【インタビュー】MR.Fuzzy「本当に良い意味でも悪い意味でも俺たちのすべてが出たミニアルバム。今の俺たちが詰まっています。」

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MR.Fuzzyがデビュー作となるミニアルバム『DREAMS』をリリースする。MR.Fuzzyは、英語と日本語がきれいに混ざり合う、キャッチーな楽曲が持ち味の4人組ロックバンドだ。2018年にヴォーカル&ギターCameron(キャメロン)、ギター Sada(サダ)、ベースFumi(フミ)、 ドラムTasuku(タスク)で結成された彼ら。同年6月には第一弾配信シングル「Voice 」をリリースし、同MVのYouTube再生43,000回数超えという異例のスタートを切っている。そんな彼らに2019年5月22日(水)にリリースとなる『DREAMS』について話しを聞いた。

■初めて聴く人はパワーのある楽器隊に
■注目してほしい(Cameron)

──『DREAMS』は、どんな内容なのでしょうか?

Cameron ファーストミニアルバムとしては豪華な内容となっております。MR.Fuzzyを知るにはもってこいの作品です。

Sada リードトラック「Dream」を軸に活動当初から演奏している楽曲で構成された、今のMR.Fuzzyを知れるミニアルバムです。そして今後、初期のMR.Fuzzyを知れる1枚となって行くのではないでしょうか。

Fumi リードトラックの「Dream」と合わせて、明るいイメージの背中を押してくれるような曲たちを詰め込みました!

Tasuku みんな夢を応援したい! そんな素敵なアルバムになっています。

──今回MR.Fuzzyとして初めて完成するミニアルバムを振り返ってみて、いかがですか?

Cameron 今回のミニアルバムは出来るだけ多くの人に聴いてほしいと思える作品に仕上げることができたので、制作していく上でたくさんの時間と想いを込めることが出来てよかったなと心から思います。

Sada まずは、とても大変でした。この言葉が最初に出てくるほど……でも初めてのCD、初めてのミニアルバムとして立派な物を作れたのじゃないのかと。

Fumi 前回のレコーディングとは違った、新しい試みが多く、時間がかかったりうまくいかず試行錯誤してました。その甲斐あって、納得のいく作品に仕上がりましたね。

Tasuku 初めてこの4人でアルバムを作ったんですが、4人の改善するところも、良いところもたくさん分かりました。

──ミニアルバムにはどんな部分に注目して聴いてほしいですか? またエピソードなどがあればお教えください。

Cameron MR.Fuzzyを初めて聴く人はパワーのある楽器隊に注目してほしいです。楽器一つ一つの音から溢れ出る躍動感を味わって下さい。

Sada 純粋にMR.Fuzzyの勢いだったり、パワーなどそういった“雰囲気”を感じ取ってほしいなと思います。

Fumi 自分がこだわったのはとても細かいところなので、アルバム全体の雰囲気を楽しんでもらえればそれで満足です。

Tasuku 今回は「Dream」以外の曲がほぼ英詞なので、そこも歌詞カードと照らし合せて聴いてもらえたらいいと思います。


──1曲目の「High and Low」はとても爽快感がある曲ですが、作詞、作曲はどのようにされていったんですか? どんなイメージで制作されましたか?

Cameron 「High and Low」の作詞は、アメリカにいるティーネイジャーの人生を思い浮かべながら書きました。嫌なことがあっても音楽を聴きながら友達と朝まで遊び明かす、生き生きとしたシーンを想像できるような曲となってます。

Sada 「High and Low」と「Satisfaction」は、実は兄弟曲とも言えて、同時に出来た曲だったんですね。ただ、そのときは「High and Low」はボツになったんですが、リアレンジすることでライブでは欠かせない一曲となりました。

Fumi 上に広がってるようなイメージがしたので、広がりはギターリフやボーカルラインに任せて、ドラムと共にどしっとしたイメージでベースラインを考えました。

Tasuku 海外バンドのドラムをイメージして作りました。シンプルなビートで力強く……「All Time Low」なんかは特にそうですね。


──2曲目の「Dream」ですが、作詞作曲はどのようにされていったんですか? どんなイメージで制作されましたか? また、MVはどんなイメージで、どのような作品ですか?

