エレキギター・ベースブランド「RYOGA」、各限定1本生産の「2018楽器フェアショーモデル」などを楽器フェアに展示

島村楽器が10月月19日（金）～21（土）に開催される国内最大級の総合楽器展示会「2018楽器フェア」に出展。同社が手掛けるエレキギター・ベースブランド「RYOGA（リョウガ）」から、特殊な材料使って各1本のみ製作したギターとベースを「ショー限定」モデルとして展示。また、楽器フェア期間中に発売開始となる2種のベースなど、RYOGAブランドから複数の機種を展示する。

「ショー限定モデル」として登場したのは、エレキギター「SKATER-MH3／CTM（KIK）」とベース「SKATER-B432／CTM（KIK）」の2モデル。それぞれ既発売のエレキギター「SKATER-MH3」、ベース「SKATER-B432」を特別にカスタマイズしたモデルだ。


カスタマイズの基となったエレキギターの「SKATER-MH3」は、弦を裏通しにしたノントレモロブリッジと、38mm厚のスリムなアルダーボディ（標準的なSTタイプは45mm)で音にスピード感があり、レスポンスのよいハイミッド・トーンがウリ。フロントピックアップを生かしたキレのあるコードカッティング、リアのハムバッカーを活かした歪みサウンドまで、1本で幅広く活躍してくれる。

一方、ベースの「SKATER-B432」は33インチスケールで、一般的なロングスケールの34インチよりも2.5cm短いが、14度の角度を付けて設計された独自のヘッドデザインと裏通しブリッジにより、ロングスケールの弦がそのまま使えるように設計。弦のテンション感も申し分なく、優れた演奏性とサウンドを高次元で融合させた。現在の音楽シーンをターゲットにしたP-Jのピックアップ構成で、プレシジョンタイプピックアップから放たれる豊かな重低音が魅力だ。

今回のショー限定モデルならではの特徴としてまず挙げられるのが、少量しか用意できない国産の欅（けやき）材をボディに使用したこと。欅材は和太鼓の胴にも使われる木材で音を多く跳ね返す性質をもっており、キレの良さを持ち味とするRYOGAサウンドとの相乗効果で、ひときわレスポンスに優れたエレキギター・ベースに仕上がった。また、ナットにはエゾジカの角を使用。キメが細かく硬度があり、そのサウンドは立ち上がりの良いクリアなトーンでありながら金属的ではなく天然素材ならではの温かみを併せ持っている。


極めて印象的なカラーリングも大きな見どころ。欅材の天然の木目を活かした特殊な塗装方法を採用し、パール仕上げによりみる角度でピンクからパープル、そしてライトブラウンと表情を変える。また指板にはカリン材を採用、明るい褐色がボディカラーともマッチしている。

■アッシュ材の木目が際立つチャコールのエレキベース新色も

楽器フェア期間中に発売となる「SKATER-B432(CHA)」、「DIVER-B442(CHA)」は、アッシュボディをバーナーで焦がした後にシースルーブラックで着色したカラーの「チャコール」。レギュラーラインナップで各12本生産となる。


アッシュの木目が際立ち1本1本に個性あふれる表情を持つ両モデルは、天然素材ならでは、同じものは二つとない。またウレタンで薄く仕上げられた塗装による落ち着いた半艶が、その質感を高めている。

「SKATER-B432(CHA)」は、33インチスケール＆オリジナルシェイプ。ややネック寄りに位置するフロントピックアップで、パッシブならではの温かみと、予想以上の太い音が魅力。

「DIVER-B442(CHA)」は34インチスケールならではの張りのあるサウンドで、SKATERシリーズのベースよりも出力を上げた新開発ピックアップを搭載している。