【ライヴレポート】MUCC × DEZERT、東京公演初日「俺はオトナゲナイあなたたちが大好きだよ」

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MUCCとDEZERTのツーマンライヴ<MUCC×DEZERT【Is This The “FACT”?】TOUR 2019>が、1月7日の福岡BEATSTATIONを皮切りに1月30日の恵比寿LIQUIDROOMまで開催中だ。その東京初日が1月15日および16日の2日間、恵比寿LIQUIDROOMで行われた。同公演のオフィシャルレポートをお届けしたい。

◆MUCC × DEZERT 画像

容赦なき熾烈で過激な本気の兄弟喧嘩が、いよいよ東京の地でも繰り広げ始められることとなった。この年明けから福岡、大阪において連戦が展開されてきた<MUCC×DEZERT【Is This The “FACT”?】TOUR 2019>は、そもそもDEZERTの千秋がMUCCの逹瑯に「一緒にツアーをやりませんか?」と自ら持ちかけて実現したという完全アーティスト主導型のツーマンツアー。もちろん、DEZERTからしてみればMUCCは大先輩にあたるバンドであり、近年は互いの主催するイベントにて競演する機会などが増えてはいるものの、その大先輩の胸を借りるどころか、胸ぐらに思い切りつかみかかる勢いで闘いを挑もうというのがDEZERT側の思惑であることが、このツアー開始前からまさにフロントマン・千秋の口からも明確なかたちで語られていたのである。

「MUCCは懐が深いよねぇ。俺はそんなMUCC兄さんたちの精神性が好き。そして、好きだからこそボコボコにしたい!」





と同時に、その勝負を受けて立つ側のMUCCも良い意味でいつまでもオトナゲナイところを持ち続けてきているバンドだけに、相手が後輩だろうと一切の手加減などしてくれるわけもないのは周知の事実。ちなみに、今回、この1月15日の東京初戦ではMUCCが先手を打つことになっており、まずはその1曲目からして最高にふるっていた。生きる意味について深く謳いあげる讃歌「リブラ」を、ライヴバンドMUCCとして貫録たっぷりに冒頭からいきなりブチかましてみせたのだ。

ワンマンライヴでいう佳境部分にあたるようなところを、ツーマンのセットリストの中へふんだんに盛り込んでくる戦略と、それをキレ味の鋭い演奏や歌で聴衆を圧倒していく手腕はやはり流石の一言。



「もしかすると、今日がライヴ初めっていう人もいるのかな? 今年もよろしくお願いします! という感じで、DEZERTと廻っておりますMUCCです。東京に帰って参りました! 楽屋では千秋に「今日の調子はどうなの」と訊いても「普通」としか答えてくれませんでした。そして、大阪で千秋に送ったLINEの既読は、結局今日の入りの時までつきませんでした。そんな感じで和気あいあいとツアーをやってますので(笑)、今日も和気あいあいとやっていければと。よろしく!」──逹瑯(Vo)

常にマイペースで、相手が先輩であってもコビヘツラウことをしない千秋の行状が逹瑯によって暴露される一幕もありつつ(笑)、MUCCはステージ後半戦においても堂々たる音と立ち居振る舞いを我々に対して提示。フロアがサークルピットだらけになった「MAD YACK」、続出するリフトからのクラウドサーフであたりがカオスと化した「大嫌い」、さらにラストでは最新シングル曲「生と死と君」でMUCCならでのは深淵かつ深遠なるサウンドをもって、その場に集った人々を心酔させるに至ったことは言うまでもない。





正直なところ、あれだけMUCCに本気でやりたい放題にやられた直後に二番手としてステージ上へと躍り出て、正攻法での太刀打ちしようとするには相当な覚悟が必要だったとは思うが、そこはDEZERTも気骨あるバンドだけに決して負けてはいなかった。

攻めの姿勢をそのまま表すかのごとく、年末あたりからライヴで演奏をするようになった「新曲」を挨拶代わりの1曲として演奏をし出したかと思えば、先ほどMUCCが演奏していた「MAD YACK」がよほど気に入ったのか、「蝶々」ではオーディエンスに対するあおりとして「MAD YACK!」という言葉をやたらと頻発しながら千秋は上機嫌で舞台上を駆け回ってみせる。


それでいて、後半での「遺書。」から最新アルバム『TODAY』のタイトルチューン「TODAY」が始まる場面にかけての流れでは、千秋が素直な本音をぽろりと漏らしてみせる場面もあった。

