細野晴臣、50周年特別公演&イエローマジックショー3が大盛況で無事終了

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ベスト盤発売、展覧会の開催、ドキュメンタリー映画公開などさまざまな形で50周年を記念する催しが行われた細野晴臣が、その締めくくりともいえる、ライブイベントが11月30日、12月1日の2日間にわたり東京国際フォーラム ホールAで大盛況のうちに終了した。

1日目はおなじみのバンドを従え、「50周年特別公演」と銘打たれたライブ。1曲目は「銀河鉄道の夜 エンド・テーマ」からというなんとも幻想的な始まり。曲の後半で、細野がそろりそろりとステージに登場すると、会場は割れんばかりの拍手の波に包まれた。

近年のライブの中心を占めている古き良きアメリカ音楽のカバー、自身の曲のブギアレンジなどをはじめとして、デビュー当初から近年の作品まで実にバランスのよい選曲で細野ワールド全開のグッドミュージックを届けてくれた。途中、ミラーボールの登場とともに「Angel On My Shoulder」「I’m A Fool To Care」の2曲が演奏された“チークタイム”、さらに注目の女性シンガーソングライターReiがゲスト参加した「Pistol Packin’ Mama」などの趣向も凝らされ、あっという間の至福のステージだった。


迎えた2日目は、趣向をガラッと変え、音楽バラエティーショー「イエローマジックショー3」が繰り広げられた。今までに、NHKで2回放送されて人気を博した細野さんを中心とした音楽バラエティ番組「イエローマジックショー」の3回目を、今回は生のステージでやろうという企画。とても特別な夜となった。

細野に加え、高橋幸宏、宮沢りえ、水原希子、安部勇磨(never young beach)が出演し、星野源も映像で参加した「家族コント」。清水ミチコ、清水イチロウ姉弟によるものまねコーナー、さらに、ロッチ、水原佑果、豊崎愛生、小山田圭吾、U-zhaan、Little Glee Monsterといった面々も加わった学園コントなど、盛りだくさんの内容の間に、細野バンドによる演奏が入る。

そしてなんと言っても、ハイライトは細野晴臣、高橋幸宏、坂本龍一の3人によるコーナー。コント「噛み合わない会話」では、坂本龍一が映像で出演し、その映像に合わせて3人が文字通り噛み合わない会話を繰り広げる様子が爆笑を誘った。そして、その後坂本の演奏映像に合わせて、細野、高橋が今度はバッチリ噛み合った演奏を披露すると会場のボルテージは最高潮に達した。


細野晴臣50周年を記念した豪華な祝宴は、こうして2日間にわたって行われ大盛況のうちに幕を閉じた。今年行われたさまざまな50周年関連の催し物を通して、改めて、細野晴臣という偉大なミュージシャンの魅力があらゆる角度から浮き彫りになった。1日目のMCで、高齢であることを自虐的に語りながらも最後には「実は元気です」と力強く言っていた細野。まだまだ、日本音楽界のため、いや世界音楽界のために精力的に活動してくれることだろう。

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