フランスきっての日本マニア、ライズ・オブ・ザ・ノーススターが新作発表

ライズ・オブ・ザ・ノーススターのセカンド・アルバム『ザ・レガシー・オブ・シ～SHIの伝承』が、10月19日に発売される。

◆ライズ・オブ・ザ・ノーススター映像＆画像

「日本のマンガにインスピレーションを受けたフランスの若者5人が、アメリカの音楽をプレイする」というコンセプトで2008年に結成されたライズ・オブ・ザ・ノーススターは、メタル／ラップ／ハードコア、そしてマンガの異種交配によって生まれた、フランスきっての日本マニアだ。メンバー全員が謎の漢字をあしらった学ランに身を包み、歌詞のあちこちには日本のマンガネタがちりばめられている。バンド名は『北斗の拳』から、学ランスタイルは『スラムダンク』や『ルーキーズ』からそれぞれインスパイアされたものだ。

2014年にアルバム・デビューを果たしているが、メタル作品とは思えないアニメ・アートワークが話題を呼び、ここ日本でもライズ・オブ・ザ・ノーススター・マニアは増殖することとなった。本作『ザ・レガシー・オブ・シ～SHIの伝承』は4年ぶりとなる最新作で、アルバム・タイトルも各曲毎に付いた日本語題も、すべて彼ら自身が名付けたものだ。

本作は、架空のキャラクターであるサムライ（士）とシンガーのヴィティアの実人生が交錯・展開するコンセプト・アルバムになっており、「SHI」という言葉には、士・師・四・死・詩といった複数の意味があるという。『北斗の拳』『ドラゴンボール』『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』からの引用も随所にちりばめられた歌詞にも注目だ。



＜Japan Expo 2016＞を含め、すでに幾度もの来日を果たし、東日本大震災後には「Phoenix」という震災チャリティ曲まで発表する親日ぶりをみせている。ヘヴィでグル―ヴィかつヒップホップのバイブスも湛えた強靭なクロスオーヴァー・サウンドも、聴き応え十分だ。

写真：Ben Berzerker



◆ライズ・オブ・ザ・ノーススター『ザ・レガシー・オブ・シ～SHIの伝承』レーベルサイト