【インタビュー:SWAY】音楽に背中を押された少年が叶えた“夢”

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■僕の音楽もそうなれたら

──聴いていて一つ思ったのは、セルフボーストでイキった感じのリリックもあるけれど、ラブソングや夢を追うテーマがメインで、サグな(悪い)感じがない。それは人柄なんだろうなと。

SWAY:サグじゃないですからね(笑)。

──そうか。ないものは出せない(笑)。

SWAY:生まれも育ちももうちょっと悪かったら、ジャケットに銃を持って写りたかったですけど(笑)。十代の頃に聴いていた、チンギーとかもめちゃ悪かったですけど、でもカニエ・ウエストとか、カニエがフックアップしたルーペ・フィアスコとか、ファレルもそうですけど、めちゃお洒落なんですよ。ルイ・ヴィトンのボストンバッグを持ってラップする人を初めて見たし、ラコステのポロシャツの襟を立ててラップするカニエを最初に見た時は、衝撃的すぎましたね。「ヒップホップってこれでいいんだ」という、考え方が一気に変わったところがあるんで。身の丈に合ったラップをするのが、一番自分らしいのかなと思うんですよね。

──その通りだと思います。優しい人が悪ぶってもしょうがない。

SWAY:悪ぶってもしょうがないですね。疲れますね(笑)。何も悪いところがなかったんで。悪いといったら学校の成績ぐらいで(笑)。でもそういうことでいいんじゃない?と思いますね。最近は、ケンドリック・ラマーもそうですし、今まではヒップホップ=悪いという、狭いイメージがあったかもしれないですけど、今はヒップホップにイコールするものが、人それぞれに違うと思うので。これからの時代、そこはもっと良くなるんじゃないかと思います。



──SWAYは音楽で、どんなメッセージを伝えていきたいですか。

SWAY:自分にとって、ポジティブになれるのが音楽なので。楽曲を聴いて、強くしてもらえるとか、やる気になったりとか、続けることの大事さとか、そういうものかなと思いますね。

──今はおそらく、女性ファンがメインだと思うんですけどね。このアルバムのようなスタイルなら、もっと広がっていくと思います。

SWAY:聴いてほしいですね。特に若い男の子とか。自分も何か保証があって進んできたわけではないので、ラッパーという職業は親にも説明できないし、「それを続けてどうなれるの?」という感じだったので。シンガーだったらまだ説明できるけど、楽器が弾けるわけでもないし、ラップでどういう人生になるの?ということがあったんで。それを続けて、結局どうにもならなくて、どう保証してくれるんですかと言われたら、すいませんという話ですけど、でも続ける大切さはすごく大事だなって、自分は進みながら思いましたね。「あの時辞めていたらどうなっただろう?」って、振り返ると恐ろしい気持ちもありますけど、でも自分には仲間がいて、人のつながりがあって、ヒップホップを自分のものにできたことはデカいと思います。自分は音楽のおかげで、ゼロを一にする楽しさを教えてもらったんで。何も作れなかった人間が、音楽に背中を押してもらったので、僕の音楽もそうなれたらいいなと思います。

取材・文◎宮本英夫
撮影◎鳥居洋介


New Album『UNCHAINED』

▲初回限定盤

▲通常盤

▲FC, mobile限定盤

▲UNIVERSAL MUSIC STORE限定盤

2018年8月29日(水)発売
■初回限定盤(CD+DVD)
UICV-9287 3,500円(税込)
■通常盤(CD)
UICV-1101 2,500円(税込)
■FC, mobile限定盤(CD+フォトブック+三方背スリーブケース)
PROV-1916 3,500円(税込)
※フォトブック:全撮り下ろし32ページ
■UNIVERSAL MUSIC STORE限定盤(CD+ブレスバンド)
PDCV-1020 3,500円(税込)

[収録曲] ※4形態共通
01 Intro
02 Be a Beast
03 MANZANA
04 Never Say Goodbye feat. EXILE SHOKICHI & SALU
05 Perfect Love
06 XXX feat. AK-69 & HIROOMI TOSAKA
07 SWAY SWAY
08 Unchained
09 NAKED
10 Friday Night
11 Camouflage U
12 Look Up In The Sky
13 Let Me Know

[DVD]
SWAY Documentary Interview
※SWAYがルーツから現在までを語った撮り下ろしのドキュメンタリー・インタビュー


 
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