【連載】青SHUNコラム第193回『カナダで一週間滞在!REC、ラジオ収録、そして単独イベントで見て感じた景色とは』
Singer&Composer&Producer&Radio MCで活動しております、福岡出身アーティストのSHUNです。
「バ~イキング♪」でお馴染みの、フジテレビ『バイキング』や『奇跡体験!アンビリバボー』テーマ曲等を担当し、AKB48の映画『9つの窓』で全作品の劇中音楽を担当。NHK「みんなのうた/ダンディーひつじ執事」作詞・作曲/SHUNが担当。自身もシンガーソングライターとして、現在FM福岡で冠番組も務める。自身がプロデュースする福岡発アイドルユニット「青SHUN学園」でも勢力的に活動。派生ユニットにはガールズバンド/一撃必殺☆ぬこミミ族、男装ユニット/恒星宇宙、全国混合ユニット/浅草RainboWブリッジ、カナダ校/Seishun Youth Academy、等がある。
今回は8月下旬から9月初旬までカナダへ滞在してきたレポートをコラムします!目的は、自身がプロデュースする福岡ロック系アイドルユニット「青SHUN学園」派生ユニットで、Ally&Sallyを中心としたカナダ在住の6人から成る『Seishun Youth Academy』のRecording、FM福岡ラジオ収録、地元イベント出演、そして単独ワンマンLive出演の為です。カナダという国民性が人種のるつぼで、でもどこか日本とシンパシーを感じる場面も多くありました。時系列ですが、一緒に旅をしている気分でお付き合いいただければ幸いです。
■カナダ紹介
国土が世界第二位と大変広大な土地ですが、人口は約3500万人と日本の4分の1。物価は日本より少し高く、AIR CANADA往復で約11万円の渡航費でしたが、ホテル代が一泊15,000~20,000円とかなり高かったです。地元スーパーでもお買い物をした際、人気だと勧められた肉まん1個が500円くらいでした(!)折角なので2個購入。また、お祭りイベントで皆で食べよう!と購入した焼き鳥は、10本セットで2,500円くらい。どちらも美味しかったので大満足でしたが、日本であれば少し躊躇していたかな?とは思いましたね。
そしてイメージと違ったのが、多国籍な人種が多数在住しており、以外とアジア人多かったです!特に中国は、人も企業も多数進出しているイメージでした。日本人はあまりいなかったですね。それぞれの人種が集まっている中にも、不思議と皆溶け込んでいる気がしました。
カナダの国民性とそれぞれが上手くミックスされたイメージというか。。。すれ違いざまに知らない人同士でも挨拶を交わしたり、道を少しでも譲ってくれたらぶつかったりしてなくても“Sorry!”と声をかける。どこか昔の日本を感じざるを得ませんでした(笑)
空港から降り立つと、最初の難関が訪れます。そう、入国審査の税関、荷物検査です。日本人なのでスッと入れた部分はありましたが、言葉の壁には苦労しました。相手がわかりやすく話そうとしてくれているのはわかるのですが、如何せんヒアリング能力が乏しいため、理解するのに時間がかかります。日本で約2万円で購入した翻訳機が大変役に立ちました。荷物ですが、お菓子はOK、食べ物はダメ。水的なものは100ccまで(だったかな?)あとは透明な袋に入れ替えないと没収。僕はお土産の明太かりんとうと、要望のあった美容パックを持ち込んでいたのでひやひやしましたが、無事通過。あの時の緊張は何度もは無理ですね(笑)とはいえ、空港のスタッフさんたちは皆真面目だけど、言葉やコミュニケーションが通じれば笑顔になってくれます。余談ですが、到着口を出た場所で出迎えてくれたSeishun Youth Academyメンバー6人全員が、大きなWelcomeシートを作ってくれていました!嬉しかったなあ。
■Seishun Youth Academyの紹介
福岡発ロック系アイドルユニット「青SHUN学園」派生ユニットで、全員カナダ在住。気去年まで日本で一緒に活動していたAlly&Sallyを中心として現地メンバー6人で構成されています。結成されて8ヶ月余りですが、メンバーの入れ替わりなどもあり苦労の連続だったようです。その原因はたくさん上げられますが、まず一つ目は“アイドルがない”という事。認識もないので、メンバーが説明するときに「楽器を持たないガールズバンドのようなもの」と説明すると、半分くらいは理解してくれるのだとか。イベントやステージは立派な催し物がたくさんあるのですが、基本はお金を払って枠を買い、出演の流れ。それは歌ってみた、や踊ってみた、またはアーティストのカバー曲等のオリジナルを持たない出演者が多いのも起因しているそうです。Seishun Youth Academyは、図らずしもカナダでアイドルのパイオニアになり、オリジナル楽曲を披露できる唯一としてスタートしたのですが、そこから来る認識のズレでイベント主催者さん、その当時のメンバーとの意思疎通に苦労しました。そこで離れてしまうメンバーも多数いましたが、現メンバーのJessica、Emily、Stella、最近入った弥生がAlly&Sallyと共に支えあい、今ではイベントから出て欲しい!と呼ばれるまでに成長したんだそうです。
来年の夏には日本に呼んで、更に成長した6人を日本のファンの方々にも見て頂きたいです。Emilyは、その時にはディズニーシーに行きたいそうなので(笑)観光も兼ねて、日本を更に好きになってカナダでの活動に活かしてもらえるようにしたいですね!