Cameron 「Dream」の歌詞は何ヶ月もの期間を使い考えた力作です。“夢”というテーマについて伝えたいことがありすぎて、まずはブレインストーミングから始めて、伝えたいことを絞っていきました。キーワードとなる言葉やフレーズを軸に、文を一つ一つ丁寧に考えてから、書き留めて完成したので思い入れがありますね。MVは歌詞とリンクするように、ある少女が忘れかけていた夢を思い出す設定をメインに、メンバーがシナリオを考えて創り上げていきました。

Sada “夢”という言葉をキーワードに、フレーズを練っていきました。特にギターソロはぜひ聴いてほしいですね。

Fumi メロディがとてもよくて、リズムでというよりは歌に寄り添うように、と自分としてはやったことのないアプローチで考えました。ギターやベースでは詰めきれないところを他の楽器で埋めてみたり、初めてだらけでした(笑)。MVはひらけた空と、教室で思いにふける女の子と対比になるようなものを組み合わせて曲の情緒に沿うようなイメージで作っていきました。

Tasuku 歌を聴かせることをイメージして作りました。なのでドラムはあまり難しいことはしていないのですが、個人的に2aのドラムはいろいろ試してどれが合うか自分なりにこだわって作りました。MVは“草原”と“学校”というのを最初から決めていて、イメージ通りの作品になっていったなと思います。

──3曲目の「Satisfaction」についてはいかがでしょう?

Cameron 曲が仕上がる最後の最後まで曲名が決まらなかった曲の印象が強いです。メロディや曲調はすぐに仕上がっていたにも関わらず、ライブの数日前まで曲名がない状態が続き、最終的にはSadaが命名してくれた大切な曲です。

Sada 疾走感を如何にリードギターで出してあげれるかをテーマに弾きました。サビのフレーズが個人的にとても気に入ってます。

Fumi ライブでもセトリから外したことがないくらいずっとやっている曲で、ずっと頭にあったものをそのまま形にって感じで、思い通りの形になりました。

Tasuku この曲は、実はダンサーの女の子の曲で女の子がリズムよく踊っている風景を考えながら叩いたりしています。ドラムはシンプルにエイトビートメインで作りました。

──シングル配信されている4曲目の「HERO」は? またライブ限定で販売したときの反響は如何でしたか?

Cameron 自分助けてくれる“HERO”と自分自身が“HERO”であることに気付く少年をイメージして作詞作曲しました。ライブ会場限定で販売した一曲入りのCDの反響も良く、MR.Fuzzy初ワンマンの日に嬉しいことに完売致しました。

Sada 勇敢さ、可愛さ、儚げさ、そんな気持ちを大切に弾きました。

Fumi 結成して間もないころに録った曲の再録という形だったので、いろんな楽器を足してみたり、Cameronの歌い方の変化だったりと、配信されているものとは別物に仕上がったと思います。限定販売の盤はすでに売り切れで、うれしい反面、新しい盤が早く欲しくて焦ってました(笑)。

Tasuku シンプルなハネのリズムでのりやすいビートになってます。この曲はCameronがほとんどドラムを考えていてくれて、それをそのまま表現しました。

──5曲目の「I’m Young」についてはいかがでしょう?

Cameron 何年も前に書いた曲で、自分が一番やりたいことが何なのか分からなくなってしまったときに涙を流しながら自らの心境を紙に書き綴ったという、思い入れのある曲です。

Sada この曲はCameronとTasukuと僕の三人でやっていたころの楽曲で、当時も配信していた曲なのですが……相当クオリティがパワーアップしております。当時の音源も、それはそれで好きなんですけどね。

Fumi 前身バンドのころからあった曲で、音源を耳コピしてベースを弾いていたつもりだったのですが、いつのまにかぜんぜん違うふうに弾いてたり、知らない間に勝手にアレンジされてたみたいで……自由に弾かせてくれてうれしいなと実感した曲ですね(笑)。一番最後にミックスした曲で、今回のレコーディングの集大成みたいな感じになりました。めちゃめちゃ豪華な感じになってます。

Tasuku 昔やっていた曲をこのアルバムに入れるのは最初は反対だったのですが、今の4人で新しくアレンジして『DREAMS』にぴったりの曲になりました。

■僕らのライブではCDの“その先”を
■聴けるのではないかなと(Sada)

──昨年配信シングル「Voice」、「HERO」をリリースしました。その時点でこのミニアルバムの構想はあったんでしょうか?

