【対談】Caro × Chocoholic、シンガーソングライターとトラックメイカーが語る「ファッションも音楽もカッコいいものに」
音楽からビジュアルまで自身の表現を総合的にセルフプロデュースする。クリエイター気質のアプローチは、2010年代後半より登場したシンガーソングライターの在り方のひとつだ。人気ゲーム『ファイアーエムブレム 風花雪月』主題歌の「フレスベルグの少女~風花雪月~」で8月7日にメジャーデビューを果たしたCaroも、ヴィンテージセレクトショップのモデルを務めるなど、あらゆる面でクリエイティヴなシンガーソングライターである。
◆Caro(キャロ) × Chocoholic(チョコホリック) 画像
一方、シングル「フレスベルグの少女~風花雪月~」に参加した気鋭のクリエイターChocoholicは、自身もシンガーソングライターとして活動する傍ら、SIRUPや向井太一、平井堅など数多くのアーティストやCMへ楽曲提供をおこなうトラックメイカーだ。そんな彼女が惚れ込んだCaroの魅力とは? 天性と思わせる滋味深い歌声と深い表現への深いこだわりを持つCaroが、いま目指すものを両者の対談から探った。
◆ ◆ ◆
■こういう存在の人はいない
■と思ったんですよ
──おふたりは今回の楽曲制作で初めて知り合ったんですか?
Caro:いや、2年前ぐらいにTwitterで、ですよね?
Chocoholic:お互いにフォローし合ってたんですよ。
Caro:“めっちゃいいトラックを作る人がいる!”って思い、すぐフォローしました。
▲Caro |
Caro:で、私がDMでアクションしたんですよ。
Chocoholic:それで直接会うことになってね。
Caro:渋谷のカフェでお互いに「どういう音楽が好きか」っていう話をしたんです。そんな会話を経て、ふたりで曲作りを始めたんですけど、その中で生まれたのが、今回カップリング収録されている「Rewind」と「Always Be Yourself」。なので、もともと今回のシングルのために作ったわけではないんですけど、ふたりで曲を作り溜めていた中から選曲しました。
──会ってすぐに意気投合して、曲を作ったっていうこと?
Caro:そうです!そうです!
Chocoholic:あははは、話が飛びすぎだよ(笑)。
──話を整理させてもらうと、まずお互いの楽曲に対して好印象を持っていたっていうことだと思いますけど、具体的にChocoさんは「Fallin'」にどんな魅力を感じたんですか?
Chocoholic:「Fallin'」はシティポップっぽいけど、フューチャーベースの要素も入ってるなと思ったんですね。で、その時、フューチャーベース系ダンスミュージックのクラブでもDJをやっていたんですけど、“こういう存在の人はいないな”と思ったんですよ。
──「こういう存在の人はいない」っていうのは、具体的に言うと?
Chocoholic:歌声ですね。その時によく出てきてたシンガーだと、もうちょっとJ-POPっぽい、可愛らしい歌声の人が多かったと思うんです。そこまで声を張らない歌い方をする子が多かった。でも、Caroちゃんは声に芯があるから、そういう人がフューチャーベース系の音楽にトライしてるのが面白いなと思いましたね。
▲Chocoholic |
Chocoholic:そうなんですよ。シンガーソングライターの出身だからかもしれないですけど。もともとギターも弾いていたんだよね?
Caro:はい、そうですね。
Chocoholic:最初からダンス系で歌うというよりも、シンガーソングライターで培っていた部分が楽曲に表れているのかなと思いますね。
──逆にCaroさんはChocoさんのどんな曲を聴いて“いいな”と思ったんですか?
Caro:サウンドクラウドにアップされてるリミックスをたくさん聴いて、すごく可愛い音だなと思ったんですよ。Chocoさんっぽいなってすぐにわかるんですよね。
Chocoholic:えー、わかるかな? ありがとう(笑)。
Caro:もともと私は声が低めなんですけど、可愛い音で歌ってみたいっていう想いがあって。それで声をかけさせてもらったんです。
──Caroさんが音楽に目覚めたきっかけは何だったんですか?
Caro:小さい頃から歌うのは好きだったんです。で、「Fallin'」の前は報われない結末の世界観を描いた歌詞が多くて。でも、そのジャンルを自分で表現するのは似合わないって悩んでいた時に教えてもらったのが、シティポップ系とかR&Bだったんですよ。それで聴いてみたら、“めっちゃ好き!”ってなって。そこから打ち込みで音楽を作るようになったんです。
Chocoholic:へー、そうなんだ!
Caro:椎名林檎さんや宇多田ヒカルさんですかね。お父さんの影響でマドンナとかも聴いたりしましたね。ほとんど女性シンガーでした。
──自分で音楽を作ろうと思ったきっかけはあったんですか?
Caro:私、3日坊主なんですよ(笑)。父と母も音楽が好きで、家の中ではずっと音楽が鳴っていて。小学生からずっとピアノはやっていたんですけど、他が何も続かなくて。そう思ってた時に、高校で軽音楽部に入って、バンドを組んだんです。
──パートは?
Caro:ギター&ボーカルです。高校生活もあんまりおもしろくなくて、打ち込めることも部活しかなくて、もしかしたら歌が好きなのかな?って思ったんですよね。そこから、オーディションとかを受けるようになって、いまに至るっていう感じです。
Chocoholic:軽音のバンドで椎名林檎さんみたいな音楽をやっていたの?
Caro:うん。いまと違い過ぎて、恥ずかしいんですけど(笑)。
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