【対談インタビュー】K×SHUN.(THE MICRO HEAD 4N'S)、「ソロとバンドと音楽と」

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▲写真左:K(Vo&G)、写真右:SHUN.(G/THE MICRO HEAD 4N'S)

10月に行われるBARKS主催イベントツアー<千歌繚乱 1st LIVE TOUR 〜錦秋の候〜>に、KとTHE MICRO HEAD 4N'Sが出演する。

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BORNのギタリストからボーカル&ギターのソロアーティストに転向したKと、新ボーカル・AMENOを迎え第三期を始動したばかりのTHE MICRO HEAD 4N'S。両者は10月22日に行われる高田馬場AREA公演にて共演。これを機会に、KとTHE MICRO HEAD 4N'SよりSHUN.の対談をお届けしよう。もともと面識のあったという2人のトークは、ソロとバンドというそれぞれの活動のスタンスから、SHUN.の“黒歴史”にまで至ったのでぜひチェックを。

   ◆   ◆   ◆

──まずは、お2人の出会いから聞かせてください。

SHUN.:初めて会ったのは対バンのイベントだよね? たぶん6年くらい前だと思います。

K:そうですね、BORN時代です。最初に会った時は、“あ、FANATIC♢CRISISの人だ”って思いました(笑)。それからちょこちょこ対バンイベントで一緒になったんですけど、お話する機会はなくて。

SHUN.:BORNのボーカルの猟牙君とは会えばしゃべってたけど、他のメンバーとは挨拶くらいだったね。

K:当時って、特に同世代のバンドとバチってるところがあって。だからそんなに他のバンドとの交流がなかったんですよ。メンバーの誰かが他のバンドの誰かとしゃべってたら、自分は引こうみたいな。BORNだけかもしれないですけど。昔はもっとそうじゃなかったですか?

SHUN.:FANATIC♢CRISISをやってた時代は、本当にマンガの世界みたいでしたよ。河原で殴り合って仲良くなるみたいな感じで、ライブはガチンコでやって、打ち上げで仲良くなるみたいな。だからライブが終わるまでは結構ピリピリしてましたね、楽屋でも。当時は本当にライブ一本一本、命かけてやってたから。それは今もそそうなんですけど。ハングリー精神さが全然違う。昔はネットがない時代だから、ライブでバチバチにバトって仲良くなっていくっていう。だから絆がどんどん強くなっていったところはありますね。

K:いろんなバンドマンと話をするようになったのはソロになってからなんです。時代の流れもあるかもしれないですけど、ソロになったことで自分の気持ちも変わったんですよ。せっかく音楽やってるんだから、バチってる場合じゃないなって(笑)。もちろんステージに上がれば、絶対に負けたくねえ!っていう気持ちになりますけど。


──SHUN.さん、Kさんに対する印象は?

SHUN.:一番最近K君のライブを観たのは、半年ちょっと前くらいかな? そのときのライブがすごい印象に残ってて。7、8バンド出るイベントで、トリ前だったのかな?

K:トリ前、前くらいでしたね。

SHUN.:その頃はTHE MICRO HEAD 4N'Sの第3期の新しいボーカリストを探してたときで。最初から全バンド観てたんですよ。歌が上手い子もいましたけど、どのバンドも正直ピンとこなくて……そんな中K君が出てきて。ボーカリストとしてのキャリアはまだ短いはずなのに、ステージに立ったときの佇まいが他とは全然違ったんですよ。ガーン!と音を一発鳴らしたらさらに違って。そのときに出てたバンドの中で一番カッコいいなと思ったんですよね。これはお世辞じゃなく。

K:嬉しかったです!

SHUN.:メンバーに “いいボーカルいた?”って聞かれたから、“K君が一番良かったかな”って言いましたもん。 “でもPS COMPANYだから引き抜けねぇな!”って(笑)。

K:(笑)。ライブが終わって機材を片づけてるときに、“SHUN.さんがめっちゃ良かったと言ってたよ”って聞いて、マジっすか!?って。やっとボーカリストとして自信を持てるようになった時期と、SHUN.さんが観てくれたタイミングが重なったんですよね。これまで自分がやってきたことは間違いじゃなかったんだなっていう確信を持てるきっかけになりました。

──その頃は不安があったということですか?

K:えぇ。今でもたまにソロ1年目とか2年目の映像を家で缶チューハイを飲みながら観るんですけど、観れないんですよね。“誰だ、これ!?”みたいな(笑)。それほどボーカリストに転換してから、音楽の表現力には違いを感じますね。

SHUN.:わかる、わかるよ!僕ぶっちゃけ、ソロ活動の経験があるんですよ(笑)。

──そうなんですか!?

SHUN.:僕の黒歴史なんであまり言わないようにしてきたんですけど(笑)、K君の話を聞いててそのときのことを思い出しました。FANATIC♢CRISISが解散して半年後くらいかな? 事務所の方針でソロ活動をすることになったんですよ。たまにメンバーが車の中でその頃の音源を突然かけるから “おい、やめろっ!!”ってなるんですけど(全員爆笑)。

K:じゃあ活動的にはリリースも?

