ボブ・ディランの名曲をふんだんに使った映画『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』日本公開決定

大ヒットTVドラマシリーズ「THIS IS US/ディス・イズ・アス」の製作総指揮ダン・フォーゲルマンがボブ・ディランの数々の名曲に載せて贈る“すべての人生を祝福する愛と感動のヒューマンドラマ”『ライフ・イットセルフ　未来に続く物語』が11月22日（金）に日本公開されることが決定した。

そして、ボブ・ディランをこよなく愛する女性アビー（オリビア・ワイルド）が、97年に発表された彼の伝説的アルバム「タイム・アウト・オブ・マインド」について恋人のウィル（オスカー・アイザック）にその素晴らしさを熱く語るシーン映像が解禁された（https://youtu.be/Qi_bERPHK_o）。


本作は、ある事故をきっかけに次々と訪れる過酷な試練に翻弄され、乗り越えようとする“二つの家族”が、あらゆる運命に引き裂かれながらも、何十年もの歳月をかけて思わぬ奇跡で繋がっていく、アメリカとスペインと二つの言語にまたがって壮大に描き出す愛と感動のヒューマンドラマ。

大恋愛の末に結ばれ、第一子の誕生を間近に控え幸福の絶頂にいるウィルとアビー。映像では「30秒でわかる、ディランは詩人だから」「強烈な想定外の傑作よ　激しくてダークで・・・まさに“俺がディランだ、くわえてやがれ”って感じ」。1997年に発表、愛と喪失に関する数々の名曲を収めた傑作アルバム『タイム・アウト・オブ・マインド』に夢中のアビーと「しゃがれ声を聴きどおしだ」と、彼女のボブ・ディランに対する熱い気持ちに対して少しヤキモチを焼きつつも、優しく見守る恋人のウィルの姿が切り取られており、自分の愛するものを少しでも恋人にも理解してもらいたくて、必死に説明を続けるアビーの愛らしい姿に思わず誰もが虜になってしまいそうなシーンとなっている。


アビーが絶賛するボブ・ディランのアルバム『タイム・アウト・オブ・マインド』の収録曲から６曲も劇中に採用されていることが話題の一つ。本編冒頭で使用される「ラブ・シック」や、全てのエピソードを包み込むように流れるエンディングの「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」まで、当初は偉大なアーティストの楽曲を使用することは、あらゆる面で制作の大きな壁になる可能性はあったが「ディランの曲なしに、この映画は作れない」との監督の当初からの強い想いを貫き、本作のミュージック・スーパーバイザーを通じてディラン本人に脚本を渡すことに成功、結果、全編ボブ・ディランや彼の楽曲にインスパイアされた音楽で彩られる美しい愛と喪失の物語を作り上げることができたという。

なお、劇中ではボブ・ディランにちなんで“ディラン”と名付けられたアビーの娘(オリヴィア・クック)が成長後パンクバンドを組み、ボブ・ディランのやさしいバラード「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」を、騒々しいパンク調で歌うシーンもある。

『タイム・アウト・オブ・マインド』を聴きながら本作の脚本を書き上げ、このアルバムなしには本作は生まれなかったと監督自身が語る本作。愛ゆえの葛藤、家族との別れ、一瞬のあやまち、運命のいたずら──誰もが人生の旅路で出会う、胸が張り裂けるほどの悲しみを恐れることなく描き、その悲劇に押しつぶされずに前へ進めば、まるでコインの裏表のように、必ず悲しみと共に存在する喜びを見つけることができると教えてくれる物語となっている。