【インタビュー】MADKID「全員が同じマインドで踊って歌ってラップしているので、ダンスと歌は切り離せない」

ポスト

■エモーショナルな表現を出すために僕たちはダンスしてるから
■ダンス&ボーカルというくくりをぶち破っていきたい


――現時点でまだミュージック・ビデオは見ていないけれど。当然激しめですよね。

LIN:踊りっぱなしです(笑)。

――MADKIDは、あれだけ踊りながらちゃんと歌ってラップするって、本当にすごいと思う。

YOU-TA:でも僕らとしては、すごいことをしてる感は一切なくて、ただやりたいからやっているだけなんですよね。もちろんキツイですけど、その激しさがMADKIDの一つのライブ感になって、パフォーマンスとしてお客さんに届くので、苦しいと思ったことはたぶん誰もないと思います。楽しくやっています。

YUKI:個人的には、ダンスと歌を切り離す感覚があるのは日本だけのような気がしていて。それとダンスと歌をやってるからアイドルに見られたりとか、そういう部分もありますけど、やっぱり表現は多い方がいいし、曲だけのアプローチだったら、さっき言ったみたいにロックな曲はロックの人に勝てない部分があると思うので。今はロックでラップをやる人もいっぱいいるじゃないですか。でもそこで僕らのパフォーマンスを見た時に、ダンスもあり、ロックのような熱量もあり、僕たち一人一人の個性をダンスと歌で出しているはずなので。僕たちは全員が同じマインドで、踊って歌ってラップしているので、ダンスと歌は切り離せないんですよね。


▲3rd single「RISE」【Type-A】CD+DVD


▲3rd single「RISE」【Type-B】CD

――確かに。たとえは古いけれど、マイケル・ジャクソンとか、歌もダンスも超ハイレベルなことを同時にやってのけていますよね。別にアイドルとも言われずに。

YUKI:そうなんですよね。それを「ジャンルはダンス&ボーカル」というふうにする必要はないと思っていて、大事なのは、踊りがヘタでも相手に伝わるものがあればいいと思うし、逆に伝えるためにはスキルがないと伝えられない部分もあるし、そのバランスはめっちゃ大事だと思っています。ただうまい人はめっちゃいるけど、それだけじゃなくてエモーショナルな表現を出すために僕たちはダンスしてるから、ダンス&ボーカルというくくりをぶち破っていきたいという気持ちがあります。いろんなジャンルをやっているのもそういう理由だと思うし。

――それはMADKIDの姿勢を表すすごく重要な話だと思う。ジャンルにとらわれず聴いてほしいですよね。あと、シングルのカップリングの話もしたいので、2曲目「Puzzle」の曲紹介を。

YOU-TA:これは、全世界の女の子に向けた曲です。

――あはは。いいね(笑)。

YUKI:「Puzzle」はいい意味でセル・アウトだと思います。誰が聴いても聴ける曲というか。

LIN:わかりやすい。

YUKI:そう。ここから入ってほかの曲を聴いてくれればそれでいいかなというところもありますね。「この人たちこんな楽曲もやるんだ」って。難しいことをやりすぎてもたぶんついて来れないと思うし、今回のシングルはアニソンがあったり、3曲目の「出ていってよ」もフューチャー・ベースというか、今っぽい音にしているので。「Puzzle」が一番とっつきやすい曲だと思うんですよ。

YOU-TA:とっつきやすいけど、意外に男ウケがいい曲なんですよね。さっきと言ってることが全然違うんですけど(笑)。全世界の女の子に向けてますけど、男ウケがいい。「Never going back」の時も一緒で、カップリングの「Stuck on U」という曲がめちゃくちゃ男ウケが良くて、今回もそういうふうになるんじゃないかと思っています。…でもやっぱり女性たちに聴いてほしい(笑)。歌詞は女性たちに向けて歌ってるので。


▲KAZUKI (Vocal)

――そして3曲目が「出ていってよ」。これはさっきも話に出たLINさんプロデュース曲。

LIN:これはガラージュ(ダンス・ミュージックのジャンルの一つ)をBPM115まで落とした感じになってるんですよ。2ステップよりUKっぽい感じで、けっこう難しかったんですけど、出来上がってみたらこれで良かったと思いましたね。ラップの部分はトラップ(ヒップホップのジャンルの一つ)になっていて、ドロップ(サビ)が2回しか来ない。最近中田ヤスタカさんとかが言われているフューチャー・ポップのような、サビを歌わないものをやってみようと思って作りました。カップリングならではの趣味全開な感じです。

――これはかなり攻めてると思いますよ。かといってマニアックではなく、むしろキャッチーで聴きやすい。

SHIN:歌う側としたらめっちゃ難しかったです。どっちかというとストレートな歌い方なので、エモーショナルな部分を出すのが苦手だったんですけど、だからこそレコーディングが終わったあとの達成感はこの曲が一番ありました。「Summer Time」のカップリング「OVERAGAIN」もそうですけど、LINが作った曲は歌った時の達成感がハンパないです。

LIN:面白いのは、俺がプロデュースの曲は仮歌を俺が全部歌うので、みんな俺に引っ張られる(笑)。

KAZUKI:特にYOU-TAが一番ひどい(笑)。

YOU-TA:いや、それは全然違くて! 引っ張られてるんじゃなくて、俺はLINに寄せてるんですよ。真似してるわけじゃなくて。

LIN:なるほどね。

YOU-TA:LINが作った曲に関しては、LINの要素を自分から入れています。もともと僕とLINは声の出し方が似ているので、特にAメロはけっこう寄せましたね。サビは自分なりに歌っていますけど。