Cameron ミニアルバムを作りたいという気持ちは当時ありましたが、2019年下半期からレコーディング開始する予定で活動を進めていました。ですが、皆様にいち早く僕らの音を届けたいという強い想いから、シングルリリース予定だったCDをミニアルバムに変更して急ピッチで制作を進めました。

Sada なかったですね。

Fumi 自力だと3曲入りシングルで、配信かなと考えていたり、当時関わりのあったレーベルから流通してもらえないかなといろいろ考えてたところ、Rushからミニアルバムやってみましょうと声をかけてもらってからのスタートでドタバタでした(笑)。

Tasuku シングルを作ろうと考えていました。まさかミニアルバムで全国流通もできるとは思ってませんでしたね。


──MR.Fuzzyのライブとアルバムの違いは?

Cameron MR.Fuzzyのライブを見たことがない人でも音源を通してライブ感を味わっていただけるアルバムとなっています。さらにパワーのある音で僕たちの音楽を楽しんでもらいたいので、ぜひ生音でMR.Fuzzyのパワーを体感しにライブまで足を運んで下さい!

Sada 今回アルバムを制作したおかげで、各曲のクオリティがあがり、ライブに早速反映されています。 ある種、ライブではCDの“その先”を聴けるのではないかなと。僕たちは飽くまでもライブバンドですので。

Fumi 音源は自分たちの理想を形にしていったもので、ライブはその瞬間の気持ちを全部ぶつけるもの、みたいな感じですね。

Tasuku アルバムは聴くもので、ライブは観てほしいです。

──今回ミュージックビデオでコラボレーションしたBEDWIN & THE HEARTBREAKERSはどうでしたか?

Cameron MV撮影で初めてスタイリストの方に服を選んでもらって、自分に合ったスタイリングをしていただき、BEDWIN & THE HEARTBREAKERSというブランドの良さを改めて知ることができました。「Voice」のMVとは一味違うオシャレな作品を作ることができました。

Sada 普段着ることのない服を提案されて、初めはドキドキだったのですが、着てみると相当似合っていて、新たな自分を見せてもらいました。本当にすごいなと思ったのは、レンズ越しでの映り方を分かっていて選んでるんだなって。

Fumi めちゃめちゃかっこいいです!

Tasuku Dreamにあった最高の服をチョイスしてくれました。いつも着ないような色の服が着れたのでとても新鮮でした。


──アートワークですが、どんなイメージですか? どんな思いが、ジャケットに込められていますか?

Cameron アートワークはTasukuがアイデアをメインに考えてくれていて、彼から送られてきたジャケット画像を見た瞬間に僕たちらしい鮮やかなイメージが表されていました。バンドとして持つ“夢”が一目で分かるようなデザインに仕上がったと思います。

Sada 今回はメンバーのTasukuがデザインしてくれました。さまざまな視点から見て、これ以上ないアートワークになったんじゃないかと。今までのTasukuのデザイン作品で一番気に入っています。

Fumi 漠然としたイメージでたすくにお願いして、形にしてもらって、完璧!みたいな感じでした。

Tasuku アートワークは僕と父で作りました。このアルバムの制作が決まったときから、絵の具で描いたようなジャケットしたいと決めていて、DREAMSの文字もかなりイメージ通りの仕上がりにできたと思います。ジャケットのアニメ風メンバーは本当の写真から切り抜いていて「Dream」のMV撮影時に撮ってもらった写真の中から選びました。全体のカラフルな色とペイントで夢を表現できたと思います。他にもたくさんこだわりがあるのでぜひ盤を買って中身を見てもらいたいです。

──リリースに向けて意気込みと、ミニアルバムを楽しみに待っているファンの皆さんにメッセージをお願いいたします。

Cameron MR.Fuzzyのファーストミニアルバムとして最高の作品が仕上げることが出来ました。これから先長く、幅広い人に『DREAMS』を手に取ってもらい、僕たちの世界観を楽しんでいただけたらと思います。

Sada 初めてのCD、そして全国流通。まだ正直実感がないですが、相当ワクワクしています。あえて言いますが、本当に良い意味でも悪い意味でも俺たちの全てが出たミニアルバムになったかなと。今の俺たちが詰まっています。でも、それは過程に過ぎなくて、作品として本当に心躍る物になっていると思います。俺は実際鳥肌立ちましたし……早くみんなに聴いてもらいたいな。

Fumi 良すぎるので心して聴いてください。

Tasuku 最高の作品になりました。早くみんなに僕達の音を聴いてほしいです!

Photo by AKIRA TAKAHASHI


『DREAMS』

2019年5月22日(水)
DDCN-6003 2,000円(税込)
収録曲
1. High & Low
2. Dream
3. Satisfaction
4. HERO (Album ver.)
5. I'm Young

◆MR.Fuzzy オフィシャルサイト
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