「MUCC、どうもありがとう。俺はオトナゲナイあなたたちが大好きだよ(笑)。正直、ここ2年間くらいずっとおんぶに抱っこでやってきたけど、MUCCは数少ない心から尊敬出来る音楽家です。このツアー“最高!”だから、来年またやろう!! 本来なら4日目の最終日とかで言うことを、初日に言っちゃうから俺(笑)。その時まで、ちょっと背伸びしててでもやってみよう。2019年を。前向きでもない、後ろ向きでもない、こんな醜い自分に今日は歌います! 「TODAY」!!」──千秋(Vo)


さて、端的に言えば、この本編までだけでも必見必聴の大充実イベントであったことは間違いないものの、この夜についてはアンコールがまた非常に秀逸だったこともここに付記しておきたいと思う。何故なら、今ツアーでの会場限定で発売されているコラボCD、DEZERMUCCの「蟲/ガチャガチャムクムク」が、参加メンバー全員によるセッション形式にて生演奏されたばかりか、唐突にスタンダードナンバー「Stand my Me」のひとくだりがはさまれたり、一方ではMUCCの面々が演奏するDEZERTの「殺意」、はたまたDEZERTの面々が演奏するMUCCの「蘭鋳」までもが飛び出したのだ。結果的にはMUCCにとってもDEZERTにとってもwin-winにしてハッピーな空気感をもって、この容赦なき熾烈で過激な本気の兄弟喧嘩はひとまずの大団円、というかたちを迎えることになったからだ。

「東京の初日からして既にこれだと、明日以降どうなっちゃうのかちょっとコワイですけど(苦笑)。まぁ、楽しいからいいでしょう!!」──逹瑯

残すところ、注目の大決戦は1月29日と30日の恵比寿リキッドルームでの2公演のみ。最後の最後まで何が起こるか分からない、容赦なき熾烈で過激な本気の兄弟喧嘩<MUCC×DEZERT【Is This The “FACT”?】TOUR 2019>の行く末を、お見逃しなきよう。

取材・文◎杉江由紀
撮影◎西槇太一

■<MUCC × DEZERT【Is This The “FACT”?】TOUR 2019>

1月29日(火) 恵比寿LIQUIDROOM
1月30日(水) 恵比寿LIQUIDROOM
Open 17:00 / Start 18:00
(問)HOT STUFF PROMOTION 03-5720-9999
▼チケット
前売:¥6,000(tax in)
※オールスタンディング
※入場時ドリンク代別途必要
※未就学児入場不可・営利目的の転売禁止
イープラス https://bit.ly/2DgAstz
ローソンチケット https://bit.ly/2FxgeOn
チケットぴあ https://bit.ly/2RZe9kh
LINEチケット https://ticket.line.me/artists/10065


■MUCC × DEZERT 2マンツアー会場限定CD DEZERMUCC「蟲/ガチャガチャムクムク」


CD ONLY ¥1,000 (tax in)
01. 蟲
02. ガチャガチャムクムク
※1月7日(月)福岡BEAT STAIONから始まる<【Is This The “FACT”?】TOUR 2019>の会場限定で販売
※ダウンロード、ストリーミング配信の予定はございません
※限定生産につき無くなり次第販売終了

■MUCCコンセプトアルバム『壊れたピアノとリビングデッド』


2019年2月13日(水)リリース
【通常盤(CD ONLY)】MSHN-057 ¥3,000+tax
01. 壊れたピアノ
02. サイコ
03. アイリス
04. ヴァンパイア
05. In the shadows
06. 積想
07. 百合と翼
08. カウントダウン
09. Living Dead

■MUCC ZEPPツアー<壊れたピアノとリビングデッド>

2月16日(土) Zepp Nagoya
OPEN 17:00 / START 18:00
(問)ジェイルハウス 052-936-6041
2月17日(日) Zepp Osaka Bayside
OPEN 17:00 / START 18:00
(問)キョードーインフォメーション 0570-200-888
3月31日(日) Zepp Tokyo
OPEN 17:00 / START 18:00
(問)DISK GARAGE 050-5533-0888
4月01日(月) Zepp Tokyo
OPEN 18:00 / START 19:00
(問)DISK GARAGE 050-5533-0888
▼前売チケット
・1Fオールスタンディング ¥6,000(tax in /ドリンク代別)
・2F 指定席¥7,000(tax in /ドリンク代別)
※未就学児入場不可・営利目的の転売禁止

