【ライブレポート】ゴスペラーズ、36都市全40公演ツアー最終日に「皆さんの歌声がすごかった!」

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ゴスペラーズが2月23日、苗場プリンスホテル ブリザーディウムにて<ゴスペラーズ坂ツアー2018〜2019 “What The World Needs Now”>のツアーファイナルを開催した。同ツアーは、2018年10月19日の神奈川カルッツかわさき公演を皮切りに36都市40公演、約7万人を動員した。その千秋楽のオフィシャルレポートをお届けしたい。

◆ゴスペラーズ 画像

<ゴスペラーズ坂ツアー2018〜2019 “What The World Needs Now”>は世界的なプロデューサーBryan-Michael Cox & Patrick “J. Que” Smithとタッグを組んで制作されたアルバム『What The World Needs Now』を引っさげて行われたものだ。そのツアーファイナルは、ステージ暗転と同時にバックライトを浴びたメンバーのシルエットが浮かび上がるというオープニング。2018年2月に意見広告として掲載された“世界には、ハーモニーが足りない。”という声が会場に鳴り響き、バックライトが消えるとステージの高みにメンバーが姿を見せた。

「苗場、お待たせ」という村上てつやの声に客席が歓声で応え、「In This Room」でライブはスタート。ステージフォーメーションの変化がめくるめくアッパーチューン「パスワード」へとつないでいく。

自己紹介の後のMCでは、千秋楽となる苗場公演が全国の映画館36館にライブ・ビューイングされていることに触れ、各地の映画館への呼びかけを。途中、突然ジャケットを全員脱いでライブ・ビューイングのカメラにアピールするなど、楽しげなムードで会場を笑顔にした。序盤からアルバム『What The World Needs Now』収録曲の「Sweetest Angel」「Ashes」「DON’T LEAVE ME NOW」を立て続けに披露したことに加え、楽曲制作に携わったMayu Wakisaka、竹本健一との出会いやエピソード、Bryan-Michael Cox & Patrick “J. Que” Smithが来日した際の出来事も語られる。また、多重録音機材“ルーパー”を使用する「RIDIN’ HIGH」、アカペラナンバーの「星屑の街」「ひとり」を歌い上げたほか、「まっすぐな橋」が「永遠(とわ)に」の作曲者である妹尾 武を迎え、ピアノ伴奏で届けられる場面も。

中盤のアコースティックコーナーでは、最新アルバム収録曲「Goodbye」、ソプラノサックスが奏でるメロディーと爽やかなアレンジが施された「約束の季節」、映画『母さんがどんなに僕を嫌いでも』主題歌「Seven Seas Journey」を披露。また、アルバムのテーマカラーでもあるピンクのスーツに衣装を替えた5人は、「Hiding Place」「NOTHING」「Right by you」「アンジュナ」とメロウなナンバーを畳み掛けた。


ライブ後半戦のテーマを「とにかく明るい後半戦」にすることをドラムロールに合わせてMCで発表し、その宣言通り「for U」「It’s Alright 〜君といるだけで〜」で客席にクラップが鳴り響いた。「Vol.」では歌い出しの瞬間から大合唱が巻き起こり、「太陽の5人」ではメンバーも笑顔でソウルステップを踏み、ライブで大盛りあがりとなる「1, 2, 3 for 5」で会場のボルテージは最高潮を迎えた。

本編終盤は、「今までたくさんの出会いから力を得て、僕たちは歩き続けて来られました」と客席に感謝の気持ちを伝え、「永遠(とわ)に」へ。そのエンディングではメンバー全員がマイクスタンドにマイクを置いたまま前に歩き出し、生声でハーモニーを。客席からはこの日一番の歓声が巻き起り、「永遠(とわ)に」を一緒に制作したBryan-Michael Cox & Patrick “J. Que” Smithと16年ぶりにタッグを組んだ楽曲「ヒカリ」で本編を感動的に締めくくった。

アンコールは、メジャーデビュー15周年の際に制作された「ラヴ・ノーツ」でスタート。バンド陣を送り出したあと、メンバーが一人ずつ感謝の言葉を伝えた。

「最高の千秋楽でした!」──酒井雄二
「皆さんの歌声がほんとすごかったです!」──北山陽一
「40公演思いっきり歌えました!」──黒沢 薫
「1公演でも多くの皆さんと会える時間を増やせますように」──安岡 優
「もうすぐ25周年という時間を与えてくれた皆さんに感謝しています」──村上てつや

ラストナンバーは「epilogue」。アルバムタイトルで“今、世界に足りないものは?”と問いかけたゴスペラーズが出した答えは“ハーモニー”、それがアカペラで歌い上げられる。すべてのステージが終了すると、観客はスタンディングオベーションでメンバーを見送り、全40公演に及んだ全国ツアーが終了した。

メジャーデビュー25周年イヤーに突入したゴスペラーズは3月20日にグループ初のトリビュートアルバム『The Gospellers 25th Anniversary tribute 「BOYS meet HARMONY」』をリリース、6月22日および23日にはゴスペラーズ主催のコラボレーションライブフェス<ゴスフェス>を開催することも決定している。

■<ゴスペラーズ坂ツアー2018〜2019 “What The World Needs Now”>2月23日@新潟・苗場プリンスホテル ブリザーディウムSET LIST

01. W2N2
02. In This Room
03. パスワード
04. Sweetest Angel
05. Ashes
06. DON'T LEAVE ME NOW
07. DAWN 〜夜明け〜
08. RIDIN' HIGH
09. 星屑の街
10. ひとり
11. まっすぐな橋
12. Goodbye
13. 約束の季節
14. Seven Seas Journey
15. Hiding Place
16. NOTHING
17. Right by you
18. アンジュナ
19. for U
20. It's Alright 〜君といるだけで〜
21. Vol.
22. 太陽の5人
23. 1,2,3for5
24. 永遠(とわ)に
25. ヒカリ
encore
en1. ラヴ・ノーツ
en2. epilogue

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