【ライブレポート】H ZETTRIO、全国25ヶ所回るホールツアー開幕
H ZETTRIOが7月6日、全国25ヶ所を回るホールツアー<H ZETTRIO TOUR 2019 -気分上々->をスタートした。今回のツアーは、5000人収容の静岡・グランシップ公演、世界遺産である福岡・宗像大社で繰り広げた和楽器ユニットとのコラボレーション公演など、精力的に活動してきた2019年上半期を経て行なわれるもの。ここではツアー2日目、7月13日東京・町田市民ホール公演のライブレポートをお届けする。
◆ライブ画像(全9枚)
梅雨の空気を吹き飛ばすかのように満員御礼となった会場には、幅広い年齢層のファンが集結。テーマカラーをあしらった3本の巨大なバナーが観客を迎え、客席の灯りが落ちるとメンバー3人が登場した。H ZETT Mは当日のチラシを顔の前にさげ、さっそくおどけて笑いをとる。しかし、一度ピアノに触れると空気は一変、凄まじい指さばきから繰り出される音が一気に観客を引き込んでいく。1stアルバム収録の「PARTY TIME」から始まり、「Zディスカバリー」「幻想ノスタルジック」。疾走感とキャッチーなメロディ、彼らの魅力が詰まった楽曲が続き、出だしから会場は大盛り上がりだ。
「Trio, Trio, Trio!!!」では、H ZETT Mはお馴染みのショルキーをボコーダーとして使用。時折、生声での「町田!」を挟んで笑いを取りながら、さりげなくボコーダーの仕組みを伝えてるという、彼独特のコミュニケーションで観客との距離を縮めていく。そして「SEVEN」から「Relax Time」へ。観客と指を鳴らしながら甘いメロディを奏でた。
「Lovely」「Journey」ではミュージックビデオの映像と共に演奏が行なわれた。今年に入って毎月新曲をリリースし、ミュージックビデオも続々と公開している彼らだが、バラエティ豊かな映像作品も魅力のひとつ。映像が生の演奏と共に届けられた、贅沢な時間となった。
スローな楽曲「落陽」のあとには、H ZETT Mのソロタイムも。これまでH ZETTRIOのライブではあまり見られなかった演出に、観客からは大歓声が上がる。「炎のランニング」では、衣装と同じイメージのカラフルな水彩画のバックドロップが登場し、またもその様相を変えたステージが観客を楽しませた。
弓も指も使い、ウッドベースの響きをたっぷりと届けたH ZETT NIREによるベースソロのあとには、9月1日にリリースされる「NIRE The Bassman」に突入。そして「Virtual World (Jazz)」からH ZETT KOUのドラムソロ。今回はメンバーそれぞれのソロタイムが設けられ、見どころ満載で時間があっという間に過ぎていった。
「Next Step」「Beautiful Flight」「Mysterious Superheroes」で本編が終了。アンコールでは、「私は知っている、私は知っているよ……皆さんのお尻が痛くなってきたことを」と、H ZETT M独特のMCに観客は総立ちとなり、まさにライブハウスのような熱気に。
7月1日に配信されたばかりの新曲「Birds Fly」も初披露され、最後はツアータイトルでもある「気分上々 - Woo - he!! -」。再び登場したバックドロップには「H ZETTRIO Feel So Good」の文字が光って浮かび上がり、最後の最後までエンターテインメントに溢れたステージは幕を閉じた。
<H ZETTRIO TOUR 2019 -気分上々->は、12月22日大阪・メルパルクホール公演まで全25公演を予定。ツアー内容はさらに進化していくとのことだ。
撮影◎Yuta Ito
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