リーガルリリーが『惡の華』主題歌書き下ろし、初の映画タイアップ獲得

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リーガルリリーが、映画『惡の華』の主題歌として新曲「ハナヒカリ」を書き下ろしたことが発表された。バンドにとって、これが初の映画タイアップとなる。

◆映画『惡の華』メインビジュアル

同映画の原作は、別冊少年マガジンに2009年から5年間にわたって連載され、「このマンガがすごい!2011」にランクイン、「マンガ大賞2012」にもノミネートされ、コミック連載中にはテレビアニメ化、2016年に舞台化を果たした同名マンガ。

鬱屈とした青春と、行き場のない衝動を描き、思春期の暗黒面をえぐり出した本作の主役・春日高男役を伊藤健太郎が、春日の中に自分と通ずる何かを見つけ執拗につきまとう仲村役を玉城ティナが演じる。

▲映画『惡の華』メインビジュアル

映画のプロデューサー・涌田秀幸は、リーガルリリーへのオファーの理由として「映画を製作していく上で原作漫画にはない「音」を付けていくという作業は、実はとても慎重に取り組んだ事のひとつでした。舞台化やアニメ化はしているものの、原作の世界観を大事にしたい。そこで偶然出会ったのがリーガルリリーさんの「overture」という曲に出てくる、「君は景色を殺せるのだよ」という歌詞、そして更に決め手となったのは「リッケンバッカー」という曲の「おんがくも人をころす」という強烈なワードでした。彼女達の音楽を聴いた時、何故か春日と仲村二人の姿が浮かんできました。春日と仲村達に年齢が近く、その年代にしか書けない「哲学」を見事に表現していたのがリーガルリリーさんだったのです。音楽、歌詞、そして歌声、どれもが惡の華の主題歌をお願いする上で、これ以上ない理想的なものを持っていたのです。」と語る。

元々原作者・押見修造の大ファンで原作コミックを読んでいたという、たかはしほのか(Vo&G)は、主題歌に込めた思いについて「高校生から4年ほど経ちましたが、爆発は、形を変えて、音にすると、かなしみといらだちを行ったり来たりするだけになりました。なぜ、そこで爆発できないのかというと、もうだれも守ってくれないからです。次は自分が誰かを守るようになるのです。そういうことを思って書きました。」と明かした。

また、挿入歌としてリーガルリリーの1stミニアルバム『the Post』(2016年)収録曲「魔女」の再録版が使用されていることもあわせて明らかになった。「魔女」はたかはしほのかが『惡の華』を読んでいた、高校生の時期に制作した楽曲とのこと。

さらに、映画公開週の9月25日に「ハナヒカリ」と「魔女」を収録した1stシングル「ハナヒカリ」をリリースし、11月から12月にかけて東名阪ツアーを開催することも決定している。

■リーガルリリー たかはしほのか(Vo&G) コメント

「惡の華」は、高校生の時に何度も読み返した漫画のひとつで、当時の、自分が宝物にしていた記憶が映画の中でも感じられました。役者さんも、まるで漫画の中の行間も表現するように、自然な雰囲気をまとっていました。とても素晴らしい作品でした。

挿入歌「魔女」は、高校生の頃、「惡の華」をよく手にとっていた頃に作りました。私の内なる爆発物は、音楽にすることによって、
叫んでもだれにも怒られません。映画チームの方がこの曲を気に入ってくれて、この話をいただいたので、とても嬉しかったです。
偶然は素敵なものです。作品と、監督、役者、この曲の全ての爆発が交わるシーンは、とても素敵なものでした。

主題歌には「ハナヒカリ」という曲を書き下ろしました。
高校生から4年ほど経ちましたが、爆発は、形を変えて、音にすると、かなしみといらだちを行ったり来たりするだけになりました。
なぜ、そこで爆発できないのかというと、もうだれも守ってくれないからです。
次は自分が誰かを守るようになるのです。そういうことを思って書きました。

<1st Single「ハナヒカリ」リリース記念 東名阪ワンマンツアー リーガルリリーpresents「羽化する」>

2019年
11月22日(金)愛知・名古屋CLUB UPSET
12月3日(火)大阪・umeda TRAD
12月10日(火)東京・LIQUIDROOM

¥3,500(税込/整理番号付/ドリンク代別)
[オフィシャル先行(抽選)]
チケットぴあ:2019年7月5日(金)21:00〜2019年7月28日(日)23:59
http://w.pia.jp/t/eclosion/
[一般発売]
2019年9月28日(土)10:00〜 チケットぴあ、ローソン、e+、LINEほか

映画『惡の華』

2019年9月27日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
出演:
伊藤健太郎 玉城ティナ 秋田汐梨 / 飯豊まりえ 
北川美穂 佐久本宝 田中偉登 松本若菜 黒沢あすか 
高橋和也 佐々木すみ江 坂井真紀 鶴見辰吾

原作:押見修造「惡の華」(講談社『別冊少年マガジン』所載)  監督:井口昇  脚本:岡田麿里
主題歌:リーガルリリー「ハナヒカリ」(Office Augusta / Bandwagon) 
製作:『惡の華』製作委員会(ハピネット ひかりTV ファントム・フィルム 角川大映スタジオ 日活)
配給・宣伝:ファントム・フィルム
(C)押見修造/講談社 (C)2019映画『惡の華』製作委員会
公式サイト:akunohana-movie.jp
公式Twitter:@akunohana_movie

[ストーリー]
あの夏、僕は仲村さんと出会い、リビドーに目覚めた。
山々に囲まれた閉塞感に満ちた地方都市。中学2年の春日高男は、ボードレールの詩集「惡の華」を心の拠り所に、息苦しい毎日をなんとかやり過ごしていた。ある放課後、春日は教室で憧れのクラスメイト・佐伯奈々子の体操着を見つける。衝動のままに春日は体操着を掴み、その場から逃げ出してしまう。その一部始終を目撃したクラスの問題児・仲村佐和は、そのことを秘密にする代わりに、春日にある“契約”を持ちかける。こうして仲村と春日の悪夢のような主従関係が始まった……。
仲村に支配された春日は、仲村からの変態的な要求に翻弄されるうちに、アイデンティティが崩壊し、絶望を知る。
そして、「惡の華」への憧れと同じような魅力を仲村にも感じ始めた頃、2人は夏祭りの夜に大事件を起こしてしまう……。

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