事だと思っていて、とりあえずやってみる性格なんです。僕はインドア派で家で曲も作りますし、今はYouTuberもそうですけど、やろうと思ったら外に出なくてもいっぱい面白いことが出来ると思っているんです。でも、それは「外に出るな」という意味ではなくて部屋の中でも全力で出来るっていう。
──部屋の中でもイマジネーションは無限に広がるし、宇宙空間にだって出来ちゃうよっていうことですね。
熊木:そういう感覚に近いですね。
──了解です。最後にLucky KilimanjaroがカラオケDAMの3月度D-PUSH!アーティストに決定しましたが、熊木さんはふだんカラオケに行きますか?
熊木:最近は時間がなくて行かなくなっちゃいましたけど、高校生のときは週3×6時間ぐらい行ってました。しかも友達と2人で。当時はスピッツとMr.Childrenが好きでめちゃくちゃ歌ってました。友達もMr.Childrenが好きなので1曲目が友人、2曲目が僕、3曲目が友人って順番に歌ってアルバムを再現するみたいな(笑)。
──スピッツとミスチルばっかり?
熊木:当時、好きだったJ-POPとか、いろいろ歌ってましたよ。クラスの中で5人ぐらいつるんでる仲間がいたんですけど、よく一緒に行ってたのがその友達ですね。たまにほかの友達が混ざったり。学生時代はどっちかっていうと「俺、上手いっしょ?」って単純に自分に酔ってた(笑)。作曲するようになってからは行く機会も減りましたけど、ウチのメンバーは行っているらしいですよ。
──(笑)誘われないんですか?
熊木:(笑)メンバーは友達から「Lucky Kilimanjaro歌ってよ」って頼まれるらしいんです。でも、うまく歌えないから「ホントにメンバー?」って言われるみたいで、この前「丸さん、ウチのバンドの歌めっちゃ難しいですね。カラオケで歌える曲書いたほうがいいっすよ」ってダメだしされました(笑)。
──ははは。熊木さん自身が「歌って」って言われたことは?
熊木:1回だけありますよ。埼玉の越谷出身なんですけど、地元で友達と集まったときに「「ひとりの夜を抜け」歌ってよ」って。恥ずかしかったです。
──これからそういう場も増えるのでは?
熊木:ミュージックビデオの前で歌ったら、もっと恥ずかしいだろうな。でも、そういう機会はあると思うので、今後はむちゃくちゃ真剣に歌います(笑)。
取材・文◎山本弘子
リリース情報
2020年3月4日(水)発売
MUCD-1447
2,700円+税
[収録曲]
01.Imagination
02.Drawing!
03.350ml Galaxy
04.グライダー
05.RUN
06.時計の針を壊して
07.とろける
08.君とつづく
09.春はもうすぐそこ
10.DO YA THING
11.ロケット
–Bonus Track–
ひとりの夜を抜け -Live at Shibuya WWW Nov.23 2019-
HOUSE -Live at Shibuya WWW Nov.23 2019-
FRESH -Live at Shibuya WWW Nov.23 2019-
ツアー情報
2020年
5月2日(土)東京・LIQUIDROOM
5月8日(金)愛知・CLUB UPSET
5月9日(土)大阪・Music Club JANUS
<LUCKY KILIMANJARO ONEMAN TOUR「!magination -もう一杯- 」>
※追加公演
2020年6月21日(日)東京・SHIBUYA CLUB QUATTRO
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