▲YUKI (Rapper)

YUKI:僕もラップを書く時に、彼のラップを聴いたあとだと引っ張られちゃうなと思いましたね。LINはワードのセンスがピカイチで、でも僕は違う形の表現なので、2、3回で聴くのをやめて、空のトラックで自分の表現を考えました。結局LINのトラックが曲を通して変化していくので、同じラップにはならないんですけどね。僕はメロディ・ラップみたいなものをあまりしなくて、したとしてもラップ寄りのメロディラインを使ってきたんですけど、今回はJ-POPぽいメロディを意識して作り上げたので、個人的には新しい一面を出せた曲かなと思ってます。普段はこのキーではラップしないし、僕のラップを知ってる人は「どうしたんだ?」って思うかもしれないけど、新しい一面が出せたと自分で思っています。


――新しい試みが詰まった画期的なシングル。それがリリースされる2019年はグループ結成してから…。

YUKI:5年目ですね。

YOU-TA:けっこう長くやってきましたね。2017年の2月にSHINが入ってくれたのが一つの転機だったと思うんですけど、それまではとにかく紆余曲折ありすぎて(苦笑)。

LIN:でもここ1年が本当に濃いので。SHINくんともずーっとやってる気がする。

SHIN:そうだね。

YOU-TA:でもそこで大事なのは、一回も解散という言葉が出ていないこと。脱退はありましたけど、この四人の中では、わざわざ話さないけどそういう絆はあったと思います。そこにSHINがうまく入ってくれた。

YUKI:抜けたメンバーも決してケンカ別れとかじゃないので。みんなの思いが一つになってここまで来れたんだと思います。

――さあ、新しい年の2019年、どんな年にしたいですか。

YOU-TA:メジャー・デビューした年よりも、次の年が勝負かなと思っています。今回タイアップの話もいただいたので、やるしかないとうのはもちろんなんですけど、より多くの人にMDKIDを知ってもらえる1年にしたいと思います。去年よりもっといろんなところへ行けると思いますし。僕たちみたいなジャンルを聴いたことない人が、これからライブに来てくれたらいいなと思っているので。引き続き精進していきたいなと思います。

取材・文●宮本英夫

MADKIDは、カラオケの第一興商が強力プッシュする2月度D-PUSH!アーティストに決定しており、「RISE」は楽曲配信されており歌唱が可能だ。また「RISE」のミュージックビデオは、カラオケ背景映像に今だけクリップ(期間限定映像)として順次配信。さらに、カラオケ演奏の合間に放映される音楽情報コンテンツ「DAM CHANNEL」内のD-PUSH!コーナーにゲスト出演し、パーソナリティとのトークを楽しませてくれる。DAM express(目次本)D-PUSH!ページでは、ここでしか読むことのできないインタビュー記事とともにアーティスト写真、ジャケット写真が掲載される。そしてリリース情報、インタビュー記事が同社が運営するwebサイト「DAM CHANNEL」(http://www.clubdam.com)でも掲載される。カラオケ店やWEBで、MADKIDとの出会いを楽しんでほしい。


リリース情報

3rd single「RISE」
2019.2.6 release
【Type-A】CD+DVD<SPECIAL PRICE>1800円(税込)COZA-1508/9
【Type-B】CD 1300円(税込) COCA-17558
<CD収録内容(A/B共通)>
1. RISE
2. Puzzle
3. 出ていってよ
4. RISE(Instrumental)
5. Puzzle(Instrumental)
6. 出ていってよ(Instrumental)
<DVD>
・MADKID LIVE2018 ‘Never going back’(2018.4.30@SHINJUKU ReNY) LIVE 映像(約60分)
・RISE Music Video
・BEHIND THE SCREEN

ライブ・イベント情報

<MADKID LIVETOUR2019 'Circus'>
2019/05/18(土)福岡 DRUMSON
2019/05/19(日)大阪 大阪RUIDO
2019/05/25(土)名古屋 LIVE HALL M.I.D
2019/05/29(水)東京 恵比寿リキッドルーム

<KAZUKI Produce MADKID Monthly LIVE 'Trust'>
2019/02/17(日) Future SEVEN

<YUKI Produce MADKID Monthly LIVE 'Trust'>
2019/03/30(土)Future SEVEN

<MADKID メジャー3rdシングル「RISE」発売記念イベント>
2019/02/02(土)ララスクエア宇都宮
2019/02/03(日)イオンモール船橋 1Fイオンバイク前
2019/02/05(火)HMV&BOOKS SHIBUYA 7Fイベントスペース
2019/02/06(水)お台場ヴィーナスフォート 2F教会広場
2019/02/07(木)タワーレコード新宿店 7Fイベントスペース
2019/02/09(土)なんばOCAT B1Fポンテ広場ウィングステージ
2019/02/10(日)タワーレコード渋谷店 B1F「CUTUP STUDIO」

<UNIONE THE UNITED TOUR 2019 1st Season>
2019/02/02(土)宇都宮 HEAVEN'S ROCK

◆インタビュー(1)へ戻る
この記事をポスト

この記事の関連情報