■Night Market
最初のステージは、バンクーバーで5月~10月、金土日の毎週末に開催しているお祭りイベントでした。1日1500~2000人が来場し、広大な敷地で何百店舗もの出店が賑わいを見せます。アトラクションも多く、日本の縁日を彷彿とさせるような、懐かしさも覚える空間でした。僕らはバスケット体験にチャレンジし、ゴールすればご褒美がもらえるはずだったのですが、僕も含めて7人とも誰も入らず(苦笑)気を取り直し、10本セットで2500円の焼き鳥を皆で食べたりして会場を練り歩きました。タピオカは女子の間で大人気!Emilyはたい焼きも大好物だそうで、シェイプ(形)の違う大判焼きや回転焼きもあるんだよ~とメンバー通しで教えあったりもしていました。
肝心のステージですが、日本で言うと新宿BLAZE以上、Zepp TOKYO未満という所でしょうか。かなり広く豪華に作ってありました、Seishun Youth Academyファンは集まった観客の1割程度、いわゆるオタクさん。残りが一般客の感触でした。しかし、Seishun Youth Academyのステージが始まると人だかりが常にできている状態。物珍しそうに見ていたり、ステージ前で子供が一緒に踊ったり、ステージ後に「どうやったらここのオーディションを受けられるの?」と聞きに来る家族がいたり、と…皆さん、文化はまだまだ未拡張だけど、興味は凄くあるんだな、と確かな手ごたえを感じました。
ライブでは、アーティストもアイドルも関係なく、お客さんが一緒に振付をやる文化はなく基本見るだけで、日本のように皆で同じ振りをしたり、一体感を共有したり等はないそうです。しかし、この辺りも参加したら必ず実感する楽しさを伝える上で大変伸びしろがあるように感じました。
■日系のお祭りイベント
次のステージは、1年に一回開催されるという日系のお祭りイベント。日本人学校でもある敷地で開催されたこの催し物は、日系の方や日本人、また日本を好きな方達がごった返し、かなりの賑わいを見せていました。日本からも舞踊や空手、歌謡曲などでステージ出演の為来られており、石川さゆりさんの「天城越え」が流れてきたときには衝撃でした(笑)屋外では出店も多数あり、お神輿や櫓(やぐら)もありました。スタッフの皆さんは【祭】と背中に書かれたはっぴを来ているのも、カナダに来ているのを忘れるくらいでした。
こちらのイベントでのステージは、日本で言うとO-EASTくらいでしょうか?かなり大きかったですし、学校という事もあり行動のような場所で音響PAを特設していました。
こちらでもステージ前で子供がハッスルダンス!最初から最後まで、客席奥の方まで椅子席のお客さん、立ち見のお客さんが楽しんでくれていて、とてもやり甲斐を感じました!
