桑田佳祐、『寅さん』新作で主題歌歌唱。山田監督「オープニングに相応しい名シーン」

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桑田佳祐が、映画『男はつらいよ』シリーズの最新作『男はつらいよ お帰り 寅さん』(12月27日全国公開)の主題歌を歌唱することが発表された。オープニングに出演し、銀幕の世界で名曲「男はつらいよ」を歌い上げる。

◆桑田佳祐、『男はつらいよ』関連画像

『男はつらいよ お帰り 寅さん』は、1997年に公開された『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇』以来22年ぶり、シリーズ通算50作目となる新作だ。車寅次郎の甥・満男と彼がかつて思いを寄せていた女性・イズミのふたりの物語を軸に、さくらや博、“くるまや”を囲む人々の現在が描かれる。

(C)松竹

もともと寅さんや山田洋次監督のファンだったという桑田佳祐は、これまで<Act Against AIDS>のステージ等でも主題歌の「男はつらいよ」を披露し、かつては自身のテレビレギュラー番組にも『音楽寅さん』というタイトルをつけていた。

そんな彼の新作への参加は、山田監督からのオファーで実現したものだという。ある日テレビ番組で「男はつらいよ」を歌う桑田の映像を目にした監督は「実にうまい!」と感激し、以来その歌唱シーンが忘れられなかったということで、今作の製作にあたっては「是非、新しい寅さんの幕開けをあの素晴らしい桑田さんの“男はつらいよ”で始められないか。できれば出演もしていただき、華を添えてもらえないだろうか」と自ら提案。熱いラブレターで桑田本人へその想いを伝え、すぐさまコラボレーション実現に至ったそうだ。

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■山田洋次監督 コメント

桑田佳祐さん主題歌に寄せて
桑田佳祐という人と渥美清さんは、心情において深く重なっているのではないか、と前々から思っていて『男はつらいよ』の50作目を作るなら、なんとかして桑田君に主題歌を歌ってもらいたいと強く願って直接に手紙を書きました。いわばラブレターです。その承諾の返事を聞いたときは本当に嬉しかった。桑田君が歌う「男はつらいよ」は、人を優しい気持ちにさせ、元気づけてくれる。「まあ、こんな私でもなんとか生きていけるんじゃないかな」観客の背中をポンと押してくれるような素晴らしい主題歌となり、記念すべき50作目のオープニングを飾るに相応しい名シーンとなりました。桑田君、「寅さん」の世界に飛び込んで来てくれてありがとう!「音楽寅さん」はまさに「映画寅さん」でもあった。渥美さんもきっと喜んでくれると思います。

■桑田佳祐 コメント

山田洋次監督始め、山田組や松竹映画スタッフの皆様には、何と御礼を申し上げたら良いのか言葉もございません。
映画「男はつらいよ」には、我々世代も沢山の笑いと涙と感動のドラマを“魅せて”頂きました。渥美清さん演ずる「寅さん」には、あの方ならではの男の色気で、恋することのもどかしさ、家族や人間同士の絆、生きることの脆さ、儚さ、せつなさ、そして渥美さんご自身の「粋な口上」の数々や、お上手な歌などもたくさん教えて頂き、私も渥美清さん演じる「寅さん」を、どこかファンのひとりとして、真似をしながら生きて来たような気が致します。
昨年末、私のライブにまでわざわざお越し頂き、4時間越えのステージを最後までお立ちになったままご覧頂いた山田監督。憧れの人にお逢い出来た瞬間、私は全身から力が抜けてしまった事を忘れません。撮影スタジオでは、主題歌を歌うシーンで、私のおぼつかない「演技」に、暖かく御指導をいただきましたことは、一生の思い出です。
今回、この夢のようなお話を頂き、本当にありがとうございました。そして天国におられる渥美清さんには、心より深く感謝申し上げます。

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なお、今作は山田監督にとって88本目の監督作。また、2019年はシリーズ第1作『男はつらいよ』の公開から50周年の節目にあたる。サザンオールスターズとしてデビュー40周年を迎えた桑田の歌声が、記念すべき作品に華を添えることとなる。


『男はつらいよ お帰り 寅さん』

2019年12月27日(金)全国公開
原作・監督:山田洋次
脚本:山田洋次 朝原雄三
出演:渥美清 倍賞千恵子 前田吟 吉岡秀隆 後藤久美子 浅丘ルリ子
制作・配給:松竹株式会社 (C)2019松竹株式会社
映画公式サイト:tora-san.jp/movie50/
公式Twitter:@torasan_50th
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