Hiroのもいもいフィンランドvol.74「今年注目のフィンランドの若手ロックバンドからニューイヤーメッセージ」

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皆さま新年明けましておめでとうございます!今年もフィンランドから音楽情報発信していきたいと思います。

さて最近フィンランドの音楽メディアでロックメタルを聴く年齢層が上がってきているという記事を目にしました。メタル王国といわれるフィンランドでも15‐25歳に人気のジャンルはポップ、ヒップホップ、ラップだそうです。息子が通っていた地元の高校にドイツからメタルファンの交換留学生がきたそうなんですが、高校の全生徒約120人の中にメタル好きと思われる人は一人ぐらいしかいなくて、2人は友達になったといってましたが、一人でもいてよかった。

年齢層にかかわらずフィンランドのこの10年間のヒット曲はラップ、ポップ、ポップロックにイスケルマ(フィンランドの歌謡曲~演歌)で構成されていて、ロック・メタルは入ってないという記事も見かけました。2年ほど前に「面白くなってきた最近のフィンランドのロック界」として若手8バンドを紹介したことがありますが、少しづつ前進してきたバンドもあれば、活動がほとんどなくなったり、すでに解散してしまったバンドもあります。

15年ほど前は歌詞が英語の国内のロックバンド全盛期でしたが、最近の状況は、国内バンドに関しては歌詞がフィンランド語の方がだんぜん人気に思えます。ただ国外進出を狙うバンドは歌詞が英語になります。すでに知名度があるバンドはいいですが、新しく登場してきたロックバンドが上に飛び出してくるのはそう簡単ではない時代に思えます。でもこれからのロックメタルシーンを盛り上げていくにはやっぱり若手バンドにも期待したいという願いを込めて4バンドピックアップしてみました。バンドからのニューイヤーメッセージもいただいてます。ぜひチェックしてみてくださいね。

●Temple Balls


2016年春にReckless Loveのヘルシンキ公演のサポートで初めて見て、キラッと輝くものがあり目に留まったバンドなんですが、その後2017年にデビューアルバム『Traded Dreams』発売。同年秋LOUD & METAL MANIAで来日。昨年3月に前作よりヘヴィーサウンドになったセカンドアルバム『Untamed』発売!昨年末にはSonata Arcticaのサポートで、フィンランド国内ツアーのあと、17ヶ国31都市を周るヨーロッパツアー無事終了!新年もSonata Arcticaとのフィンランドツアー後編が続き、春には同じくフィンランドの若手バンドShiraz LaneとBlock Busterとのヨーロッパツアーが予定されています。ツアーでライブを観て着実に新しいファンも増えてきてるようで、再来日もぜひお願いしたい。ツアーの合間には次のアルバムの曲作りもしているようで、こちらも楽しみですね。



●Block Buster


クオピオ出身の4人組ロックバンド。昨年秋に多彩なデビューアルバム『Losing Gravity』発売!このアルバムからのシングルカット曲「Out In The City」のリリックビデオは日本語歌詞!機会があってリリックビデオ用に歌詞を和訳しました。まだの方要チェック!来年春にはShiraz LaneとTemple Ballsとヨーロッパツアーが予定されています。このメンツでのフィンランドツアーお願いしたいと思ったのですが、日本でも希望者いそうですね。これからじわじわ人気が出てきそうな予感!



●CAMU


2009年5月に東京で開催されたフィンフェスことFinland Festに出演したNaked覚えてますか?2010年4作目のアルバム発売後音沙汰がなくなったのですが、2018年夏に突然1夜限りの復活ライブが告知になり、行ってみたらこれがなかなかよかった。続けてニューシングルとして「Empire State Of Sound」がリリースになり、この曲がめちゃいいじゃないですか!その後ヴォーカルとドラマーをのぞいてメンバーチェンジがあり、バンド名をCAMUに改名し新しいスタートを切りました。新ベースはなんと元Santa CruzのMiddyです。今CAMUとしてのデビューアルバム制作中。完成も近いようで、今年中には発売予定とのことです。今後の動きを要チェック!



●ICE EYE


前記Nakedのベーシストで、今現在ソロ活動をしているイラリ・ハマライネンの新バンド。イラリのソロは歌詞がフィンランド語ですが、実は彼は歌詞が英語のバンドSiberian Jayのヴォーカルでもあったのですが、バンドメンバーが一新してバンド名をICE EYEに改名!しばらく活動がなかったのですが活動再開するとのことで、いち早くメッセージをくれました。メッセージにある通りお気に入りの新バンドになるかもしれませんね。こちらも今後の動きを要チェック!


他にもとっても気になる新バンド結成の情報も入ってきています。ただ活動始めるまでにはまだ時間がかかるので、気長に待っててくれという話でした。新情報が入り次第お伝えしたいと思いますが、とりあえずは気長に待ちましょう!
新年もフィンロック共々どうぞよろしくお願いいたします。

文:Hiromi Usenius

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