【ライブレポート】CHiCO with HoneyWorks、初のアリーナ2days開幕

CHiCO with HoneyWorksが3月16日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ・メインアリーナにて初のアリーナワンマンライブ＜LAWSON presents CHiCO with HoneyWorks First Arena Live HELLO！ARENA！！ -sweet＆bitter CHiCOLATE-」の初日公演を開催した。

◆CHiCO with HoneyWorks 画像

2018年春に開催した初の日本武道館ワンマンライブから丸一年にあたる同日、アリーナワンマン2daysを行うチコハニことCHiCO with HoneyWorksにとって、3月16日はひとつの大きな節目の日。また、1万人を動員して大成功に収めた武道館公演以降も、ライブツアーでは自身最大規模となった夏の全国ホールツアーや初の中野２daysにチャレンジした秋のホールワンマンライブなど、活動の原点とも言えるライブを精力的に行ってきた。


「sweet＆bitter CHiCOLATE-」と題された同公演サブタイトルには、CHiCO(Vo)の「チコハニの魅力である“かわいい”と“かっこいい”の両面を詰め込んだ2日間にしたい」という思いが込められている。クリエイターユニットHoneyWorksの生み出す“青春”“胸キュン”が詰め込まれた楽曲にCHiCO(Vo)の甘く切ない歌声で魅せる“sweet”な一面と、TVアニメ『銀魂』オープニング主題歌「プライド革命」やTVアニメ『マジック快斗1412』オープニング主題歌「アイのシナリオ」をはじめ、ライブのキラーチューンにして疾走感満載のロックで“bitter”な一面を持つチコハニならではのステージが繰り広げられるというわけだ。

2日目の「-bitter CHiCOLATE-」公演が残されているために詳しい内容は割愛するが、2日間のセットリストを見比べると、まるで別公演と言っても過言ではない。sweetとbitterのコンセプトに合わせたその日限りの曲目がアリーナ2daysの規模で行われる。また、今回のライブでも、嬉しいサプライズが随所に散りばめられており、常連のファンも、チコハニ初体験のファンも楽しめるように工夫がされているのでご注目を。


アリーナ2days初日、一番のサプライズは初お披露目となったCHiCOのダンスだろう。ライブ初パフォーマンスとなった2ndアルバム『私を染めるｉの歌』収録曲「シュウマツWorker feat.かれん (Little Gree Monster)」で、4名のチコハニダンサーを引き連れたCHiCOが、ファンキーなベースラインに合わせてダンスを披露したのだ。ひとつの夢が実現した喜びを満面の笑みでファンに報告した。

「今回の初挑戦は、ダンスです!!　ライブでダンサーさんと一緒に踊るという夢がついに叶いました！」──CHiCO

中盤に差し掛かると、恒例のバラードコーナー通称“チコバラ”へ。幻想的なピアノのイントロが印象的な「ツノルキモチ」をエモーショナルに歌い上げた後は、「雪のワルツ」でしっとりと温かみのある空間を作り出す。また、チコハニ楽曲群の中でも最高峰のsweet度を誇る大人気楽曲の「可愛くなりたい」は圧巻。恋に悩める女の子の等身大の気持ちを歌うCHiCOの姿に会場の胸キュンは最高潮に達した。


二度目の衣装チェンジの後には、チコハニの真骨頂でもある「アイのシナリオ」「プライド革命」「ヒカリ証明論」、そしてデビューシングル「世界は恋に落ちている」が披露された。

「チコハニ！」の掛け声に導かれたアンコールは「私、アイドル宣言」でスタート。直後のMCで、中野サンプラザホール4daysを含む、10都市14公演の全国ホールツアーが2019年夏に開催されるというサプライズ発表も。そして、デビュー日でもある8月6日にZepp Tokyoで開催されるスペシャルなライブの開催などがCHiCOの口から告げられて、会場に詰めかけた約6,000人が沸いた。

その後、目覚まし時計のイントロが流れた瞬間に大歓声に包まれた「金曜日のおはよう-another story-」へ。「OK！」の掛け声と大合唱が巻き起こり、最後はみんなでタオルを振る「今日もサクラ舞う暁に」で初日公演が幕を閉じた。

2日目公演「-bitter CHiCOLATE-」は、初日公演「-sweet CHiCOLATE-」の甘い世界とは打って変わって、ROCK色満載の日替わり曲がラインアップされている。常に新たな挑戦を続けてきた1年の集大成としての熱いパフォーマンスに期待したい。

撮影◎川田洋司 (mosa inc.)