【イベントレポート】“歴史好き”Mummy-D、桑名市語り白熱「曲にしたら10番ぐらいまで歌詞作れちゃうね」
▲写真左から:Mummy-D、伊藤徳宇氏(桑名市長)
三重県・桑名市の魅力を伝えるフリーイベント<Dig.K 3>が8月31日(土)ポニーキャニオン本社スペースで開催され、2019年度の桑名市アンバサダー「魅力みつけびと」をつとめるMummy-D(RHYMESTER)が桑名市長の伊藤 徳宇(いとう なるたか)氏とともに登壇した。
◆<Dig K 3> 画像
Mummy-Dが“魅力みつけびと”に任命されたのは昨年2018年秋のこと。1年ごとに担当が変わる“魅力みつけびと”は全て桑名市外の出身者が任命され、Mummy-Dの場合はその歴史好きぶりが任命理由となった。
伊藤市長はMummy-Dと同窓である早稲田大学政治経済学部出身であり、選挙の際のモチベーション・ソングもRHYMESTERの楽曲「The Choice Is Yours」。この日のイベントにはジャケットの下に名曲「B-BOYイズム」のTシャツを着て登壇してみせ、「さっきまで着てなかったじゃん!」と苦笑するMummy-Dの声にあっさり「衣装替えしました」と楽しそうな様子でトークイベントをスタートさせた。
桑名市は名古屋から快速で20分ほどの場所に位置する城下町だ。名産物のハマグリと、日本有数の来場者数を誇るナガシマリゾートでも知られる。“魅力みつけびと”Mummy-Dの目線で桑名の魅力として最初に紹介されたのは武将の本多忠勝。徳川四天王の一人だが「三国志で言ったら曹操の下の夏侯惇」というMummy-Dの渋い例えには「なぜ中国…?」と素朴なツッコミが入りつつも笑いがあがった。本多忠勝は武将だけでなく政治家としての一面もあり、桑名の街を近代化した功績でも知られる。所持していた名槍“蜻蛉切”の話題など、Mummy-Dの桑名語りはどんどん繋がって尽きない。
スクリーンに映し出された桑名市取材時の撮影写真には、同行したラジオDJのクリス・グレンの姿も。戦国歴史マニアである彼と共に参加した名刀“村正”の手入れ体験では「すごい緊張した。実物の抜身を持つとね、重さと美術工芸品としての凄さと、“あ、これは死ぬわ”っていう怖さを感じました」と語り「クリスは欲しい欲しいってずっと言ってましたね…」と合いの手を入れる伊藤市長に「欲しくないよ。洗い物で包丁拭くのもちょっと緊張すんのに……ねぇ?」と村正を握った自身の写真を前に体験の様子を振り返っていた。
Mummy-Dの桑名トークはさらに多度大社(たどたいしゃ)での多度祭、そして桑名市を象徴する祭り石取祭(いしどりまつり)の話へと続いていく。ユネスコ無形文化遺産認定にして”日本一やかましい祭”と称される石取祭では、約40台もの山車を一晩中動かし続ける。祭りの拍子が独特だと語る伊藤市長に「そうなんですよね! 難しいんですよ。5拍とか7拍とかあるんだよね」と語るMummy-D。町単位で拍子は異なるというが、Mummy-Dは桑名市への書き下ろしソングを制作する際、この和拍子をサンプリングし現代音楽のベースである洋メロと組み合わせることにした。
イベントではさらに海蔵寺と宝暦治水にまつわる薩摩義士のエピソードや、寺町通り商店街での朝市をはじめとした様々なグルメエピソードなど充実した桑名トークで予定時間をやや超過しての大盛りあがりに。締めくくりにはMummy-Dが桑名取材時に得た着想から書き下ろした楽曲「くわなにさくはな」を用いたPR映像が上映され、桑名の名産フードによる立食タイムを多くの来場者が満喫した。
「桑名のネタはもう紹介しようと思ったらいっぱいあるから、楽曲にしたら10番ぐらいまで歌詞作れちゃうね。歌詞にするところを厳選するのが大変だった」とMummy-D。また歴史トークをする中で「歴史を知ってから城跡やいろんな場所を見ると、“ここで確かにそれがあったんだ、起こっていたんだ”って感じられるのが堪らないよね」と語る姿にも、彼の歴史好きと桑名での体験への思いが垣間見えた。
“魅力みつけびと”Mummy-Dによる一連の桑名取材の模様は、雑誌『Discover Japan』11月号(10月4日発売)でも掲載される。
Produced by Mr. Drunk
Music&Lyrics by Mummy-D
Movie Director:KODONA VISION 中井泰太郎
三重県桑名市ウェブサイト:https://www.city.kuwana.lg.jp/news/index.cfm/detail.1.65967.html
制作: PONY CANYON INC.
