【インタビュー】はちみつロケット、「花火と漫画とチョコと雨」に“めっちゃ凝縮”されたガールズストーリー

ポスト

■この曲は、いつも以上にセリフっぽい部分が多いから苦戦しました。(公野)
■(MV撮影は)本当に1日で夏休みが終了しましたね。高まりました!(森)

——そんな青春恋愛映画のような楽曲のレコーディングでは何か印象的なことはありましたか? セリフのような言い回しも多いですが。

雨宮:私は、最初の<やめて!降らないでよバカ…>をめちゃくちゃ録り直しさせられて。「もっと可愛く」とか、「ちょっと怒った感じで」とか、何パターンも録ったんですね。そこを最初に録って、歌詞の順番通りに進んでいったんですけど、全部終わった後に、「いい感じだから、もう1回、録ろう」ってなって。結局、一番最後にとったやつが使われてます。

森:私は<「ねえ 借りてた漫画を 今日返したい」>っていうパートなんですけど、そこもカギカッコのセリフだから、「もうちょっと可愛く言ってみて」って言われて。サビの<夏休みなんて大嫌い>も、「大嫌い感を出してください」って言われたんですよね。普段のレコーディングは音程を注意して歌ってくださいって言われることが多いんですけど、この曲に関しては、音程を気にしなくていいから、感情を込めて歌ってくださいって言われましたね。

播磨:最後の<ほら空で 花火が煌めいている>も、「ここで花火が上がってる感じで歌ってください」って言われて。わかんねーよって思いつつ(笑)、最初は想像しながら歌ってたんですけど、「もっともっと」って言われたので、空を見上げるような振りをつけて歌ってたら、カメラで見えてたらしくて、「手をつけないでください」って言われて(笑)。声に表情を出すのがすごい難しかったです。

華山:私は、さっき澪風ちゃんが言ってくれた<「ねえ 早く食べなくちゃ ダメになる>を「めちゃくちゃ可愛く歌って」って言われました。私、「可愛く歌って」って言われることが多いから、結構、得意でした。

森:元々が可愛くないから、「可愛く歌って」って言われるんだよね。

華山:違う違う。「もっともっと」って、いつも以上に言われたの!


▲公野 舞華

公野:(笑)公野のところは、最初は<つれないメッセージ>だったんですよ。でも、最近の子は“つれない”って言葉をほとんど使わないから、<寂しいメッセージ>に変わって。あと、公野、だいたい歌うと棒読みになっちゃうから、毎回のレコーディングで「感情をつけて」って言われるんですよ。この曲は、いつも以上にセリフっぽい部分が多いから苦戦しました。

森:でも、公ちゃんが<「甘いのに苦手」 なんて もう>の<もう!>って怒った風な感じに歌ってて。あ、なんか、感情乗ってるなって思いました。

公野:やったー!

塚本:ふふふ。このレコーディングの日、私、一番乗りだったんですよ。でも、誰もいなくて、おかしいと思って。ボイトレをしようと思ったら、ボイトレの先生もいなくて。だから、すごくさみしかったんですね。やっと、ディレクターさんが来たと思ったら、突然、「ハモリも録るよ」って言われて。なんか、もう、最悪!と思って、泣きながら、録っていたら、「悲しい気持ちじゃ歌えない曲だから、ちょっと休んでから歌いなさい」って言われて。森さんに変わってもらったんですね。その間に私はちょっと高いチョコを買って、食べて。愉快で楽しい気持ちにしてから歌ったら、すぐに録れたことが思い出に残ってますね。

澪風:私はすごくスムーズに録れました。練習中はリズムが難しくてめちゃめちゃ苦戦したんですけど、レコーディングのエピソードは何もなくてすみません。

——(笑)スムーズだったっていうのもエピソードの1つだから大丈夫です。MV撮影はいかがでした?

全員:楽しかった〜。


雨宮:今年の夏休みは終わりました。夏休みっぽいことを1日で全部やりきった。このMVに全部詰め込まれています。

森:本当に1日で夏休みが終了しましたね。まず、浴衣を着たし、花火もやったし、みんなで制服のままプールにも飛び込んで。普通の学校生活ではできないじゃないですか。夜中にプールに入ったら怒られるから。そんなね、映画や漫画でしかできないような体験ができて、高まりました!

雨宮:私は一人のシーンが多かったんですけど。

森:そうそう、私たちの知らないシーンがいっぱいあった。これ、いつ撮ったの?って。

雨宮:みんながご飯に行ってる時に。8月のカレンダーを破り捨てて、投げるシーンがあるんですけど、監督さんが「一番大事にしてる」って言ってて。物語の中できっかけになるようなシーンを撮らせてもらってよかったなって思いますね。

森:ホント、女優だったね。


▲森 青葉

——ドラマパートも撮ったんですよね。

雨宮:照れ臭かったね、みんなでやるのは。

森:みんなで恋話とか絶対にしないから、すごい変な感じしました。播磨が葉っぱを持ってセリフをいうんですけど、ちょっと嘘くさい演技をしてて。

播磨:葉っぱがあるから、持ってみようかなっていう感じで勝手に持ってみて。

森:普段の播磨がハイテンションだからこそ、葉っぱを持って、落ち着いて話してる播磨がすごい気持ち悪くて(笑)。

公野:めちゃ吹き出しそうになった。

雨宮:しかも、そのシーンがめちゃくちゃ引きアングルなんですよ。

播磨:あはははは。結果、葉っぱは見えないんですけど、葉っぱを持って話してます。

森:播磨、どうした?って。

華山:今回はサビ以外、ドラマシーンだったので、いろんなことが経験できたなって思います。

澪風:私、カーテンから出てくるシーンで、勢いよくやりすぎて、NGが出て……。

森:しかも、澪風ちゃん、フレームアウトしてるんですよ(笑)。澪風ちゃんだけ2回やるっていう。カーテンから覗いてるシーンは、颯来ちゃんがいちばん可愛かった。普段が子供っぽいからだと思うんだけど、すごい大人の女性らしい颯来が見えて、可愛かった。

塚本:ヘェ〜。あれ、恥ずかしいから、「ひょっこりはん」って言ってるんですよ。なかなか、あんなかわいこぶりっ子してやらないから。

森:あと、6人は同じ秒数なんですけど、かのんちゃんだけやっぱり長いっていう。

澪風:でも、可愛かった。モニターで見てても可愛かったです。

華山:制服が着れたことも嬉しかったですね。

森:もう着れないですもんね。

——ツッコミが早いな(笑)。

華山:ふふふ。現役女子高生じゃないから、制服を着れる喜びがありました。だから、若作りして、ツインテールしたんですけど。

森:志歩ちゃんは、制服を着ながら大学の課題をずっとやってた。「おわんない。おわんない」って言いながら。

華山:でも、MVを撮ってる間は女子高生の気分になれたので、幸せでした!

雨宮:私も制服を着れる年齢じゃないので、フィクションっていいなと思いましたね。

◆インタビュー(3)へ
この記事をポスト

この記事の関連情報