【インタビュー】BiSH、大躍進の1年を振り返る「越えられない壁を乗り越えられた」
BiSHが、本日10月12日に2冊目のバンドスコア『ALL YOU NEED is BAND SCORE!! 2』を出版する。本記事では、同書に収録されたメンバーインタビューのダイジェスト版をお送りする。グループとして、大きく飛躍を遂げた2017年〜2018年の活動を6人に振り返ってもらった。
◆BiSHバンドスコア 画像
――2017年から2018年は大躍進の1年だったと思いますが、それぞれ印象深かった思い出を教えてもらえますか?
セントチヒロ・チッチ(以下、チッチ):2018年に入ってからツアー(BiSH pUBLic imAGE LiMiTEd TOUR)をやったことが、頭に一番強く残っています。ライヴハウスをいくつか回って、中野サンプラザを経て、横浜アリーナをやって、そこでBiSHの感じが変わりました。
――どういうところが変わりましたか?
チッチ:すごい大きな出来事があったわけではないけど、いつも小さなことが起きていて。誰かが泣いていたりとか、誰かの調子が悪かったりとか、そこで話し合ったり、カバーし合ったりすることで、グルーヴが生まれたと思います。
アイナ・ジ・エンド(以下、アイナ):フェスに出させてもらったり、朝の情報番組でライブをさせてもらったりなど、露出する機会をたくさんいただけました。がむしゃらにやっているだけだったら越えられない壁を乗り越えることができたりして、けっこう濃い1年でしたね。さっきチッチが言っていたツアーを経て、一皮も二皮もむけてきたかなって思います。
モモコグミカンパニー(以下、モモコ):私の中で印象に残っているのは、「PAiNT it BLACK」(2018年3月28日リリース)がウィークリー・チャート1位になったこと。それまでは「オーケストラ」とかで知ってくれた人が多かったと思うんですが、もう1曲私たちを受け入れてくれる曲ができたのは大きかったです。より幅広く受け入れてもらえるようになったのは嬉しかったですね。
ハシヤスメ:この1年間はBiSHを知ってもらえる機会をたくさんいただけたと思います。自分が一般人だとしても知っているような番組にも出させてもらえたので、BiSHの名前をより知ってもらえたのかなって思います。種をまいて、少しずつ芽が出てきた感じというか。この前『アメトーーク!』を観ていたら、ラウンドワンとキリンレモンのCMが流れてきて、“マジか!”って思いました(笑)。
――リンリンさんはどうですか?
リンリン:「JAM」のMVで自分がずっと憧れだった人(元モーニング娘。の新垣里沙)に存在を知ってもらえて、ライブにも来てもらえたことです。何年か前だったら絶対に私たちのMVに出てもらえなかったと思うので、すごいなって思いました。私たちの存在を知ってもらえて、同じところに近づけてきたのは嬉しかった。
――(ハロー!プロジェクトのグループがよく公演を行なっている)中野サンプラザでライブができたことも大きかったのではないですか?
リンリン:一番嬉しかったです。
――アユニさんは、この1年を振り返ってみてどうですか?
アユニ・D(以下、アユニ):楽曲の幅が広がったと思います。「Life is Beautiful」(2018年6月27日リリース)を出した時に、BiSHってこういう曲も歌うんだって反応が多くて。「プロミスザスター」とか「オーケストラ」もBiSHの名を広めた曲だったし、その時もBiSHってこういう曲も歌うんだって思われたけど、また「Life is Beautiful」のような楽曲が出せてよかったなって思います。
――<ROCK IN JAPAN FES.2018>(2018年8月5日)での鬼バンド(サウンドプロデューサーである松隈ケンタを中心としたバンド)との久しぶりの共演も大きなトピックだったと思います。
チッチ:楽しかったですね。前よりも自分たちが楽曲のことを理解しているので、音をもっと感じながらライヴができた感覚はありました。生バンドの音があると、お客さんも巻き込みやすいので、パワーアップしている感覚は身をもって感じましたね。
ハシヤスメ:バンドとの一体感はけっこう高まったと思います。曲の最後のかき回しとか、最初から決まっていることじゃないことをやっているのが楽しかったです。あと、私たちの後ろに守護神がいる感じがして、心強かったですね。
取材・文:鈴木健也(BARKS編集部)
撮影:中島たくみ
BiSH スコア・ブック『ALL YOU NEED is BAND SCORE!! 2』
「Life is beautiful」「NON TiE-UP」などに加えて、「GiANT KiLLERS 」「Nothing.」「ウォント」といったファン熱望の10曲をバンドスコア化。松隈ケンタの本インタビューの完全版を始め、メンバーインタビュー、撮り下ろし写真、レコーディング使用機材を紹介。BiSHの音楽性の真髄を知ることができる1冊。発売日:2018年10月12日
価格:¥3,672(税込)
仕様:B5判 / 200ページ
【収録曲】
01 Life is beautiful
02 HiDE the BLUE
03 PAiNT it BLACK
04 SMACK baby SMACK
05 GiANT KiLLERS
06 Marionette
07 Nothing.
08 ウォント
09 しゃ!!は!!ぬあ!!あぁ。死!!いてぇ。
10 NON TiE-UP
◆『ALL YOU NEED is BAND SCORE!! 2』商品ページ
この記事の関連情報
元BiSHのセントチヒロ・チッチ、スターダストプロモーションに所属決定
BiSH、解散ライブより「オーケストラ」ライブ映像公開
『BiSH THE NEXT』最終回、新グループ「BiTE A SHOCK」のメンバーが決定
BiSHの東京ドーム解散ライブが映像作品化
BiSHのリンリン、MISATO ANDOへ改名。「ありのままの私を作品に乗せて、アート活動をしてまいります」
BiSH、東京ドームでの<Bye-Bye Show for Never>をHuluストア独占配信
BiSH、東京ドーム解散ライブで約8年の歴史に幕
BiSH、最後のホールツアー完走
「BiSH THE NEXT」、 新グループを「BiTE A SHOCK」と命名。東京国際フォーラムでお披露目ライブ