Mummy-D ( RHYMESTER ) by the courtesy of Victor Entertainment
【歌詞】
I wanna know I wanna know I wanna know
桑名のどこかに咲く花を 一つ 一つ ともに探そう
過去にも 今にも 明日にも (*リピート)
I wanna know I wanna know I wanna know
桑名中無数に咲く花を 一つ 一つ ともに探せば
ここにも そこにも あそこにも (★リピート)
東海道は宮から海路 太陽 煌めく海上
舟に揺られて七里と少々 白亜の櫓に高まる情緒
伊勢のお国の一の鳥居 くぐれば拡がる城下町 そこは
く、桑名 そう、すでに桑名 四十と二つ目の宿場町
本多忠勝公 の付けし町割り 全てはそこが始まり
人の交わり 西と東の交わり じわりと立ち昇る文化の香り
川の彼方のあのWonderland 眺めながらつい思い馳せる
天下泰平 やっぱそれがNumber One この街は静かに問い掛ける
*リピート
★リピート
やかましい やかましい やかましい けたたましく荒ぶる魂
石取祭は桑名の財産 誰が呼んだか天下の奇祭さ
多度の大社 駆け上がる祭馬 跨る乗り子は地区の誇りよ
さあ超えろ 超えろ そそり立つ壁を 挑む勇姿を神に捧げよう
緑の山と澄んだ湧き水 地酒の美味さはそこらが秘密
蛤 しぐれ煮 それだけじゃないんだ
ディープなスウィーツも豊富なラインナップ
一向一揆 御一新 先の大戦 何度叩かれてもOnce Again
立ち上がる 奇跡の地で探そう 強く美しく咲く花を
★リピート
三重県・桑名市の魅力を伝えるフリーイベント<Dig.K 3>が8月31日(土)ポニーキャニオン本社スペースで開催され、2019年度の桑名市アンバサダー「魅力みつけびと」をつとめるMummy-D(RHYMESTER)が桑名市長の伊藤 徳宇(いとう なるたか)氏とともに登壇した。
◆<Dig K 3> 画像
Mummy-Dが“魅力みつけびと”に任命されたのは昨年2018年秋のこと。1年ごとに担当が変わる“魅力みつけびと”は全て桑名市外の出身者が任命され、Mummy-Dの場合はその歴史好きぶりが任命理由となった。
伊藤市長はMummy-Dと同窓である早稲田大学政治経済学部出身であり、選挙の際のモチベーション・ソングもRHYMESTERの楽曲「The Choice Is Yours」。この日のイベントにはジャケットの下に名曲「B-BOYイズム」のTシャツを着て登壇してみせ、「さっきまで着てなかったじゃん!」と苦笑するMummy-Dの声にあっさり「衣装替えしました」と楽しそうな様子でトークイベントをスタートさせた。
桑名市は名古屋から快速で20分ほどの場所に位置する城下町だ。名産物のハマグリと、日本有数の来場者数を誇るナガシマリゾートでも知られる。“魅力みつけびと”Mummy-Dの目線で桑名の魅力として最初に紹介されたのは武将の本多忠勝。徳川四天王の一人だが「三国志で言ったら曹操の下の夏侯惇」というMummy-Dの渋い例えには「なぜ中国…?」と素朴なツッコミが入りつつも笑いがあがった。本多忠勝は武将だけでなく政治家としての一面もあり、桑名の街を近代化した功績でも知られる。所持していた名槍“蜻蛉切”の話題など、Mummy-Dの桑名語りはどんどん繋がって尽きない。
スクリーンに映し出された桑名市取材時の撮影写真には、同行したラジオDJのクリス・グレンの姿も。戦国歴史マニアである彼と共に参加した名刀“村正”の手入れ体験では「すごい緊張した。実物の抜身を持つとね、重さと美術工芸品としての凄さと、“あ、これは死ぬわ”っていう怖さを感じました」と語り「クリスは欲しい欲しいってずっと言ってましたね…」と合いの手を入れる伊藤市長に「欲しくないよ。洗い物で包丁拭くのもちょっと緊張すんのに……ねぇ?」と村正を握った自身の写真を前に体験の様子を振り返っていた。