SHUN.:リリースと、ライブも数本やったんだけど、もう勘弁してくださいって感じで……(笑)

K:“ソロ嫌”ってなっちゃったんですね。でも、バンドだと活動が長くなっていくと、音楽的なことだけじゃなくて人間関係の問題にもぶつかるじゃないですか。僕、同じメンバーで11年くらいバンドをやりましたけど、ソロになって改めてバンドの大変さを感じたんですよね。

SHUN.:バンドはやっぱり人対人なんで、5人いたら5つの意見があるから。そこで化学反応が起こって良くなればいいんだけど、時にはマイナスに働くこともあるよね。それは音だけじゃなくて、コミュニケーション的なところもそうだし。やっぱりバンドは難しいなと思います。でも逆に、ソロってさみしくね?って思うんですよ。撮影とかも1人じゃん?

K:早くていいですよ(笑)。1人だとミュージックビデオ撮影も、アー写込みで半日で終わるから。

SHUN.:そうか!

K:誰かいたほうがいいなって感じるときもたまにありますけどね。SHUN.さんは、ひとつバンドが終わってまた新しくバンドをやろうっていう気持ちになるのがすごいですよね!

SHUN.:いや~、僕の場合は一回ソロをやってみて、僕には向いてねえ!と思ったから(笑)。だからバンドしかないなって。それでソロ活動の後、次は自分が本当にやりたい音楽をやろうと思って、ヴィジュアル系を離れてミクスチャーロックをやったんですよ。でも生業にはならなかったからすぐやめちゃったんですけど。それでたまたまkazuyaから声がかかってTHE MICRO HEAD 4N’Sをやる流れになったという。


──ただ音楽が好きっていうだけでは、続けることって難しいでしょうね。

SHUN.:仕事を別に持ってて、音楽は完全に趣味として割り切れればできるんでしょうけど。そうできるほど僕は器用じゃないから、自然な流れで今に至ります。バンドは大変だなって思いますね、改めて。これは誰と組んでも変わらない。

K:DuelJewelの祐弥さん家でSHUN.さんと話したとき、ちょうどボーカルさんが変わる時期だったんですよね。

SHUN.:第2期から第3期にね。

K:俺もキャリア的に先輩の立場でもあるから、後輩とごはんに行ったりすることも多いんですけど、みんなが抱えているバンドの悩みってあんまり変わらないというか。 “SHUN.さんほどキャリアがあってもやっぱり同じような悩みがあるんですね”って言いましたもん。ヘンな意味じゃなく、人と音楽をやることの大変さっていうのは何年経っても変わらないんだっていう。“大変なんですね”って言ったら、SHUN.さんも“大変だよ!”と言ってて(笑)。SHUN.さんがそう言うならやっぱりバンドは大変なんだなって思いました(笑)。

──ではKさんは、もうバンドはしないのでしょうか。

K: BORNが解散してソロを始めてもう3年になりますが、この先の音楽人生で“もうバンドはやらない”と決めているわけではないんですよ。ただ、自分が今やりたいこと、やらなきゃいけないことがたまたまソロという形だったっていうだけで。何より今やってて楽しいですしね。

──Kさんはやりたいことがそのまま今のソロ活動に結びついているんですね。

K:先輩にも後輩にも、ソロになってから心を込めて言うんですけど、“バンドやってる人はすごい!”と(笑)。本当にすごいと思う。10年以上ひとつのバンドで活動してきて、解散から3年経った今も、もう一回バンドをやろうっていうところには気持ちがいってなくて。やっぱバンドマンって頭ブッ飛んでる人が多いので。でもSHUN.さんはちゃんとした人だなって、しゃべってみて思いました。

SHUN.:ブッ飛んだエピソードが多いからヘンな人の扱いされてるんだけど。会ってしゃべると“ちゃんとしてるんですね”ってよく言われる(笑)。

K:むしろマジメですもんね。バンドの何がトラウマって、時間守らないとか、“この曲やるから”って言ったのに覚えてこないとか、そういうのが多くて(笑)。僕、バンド1つしかやってないんで、まあBORNのことだってバレバレなんですけど(笑)。

──なるほど。そういう意味でもソロのスタイルが合っているんですね。SHUN.さんはソロ活動に未練はないですか?

SHUN.:ないですないです。ソロに未練はまったくないです(笑)! 今“ソロをやれ”って言われたら僕、音楽やめますよ、(笑)。今THE MICRO HEAD 4N’Sで好きなようにやれてるし。
K:新ボーカルとしてAMEMOさんが加入したじゃないですか。冷静に考えたら、あのメンツの中に入るのってすごいですよね(笑)。

SHUN.:それみんな言う! “度胸あるね”って(笑)。AMEMOはメンタルがすごい強いんですよ、マジで。それっていいことだと思いますけどね、ボーカリストとして。

──10月22日の高田馬場AREAでの<千歌繚乱>がとても楽しみになります。それぞれの近況としては、THE MICRO HEAD 4N’Sは新体制後、初のツアーの真っ只中で、8月25日にTSUTAYA O-WESTでファイナル公演<TOUR 2019 A BEGINNING FROM THE END. -NIGHT OF REBIRTH->が行われますね。

