Hiroのもいもいフィンランドvol.62「この春のフィンバンド新譜情報」
2019年がスタートしました!ということで、目についたところで、フィンバンドのこの春予定されている新譜集めてみました。
Beast In Black
2015年にBattle Beastから脱退させられたアントン・カバネンが結成したBeast In Blackから2017年に発売になったデビューアルバム『Berserker』に続くセカンドアルバム『From Hell with Love』2月8日発売。そのニューアルバムからのセカンドシングル「Die By The Blade」のオフィシャルリリックビデオです。
この春のフィンランドとヨーロッパツアーが発表になっていて、すでにソールドアウトの公演もあるほどの人気です。フィンランド国内の1部公演にはサポートで若手ハードロックバンドShiraz Laneが出演。
Beast In Black ‐ From Hell with Love アルバムジャケット
Ville Valo & Agents
HIM解散後、フィンランドのベテランバンドAgentsとのコラボが発表になったヴィッレ・ヴァロですが、2月15日セルフタイトルのアルバム『Ville Valo & Agents』発売。このアルバムにはAgentsのボーカルでもあった今は亡きフィンランドでは国民的な人気シンガーラウリ・バッディング・ソメルヨキのおなじみの曲から未発表曲までが収録されています。このコラボのきっかけはAgentsのギタリスト、エサ・プッリアイネンが倉庫に眠っていたバッディングから送られてきたデモテープを30年ぶりぐらいに見つけ、バッディングのファンだったヴィッレに聴かせたことからスタートしたそうです。歌詞はフィンランド語で、日本人の私が聴くととても懐かしいグループ・サウンドっぽさを感じます。こちらはHIMファンの方は聴いたことがあるかもしれませんが、昔VilleがTV番組でAgentsとコラボした時歌っていたこともある曲「Ikkunaprinsessa」(イックナ プリンセッサ)です。
アルバム発売後はフィンランド国内ツアー、その後夏フェス出演をもってこのコラボは終了するとのこと。ヴィッレはその後ソロ活動を予定しているような話を見かけたことがありますが、とりあえずはこのVille Valo & Agentsでの活動が注目を集めています。国内ツアーはチケット代が国内アーティストにしてはお値段高かったにもかかわらず、ソールドアウト続出の大人気です。アルバムジャケットには昔バッディングから送られてきたデモテープがヴィッレの手のひらにのっています。
Ville Valo & Agents ‐ Ville Valo & Agents アルバムジャケット
Children Of Bodom
フィンランドが生んだギターヒーロー、アレキシ・ライホ率いるメロディックデスメタルバンドChildren Of Bodomの約4年ぶりとなる通算10作目のスタジオアルバム『HEXED』3月8日発売。こちらはそのニューアルバムからの先行シングル「Under Grass And Clover」のオフィシャルミュージックビデオです。
ニューアルバム発売後、Swallow The SunとWolfheartをサポートに北米ツアー、夏フェス出演の他、秋に東欧&ロシアツアーがすでに発表になっています。
フィンランド語になると思いますが、アレキシ・ライホの自伝本も4月9日発売予定です。
Children Of Bodom ‐ HEXED アルバムジャケット
Temple Balls
フィンランドの新星若手ハードロックバンドTemple Ballsから2017年に発売になったデビューアルバム『Traded Dreams』に続くセカンドアルバム『Untamed』3月8日発売!このニューアルバムはスウェーデンのバンドH.E.A.Tで知られるヨナ・ティー がプロデュース、Sonata Arcticaで知られるパシ・カウッピネンがレコーディング・エンジニアを務めています。こちらはこのアルバムから先行シングルとしてリリースされた「Kill The Voice」です。
アルバム発売日にヘルシンキで開催のRockin Scandinaviaに出演。春にフィンランド国内ツアー、そのあと夏フェス出演を予定しています。
Temle Balls ‐ Untamed アルバムジャケット
Battle Beast
女性ボーカルのメタルバンドBattle Beastからは5作目のスタジオアルバム『No More Hollywood Endings』3月22日発売!このアルバムから先行シングルとしてタイトル曲がリリースされました。「もし他人の期待や夢ばかりを追っていると、そのうち自分自身は自分の人生のわき役になってしまう。この曲「No More Hollywood Endings」はハリウッドによくありがちなメディアの作り上げた非現実的な期待や視野の狭い憧れ、幸福、美についてを扱っていて、人それぞれ自分自身でいることができ、それぞれに最高の人生を生きることを尊重される権利があることを歌っている。この曲は個人々の独自性を賞賛する曲だ。」とのことです。
アルバム発売日にヘルシンキのアイスホールを皮切りに、春にはフィンランド&ヨーロッパツアー、そのあと夏フェス出演、秋には北米ツアーが予定されています。
Battle Beast ‐ No More Hollywood Endings アルバムジャケット
そのほかに昨年12月EP盤『Soul Satisfaction』を発売したアンディ・マッコイですが、今年3月ごろニューアルバム発売という話も聞きましたが、この原稿を書いてる今現在では詳しい情報は入ってきていません。
この春ニューアルバム『One Man Gang』を発売予定だったマイケル・モンローは、先日出演したTV番組の中で、ニューアルバム発売は秋に延期になるだろうということで、夏前までには先行シングル発売予定との話をしていました。気長に待ちましょう!
というわけで、最近目についたフィンバンドのこの春の新譜情報でした。
今年もフィンバンド共々どうぞよろしくお願いいたします。
文:Hiromi Usenius
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