Mummy-Dの桑名トークはさらに多度大社(たどたいしゃ)での多度祭、そして桑名市を象徴する祭り石取祭(いしどりまつり)の話へと続いていく。ユネスコ無形文化遺産認定にして”日本一やかましい祭”と称される石取祭では、約40台もの山車を一晩中動かし続ける。祭りの拍子が独特だと語る伊藤市長に「そうなんですよね! 難しいんですよ。5拍とか7拍とかあるんだよね」と語るMummy-D。町単位で拍子は異なるというが、Mummy-Dは桑名市への書き下ろしソングを制作する際、この和拍子をサンプリングし現代音楽のベースである洋メロと組み合わせることにした。
イベントではさらに海蔵寺と宝暦治水にまつわる薩摩義士のエピソードや、寺町通り商店街での朝市をはじめとした様々なグルメエピソードなど充実した桑名トークで予定時間をやや超過しての大盛りあがりに。締めくくりにはMummy-Dが桑名取材時に得た着想から書き下ろした楽曲「くわなにさくはな」を用いたPR映像が上映され、桑名の名産フードによる立食タイムを多くの来場者が満喫した。
「桑名のネタはもう紹介しようと思ったらいっぱいあるから、楽曲にしたら10番ぐらいまで歌詞作れちゃうね。歌詞にするところを厳選するのが大変だった」とMummy-D。また歴史トークをする中で「歴史を知ってから城跡やいろんな場所を見ると、“ここで確かにそれがあったんだ、起こっていたんだ”って感じられるのが堪らないよね」と語る姿にも、彼の歴史好きと桑名での体験への思いが垣間見えた。
“魅力みつけびと”Mummy-Dによる一連の桑名取材の模様は、雑誌『Discover Japan』11月号(10月4日発売)でも掲載される。
■楽曲、PV情報
Produced by Mr. Drunk
Music&Lyrics by Mummy-D
Movie Director:KODONA VISION 中井泰太郎
三重県桑名市ウェブサイト:https://www.city.kuwana.lg.jp/news/index.cfm/detail.1.65967.html
制作: PONY CANYON INC.
Mummy-D ( RHYMESTER ) by the courtesy of Victor Entertainment
【歌詞】
I wanna know I wanna know I wanna know
桑名のどこかに咲く花を 一つ 一つ ともに探そう
過去にも 今にも 明日にも (*リピート)
I wanna know I wanna know I wanna know
桑名中無数に咲く花を 一つ 一つ ともに探せば
ここにも そこにも あそこにも (★リピート)
東海道は宮から海路 太陽 煌めく海上
舟に揺られて七里と少々 白亜の櫓に高まる情緒
伊勢のお国の一の鳥居 くぐれば拡がる城下町 そこは
く、桑名 そう、すでに桑名 四十と二つ目の宿場町
本多忠勝公 の付けし町割り 全てはそこが始まり
人の交わり 西と東の交わり じわりと立ち昇る文化の香り
川の彼方のあのWonderland 眺めながらつい思い馳せる
天下泰平 やっぱそれがNumber One この街は静かに問い掛ける
*リピート
★リピート
やかましい やかましい やかましい けたたましく荒ぶる魂
石取祭は桑名の財産 誰が呼んだか天下の奇祭さ
多度の大社 駆け上がる祭馬 跨る乗り子は地区の誇りよ
さあ超えろ 超えろ そそり立つ壁を 挑む勇姿を神に捧げよう
緑の山と澄んだ湧き水 地酒の美味さはそこらが秘密
蛤 しぐれ煮 それだけじゃないんだ
ディープなスウィーツも豊富なラインナップ
一向一揆 御一新 先の大戦 何度叩かれてもOnce Again
立ち上がる 奇跡の地で探そう 強く美しく咲く花を
★リピート
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