また、電話取材ですがバンクーバー経済新聞というメディアの取材も受けました。記者の方は日本人女性だと思いますが、Seishun Youth Academy、そして日本文化を広めたいという想いが伝わって来て、こうして徐々にでも広がっている光景に感動を覚えました。日本でもYahooニュースに掲載される予定との事です、是非お楽しみに!また、この日はYes Tigerというメディアの取材も受け、撮影とインタビューにメンバーも応えていました。感極まって泣いてしまうメンバーもいましたが、それも嬉し涙だったようで、今後も応援しなきゃなと使命感も同時に持たされましたね。
■1st単独ワンマンLive「Pandora’s Box」
100名よりも少ない数の規定でしたが、無事Sold out出来ました。バンクーバーは音楽やライブ、アルコールなどに対する規定がかなり厳しく、その分音楽文化が育ちにくいのだそうです。ただ、その分バンドでもない新ジャンルのアイドル「Seishun Youth Academy」は広まりやすく、受け入れられるのではないかと予想しています。
この日の為に1ヶ月みっちり練習してきた6人は、顔を合わさない日が無かったほど。当日は全19曲を披露し、初披露する楽曲数の方が多かったにも関わらず、日本語ver.でパフォーマンスする曲、英語ver.に訳してパフォーマンスする曲様々でした。何回か挟むMCの中で、いくつかのサプライズが発表されました。
・2nd単独ワンマンLiveが11/10に決定!
・Spotifyにて月1の楽曲配信が決定!
・完全なるSeishun Youth Academyのオリジナル楽曲が決定!
発表を聞いて嬉し泣きするメンバーも多数、会場は涙と笑顔に包まれました。ストーリーを共有して、ファンと一緒に成長しながら歩いていく…どこかで私たちが忘れかけている物を、このカナダで、Seishun Youth Academyメンバーとファンが体現してくれている。グッとくるものがあります。特にオリジナル楽曲に関しては、今まで青SHUN学園の派生ユニットだからオリジナルなんだ!と胸を張っていても、でもそれは日本のカバーなんじゃないの??という外からの言葉に、そんなことないと反発しながら、そこが的を得られたと感じる自分達がいたのも事実の様でした。一番最初に彼女たちとミーティングを設けた際、今後何が一番の夢は何??と質問すると、皆一斉に「Seishun Youth Academyだけのオリジナル楽曲です!」と口をそろえました。そういった背景があったからかもしれません。
ダブルアンコールを終え、大円団で終了した彼女たちのライブは、来場したすべてのファンの心へ、確かに通じたはずだと思います。
ライブ終了後、ベトナム料理店で打ち上げをしました!比較的新しく入ったメンバーの弥生(日本人とカナダ人のハーフ)は、Seishun Youth Academyの生徒会長Sallyの許可を貰ってビールを注文。僕が日本流の乾杯を伝授しつつ(ラベルが上とか、グラスを傾けるとか、目上の人にはグラスを下げて当てるとか)最高の日を終えました。
■番外編
・今回、やはり最大に実感したのは言葉の壁。単語と簡単な言い回しが出来れば通用するかな?という安易な考えは木っ端みじんに砕かれました(笑)基本的な文節や、ヒアリング能力を高めなければ本当の意味でコミュニケーションが始まらない!半年後のカナダ行きの際はもっとマシになっていようと反省したのでした。
・カナダは日本人はあまり見かけないのですが、日本語を勉強する為学校語学で選択するカナダ人はとても多いのだそうで、その理由としてはアニメの影響が大きいようです。「好きこそものの上手なれ」とはよく言ったもの。そういった姿勢に対し、日本人ももっと頑張らなきゃと痛感しました。
・お祭りに行くと、性的マイノリティの方達が自然に溶け込んでいて、奇異な目で見る人も全然いない。日本だったらどうだろうかと想像した際、きっと違う光景でしょう。そういった文化の中で育まれる自由さ、大らかさを学んだ機会でもありました。
■帰りの空港にて
今回のカナダでの旅、総じていえること、それは…
「人は財産」
という、世界中に友達がいる奇跡。全員お迎え、全員見送りの優しさ。
泣いてしまいそうで、言葉少なに「またね!」と声をかけて見たメンバーの顔はもうすでに涙でいっぱいでした。
世界中にこんな素晴らしい仲間ができるといいな、出会いに心から、ありがとう。
次回は北京(9/24~26)の模様をお伝えいたします!
どんな旅になるのでしょうか??乞うご期待☆★
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