【インタビュー】EXILE SHOKICHI、「心の感情日記みたいなものを音楽に変換する」

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■今まで積み上げてきたキャリアを存分に活かせた

──今回のアー写に関してもEXILE SHOKICHIさんのセルフ・ディレクションなんですよね? せっかくなので、ヴィジュアル作りの考え方についても話を聞かせてください。

EXILE SHOKICHI:これまで活動してきて自分の見せ方というものがわかってきたので、そこに新しい刺激をプラスしていく感じですね。今回の撮影もスタイリストさんは立てていませんし、ちょうどLDH apparelのブランドFORSOMEONEの衣装がイメージとばっちりだったので、黒を基調にフューチャー・ロッケンロールみたいなイメージで落とし込んでいきました。

──普段そういった表現に関するアイディアは、どういったところから着想を得ているのでしょうか?

EXILE SHOKICHI:今はもう圧倒的にInstagramが多いです。Instagramを見ればいろんな音楽やヴィジュアルがアップされているので勉強になります。「俺もこういうことがやりたいな」とか「俺だったらこういうことがやりたいな」とか、そういう刺激を受けています。何か気づいたら、すぐにスマホにメモしています。もちろんニュースを見て感じることも多いですね。でも、そこで感じた自分の意見をTwitterで呟くことで吐き出してしまうのではなく、ネガティヴなことを含めて音楽で表現して発言するのがミュージシャンだと僕は思っています。そういった自分の考えを文字にして歌にして、音楽としてエンタテインメントにしたいと常に思っています。

──これからEXILE SHOKICHIさんが目にしたり感じたことが、ソロ・プロジェクトの表現として我々に届けられるということですね?

EXILE SHOKICHI:はい。人はその時々で思うことが違うじゃないですか。だから、いわゆる心の感情日記みたいなものを、今は音楽に変換しています。

──続いて、カップリング曲「プラトニック・ラブ」についてもお話を聞かせてください。どのような想いで制作していった楽曲なのでしょうか?

EXILE SHOKICHI:僕が抱く世の中へのフラストレーションみたいなものを吐き出すような、メッセージ性が強く深い曲を作りたいと思って制作しました。「Underdog」や「Futen Boyz」は純粋にみなさんに楽しんでもらいたいと思って制作した曲だったので、今回はカップリング曲の「プラトニック・ラブ」で自分のミュージカリティを表現しました。

ーーEXILE THE SECONDの楽曲でEXILE SHOKICHIさんが表現してきたアプローチとも違う、やはりソロならではの音楽性が表現されていますよね?

EXILE SHOKICHI:そうですね。いい意味で何の遠慮もなく作れましたね。ただただかっこいい曲を作ろうと思って取り組んだので、今一番自信のある曲です。立体的で何通りもの解釈ができる歌詞だと思うので、みなさんには僕の真意を考えて紐解きながら聴いていただきたいです。


──歌詞を作り上げる際は、具体的にどのようなワードを軸に考えていったのでしょうか?

EXILE SHOKICHI:そうですね。“Discriminate”や“差別”といったワードが頭の中にあったので、そこから広げていきました。ニュースなどを観ていると、くだらないなぁと思うことも多いんですよね。そういう自分のパーソナリティに特化した曲を作ってみたかったので、僕が日々思っていることのひとつを「プラトニック・ラブ」で表現しました。

──トラックは、どのように制作していったのでしょうか?

EXILE SHOKICHI:以前、「青の日々」を作った時のトラックメイカーD&Hと一緒に形にしていきました。最初に僕がピアノを弾いて叩き台を作って、そこから曲に組み上げていった感じです。ゆっくりじっくり作れたこともあり、かなり自分色の濃いトラックができたと思います。今まで積み上げてきたキャリアを存分に活かせたと思いますし、この曲でキャリアハイを出せたと思っています。

──リスナーには、どのようにこの曲を聴いて欲しいですか?

EXILE SHOKICHI:僕のマインドを掘り下げて聴いて欲しいですね。EXILE SHOKICHIは何を考えて音楽を作っているんだろう、と。

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