D・パートン、エルヴィスの「オールウェイズ・ラブ・ユー」カヴァーを断腸の思いで却下
ドリー・パートン作の「I Will Always Love You」は、ホイットニー・ヒューストンがカヴァーし一躍有名になったが、エルヴィス・プレスリーもこれをカヴァーするはずだったという。
◆ドリー・パートン画像
ドリーはこれに大興奮だったものの、レコーディングの直前、エルヴィスのマネージャーから要請された事項を承諾するわけにはいかず、却下するという痛恨の決断を下したそうだ。
彼女は『Event』誌にこう明かした。「彼がレコーディングすることになっていた前日、彼のマネージャーだったパーカー大佐から電話があって、こう言われたの。“エルヴィスは、レコーディングした全ての曲に対し(音楽)出版権を有する必要がある。少なくとも、出版権の半分はね”って。私は、どうしてもエルヴィスに私の曲を歌って欲しいと思っていたし、彼がこれを歌うんだって、みんなに言い回ってたわ。でも、それはダメ。私の曲、私の出版権だもの。胸が張り裂けたけど、断らなきゃならなかった」
「I Will Always Love You」はドリーが1974年にシングル・リリース。全米カントリー・ソング・チャートの1位に輝いたが、総合チャートでは1982年に最高53位をマークしただけだった。一方、ホイットニーのヴァージョン(1992年)は、彼女が主演した映画『The Bodyguard(ボディガード)』のテーマ曲となり、世界各国で1位を獲得。グラミー賞レコード・オブ・ザ・イヤーをはじめ、アメリカン・ミュージック・アワーズ、ビルボード・ミュージック・アワーズなど数々のアワードを受賞し、彼女の代表曲の1つとなった。
作ったのがドリーとは知らず、ホイットニーの曲だと思っている人も多いが、ドリーは「いいのよ、小切手が私のもとに送られてくる限り!」と笑い飛ばした。
Ako Suzuki
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