SHUN.:その日は初代ボーカルのRickyが出るんですよ。そこも楽しみだし。今のところAMENOが加入して6本のライブを終えたところですけど、本人もすごくがんばってて、初ライブからだいぶ変わったんですね。AMENOを含め、ライブをやるごとに第3期THE MICRO HEAD 4N’Sがどんどん成長していってるので。ファイナルは進化したTHE MICRO HEAD 4N’Sを観せられる思うのでぜひ遊びに来ていただけたらと。

──Kさんは8月19日に青山Rizmで3周年ワンマン<EVER DEEPLY>を開催、そこでニューシングル「deeply」をリリースしますね。

K:始動のときには全然見えなかった3年目がワンマンライブで迎えられるっていうのも、自分の音楽人生の中でデカいことの1つなので。俺自身、楽しみたいなと思ってます。

取材・文◎牧野りえ

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SHUN.とKが出演するBARKS主催イベントツアー<千歌繚乱 1st LIVE TOUR 〜錦秋の候〜>は、下記にてチケット発売中。

■チケット一般発売
8月10日(土)12:00〜各公演前日まで
名古屋公演:https://eplus.jp/sf/detail/3015650001-P0030001
大阪公演:https://eplus.jp/sf/detail/3011420001-P0030001
東京公演:https://eplus.jp/sf/detail/3011430001-P0030001


<千歌繚乱 1st LIVE TOUR 〜錦秋の候〜>

■名古屋公演
日時:2019年10月10日(木)開場 16:30 開演 17:00
出演:AXESSORY / 極東ロマンス / K / JILUKA / Develop One's Faculties / breakin’ holiday
会場:名古屋ell.FITS ALL
料金:【先行チケット】4,000円(整理番号A)【一般チケット】4,200円(整理番号B)【当日券】4,500円※ドリンク代別途

■大阪公演
日時:2019年10月11日(金)開場 16:30 開演 17:00
出演:AXESSORY / 極東ロマンス / K / JILUKA / Develop One's Faculties / breakin’ holiday
会場:大阪RUIDO
料金:【先行チケット】4,000円(整理番号A)【一般チケット】4,200円(整理番号B)【当日券】4,500円※ドリンク代別途

■東京公演
日時:2019年10月22日(火・祝)開場 15:30 開演 16:00
出演:AXESSORY / K / JILUKA / Develop One's Faculties/ defspiral / breakin’ holiday / THE MICRO HEAD 4N'S
会場:高田馬場AREA
料金:【先行チケット】4,200円(整理番号A) 【一般チケット】4,500円(整理番号B)【当日券】4,800円※ドリンク代別途

チケット一般発売
8月10日(土)12:00〜各公演前日まで
名古屋公演:https://eplus.jp/sf/detail/3015650001-P0030001
大阪公演:https://eplus.jp/sf/detail/3011420001-P0030001
東京公演:https://eplus.jp/sf/detail/3011430001-P0030001

主催:BARKS(ジャパンミュージックネットワーク株式会社)
制作:rivabook

THE MICRO HEAD 4N’S<TOUR 2019 A BEGINNING FROM THE END. -NIGHT OF REBIRTH->

※既に終了した公演は割愛

8月17日(土)NAGOYA HeartLand
8月18日(日)GIFU YANAGASE ants
8月25日(日)TSUTAYA O-WEST

OPEN 17:00 / START 17:30
前売:Standing:¥4,500 D代別) /当日:¥5,000(D代別)

OPEN 17:00 / START 17:30

THE MICRO HEAD 4N’S最新シングル「REBIRTH -the 3rd form-」

2019年7月3日 Release

■通常盤
THIR-0035 ¥1,620
[CD]
1. REBIRTH -the 3rd form-
2. BABEL
3. Replicant

■ビジュアルパッケージ盤
THIR-0034 ¥2,700
[CD]
1. REBIRTH -the 3rd form-
2. GLORIOUS BLAZE
3. REBIRTH -the 3rd form- Instrumental
4. GLORIOUS BLAZE Instrumental
[DVD]
1. REBIRTH -the 3rd form- Music Video
2. Documentary

K ニューシングル「deeply」

2019年8月19日 ON SALE(会場・通販 限定販売)
¥1,852(tax out)

[CD]
01.deeply
02.Mirror
03.4/4Party
04.Mirror -OKUMA Remix-
※通信販売は、8月19日(月)22:00頃よりOFFICIAL ONLINE SHOP(https://psshop.jp/?mode=cate&cbid=2528224&csid=0)

<K 3rd Anniversary ONEMAN LIVE『 EVER DEEPLY 』>

2019年8月19日 青山RizM
Open:17:30 / Start:18:00

Member:
Vo,G.K
G.GAKU(FEST VAINQUEUR)
G.千歳(チトルコフード)
B.Ivy(マクラカ壊死)
Dr.SHO

前売:¥4,200 / 当日:¥4,700 (税込・D代別)

チケット一般発売
https://eplus.jp/sf/detail/2970640001-P0030001

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