ロクセットのマリー・フレデリクソン、17年におよぶ癌闘病の末、死去

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スウェーデン出身のロック/ポップ・グループ、ロクセットの女性ヴォーカリスト、マリー・フレデリクソンが、17年間にわたる癌との闘病の末、12月9日朝、61歳で息を引き取った。

◆マリー・フレデリクソン画像

70年代後半に音楽学校を卒業後、バンドStrulを結成したマリーは、地元でフェスティバルを開くなどして音楽活動に従事し、1984年にソロ・デビュー・アルバム『Het vind』を発表。その後、学生時代からの知り合いだったペール・ゲッスルとロクセットを結成し、1986年にリリースしたファースト・アルバム『Pearls Of Passion』がスウェーデンのチャートで2位に、続くセカンド『Look Sharp!』(1988年)で初の1位に輝いた。

『Look Sharp!』からは、シングル「The Look」がアメリカでも1位を獲得するなど世界的に大ブレイクした。スウェーデンでは2016年にリリースした最新アルバム『Good Karma』まで10枚のスタジオ・アルバム全てがトップ10入りし、そのうち6作が1位に輝き、シングル「The Look」をはじめ、「Listen To Your Heart」「It Must Have Been Love」「Joyride」が全米シングル・チャートのトップを飾った。

とくに、映画『プリティ・ウーマン』(1990年)のサウンドトラックに収録された「It Must Have Been Love」はロクセットの代表作となった。

マリーは2002年に脳腫瘍と診断され、治療が功を奏しその後復帰したものの、2016年には病状が悪化し、音楽活動にドクターストップがかかった。

長年彼女と活動を共にしてきたペール・ゲッスルは、「マリー、ありがとう。全てに感謝する。君は偉大なミュージシャン、声を自由に操る達人、素晴らしいパフォーマーだった。僕の白黒の曲を最高に美しい色彩で仕上げてくれて、ありがとう。君の時間、才能、温かさ、寛大さ、ユーモアのセンスの多くを共有できたことを誇り、栄誉、嬉しく思う」と、追悼している。

合掌。

Ako Suzuki



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