■MUCC ホールツアー<壊れたピアノとリビングデッド feat. 殺シノ調べ>

5月01日(水) 中野サンプラザ
5月02日(木) 中野サンプラザ
5月19日(日) 名古屋特殊陶業市民会館ビレッジホール
6月09日(日) グランキューブ大阪
※詳細は後日発表いたします

■DEZERT 両A面シングル「血液がない! / Stranger」


2019年4月3日(水)リリース
【血液盤(初回限定生産)】DCCL-229 ¥2,000+tax
CD:1.血液がない! 2.Stranger 3.タイトル未定
DVD:2018.11.18に行われたZepp DiverCity公演のLIVE映像3曲
初回特典:DEZERT 2019 TOUR “血液がない!”ツアー案内状封入
【Stranger盤(初回限定生産)】DCCL-231 ¥2,000+tax
CD:1.血液がない! 2.Stranger 3.タイトル未定
DVD:「stranger」MV +「血液がない」MV + おまけ映像
初回特典:DEZERT 2019 TOUR “血液がない!”ツアー案内状封入
【通常盤】DCCL-233 ¥1200+tax
CD:1.血液がない! 2.Stranger 3.タイトル未定
※音源は3形態とも共通

■全国ホールツアー<DEZERT 2019 TOUR “血液がない!”>


4月19日(金) 日本橋三井ホール
5月03日(金祝) 札幌サンプラザ
5月06日(月祝) 新潟市音楽文化会館
5月08日(水) 仙台銀行ホール イズミティ21(小ホール)
5月10日(金) 名古屋市芸術創造センター
5月11日(土) 大阪エル・シアター
6月01日(土) 岡山 さん太ホール
6月02日(日) 福岡 都久志会館
6月22日(土) 日本橋三井ホール
▼チケット
全席指定 前売 ¥5,000(tax in)
一般発売:2019年2月23日(土)
【オフィシャルHP先行(イープラス抽選受付)】
受付期間:12月27日(木)12:00〜2019年1月20日(日)21:00
http://eplus.jp/dezert19-hp/
※お1人様4枚まで

■DEZERT 都内集中ライヴ<study>

▼<study>♯5
2月12日(火) Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
▼<study>♯6
2月13日(水) Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
▼<study>♯7
2月20日(水) Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
▼<study>♯8
2月21日(木) Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
OPEN18:30 / START19:00 (全公演共通)
▼チケット
前売 ¥5,000(tax in)
※全席指定
※入場時ドリンク代別途必要
一般発売:12月22日(土)
(問)HOT STUFF PROMOTION 03-5720-9999

■CHIAKI BIRTHDAY LIVE<一ノ瀬千秋 単独公演〜ひとりじゃできないもん!〜”>

3月04日(月) Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
OPEN 18:30 / START 19:00
出演:一ノ瀬千秋 (ゲストミュージシャン:DEZERTな皆様)
▼チケット
前売:¥5,000(tax in) ※全席指定 ※ドリンク代別
一般発売:1月19日(土)
・イープラス http://eplus.jp/
・チケットぴあ 0570-02-9999 (Pコード: 141-732)
・ローソンチケット 0570-084-003 (Lコード: 71642)
(問)HOT STUFF PROMOTION 03-5720-9999

■DEZERT×アルルカン 2マンツアー<ダブルラリアット2019>


出演:DEZERT / アルルカン
3月16日(土) 名古屋 ダイヤモンドホール
OPEN17:00 / START18:00
(問)サンデーフォークプロモーション 052-320-9100
3月17日(日) 大阪 umeda TRAD
OPEN17:00 / START18:00
(問)キョードーインフォメーション 0570-200-888
3月28日(木) 東京 新宿BLAZE
OPEN17:30 / START18:30
(問)HOT STUFF PROMOTION 03-5720-9999
▼チケット
前売¥4,500(tax in)
※オールスタンディング・入場時ドリンク代別途必要
一般発売:1月19日(土)
・イープラス http://eplus.jp/
・チケットぴあ 0570-02-9999 (Pコード: 名古屋140-540 / 大阪140-141 / 東京140-231)
・ローソンチケット  0570-084-004 (Lコード: 名古屋41611 / 大阪56113 / 東京70385)
・TANK! The WEB http://www.sundayfolk.com (※名古屋のみ)
※営利目的の転売禁止・未就学児童入場不可

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