世界文化遺産の京都・上賀茂神社にて現代電子音楽界の巨頭マーク・フェルによるマルチサウンドアンビエントライブ開催
京都のもっとも古い神社で、ユネスコ世界文化遺産にも登録されている「上賀茂神社」。ここで現代電子音楽界の巨頭として知られるマーク・フェルの、マルチサウンドアンビエントライブ(150人限定)を2019年12月14日(土)14時〜20時に行うことが決定した。
UKシェフィールド出身のマーク・フェルは、1990年代から電子音響ユニットSNDとして活躍。ソロとしても電子音楽の最高峰といわれるMille Plateaux、Raster-Noton、Line、Edition Megoといったレーベルから数々の作品をリリース。実験性を兼ね備えたミニマルなグリッチ音で、“マイクロスコピック”(微細)という概念を打ち出すほどきめ細やかなサウンドが特徴的なアーティストである。
今回のライブでは一般的に使用されるステレオでの演奏ではなく、複数の高品質スピーカーから個別に音を鳴らし、室内環境の反響音や、外部の環境音をライブに取り込むのが特徴だ。神の小川が流れ、神聖な空気が漂う境内からこそ体感できる、現実離れした神秘的な空間を楽しんでほしい。音響は京都を拠点とするnightcruisingが担当し、空間演出やライティングなどはSPEKTRAが担当するのも注目だ。
京都の文化財である「上賀茂神社」では、これまでに葉加瀬太郎など著名アーティストのライブが行われてきたが、電子音楽のパフォーマンスは史上初。雷(いかづち)の神様を祀る神社で、電子音楽のライブを初めて実現できたことは偶然の中の必然だったと主催者は言う。
当日はPlanet MuやDeath of Raveからリリースを重ねるアーティスト、ライアン・トレナー。そしてNHK yk Koyxen名義でDFA records、Raster-Noton、PAN、L.I.E.Sなどから楽曲をリリースしている鬼才アーティストのKohei Matsunagaも出演する。
年の暮れの透き通るような空気の中、「上賀茂神社」という神聖な場所で、マーク・フェルの混じり気のない美しく繊細な良音に耳を澄ましてみてほしい。
また本イベントを主催するのは、サウンドアーティスト福田光成がドイツ・ベルリンで2017年に設立した実験的アートプラットフォーム“REITEN”(零点)。今回のプロジェクト名称である“GANCHIKU”(含蓄)には表層的な表現ではなく、深い意味を含んだ表現方法の探求という意味が込められている。
なおマーク・フェルは12月5日(木)SUPER DOMMUNEをはじめ、12月7日(土)東京神楽音、12月13日(金)大阪Club DaphniaでREITEN主催のジャパンツアー、12月6日(金)大阪CIRCUSにも出演決定。ライアン・トレナーは12月6日(金)東京WWWβに出演が決まっている。
<REITEN presents GANCHIKU PROJECT “Multi Sound Ambient Live Performances”>
京都・上賀茂神社
当日券 5,000円 / 前売券 4,500円 / 学割 3,800円
https://jp.residentadvisor.net/events/1332688
※本イベントは150人限定です。前売券で規定人数に達した場合は当日券はございません。あらかじめご了承ください。
◆<REITEN presents GANCHIKU PROJECT “Multi Sound Ambient Live Performances”> オフィシャルサイト