【インタビュー】ビヨンド・ザ・カタコーム、アグレッシヴでシンフォニックなパワフルサウンド

スウェーデンからのニュー・カマー：ビヨンド・ザ・カタコームが、メロディックでドラマティック＆哀愁を湛えた至極のメタル作品でデビューを飾った。2018年7月18日発売に発売となったデビューアルバム『ビヨンド・ザ・カタコーム』である。

◆ビヨンド・ザ・カタコーム映像＆画像

ビヨンド・ザ・カタコームは、THE STORYTELLER、EVERGREY、SCAR SYMMETRYで活動してきたベテラン・ミュージシャンによって結成されたニュー・バンドだ。ボーカルは、メロディック・パワー・メタル・バンド：THE STORYTELLERのシンガー、L-G ペルソンである。



──ついにデビュー・アルバムが完成しましたね。

L-G ペルソン（Vo）：ビヨンド・ザ・カタコームというアイディアが具体化できてハッピーだよ。スタートしてから2年を要したから、その結果を一日も早くみんなに聴いてもらいたい。

──今回どのようなサウンドを目指していたのでしょうか。

L-G ペルソン：事前にプロデューサーのパーと話していたのは、アグレッシヴとシンフォニック性とのバランスがうまくとれたパワフルでディープなサウンドという点だ。加えて、これまでにやったことのないような新しい試みにもチャレンジした。メタル・ファンやミュージシャン・ファン・ベースの両方にアピールできる音楽にしたかったから、楽曲や歌からそれらを感じてもらえると嬉しいな。このアルバムはメンバー全員の個性がぶつかりあった結果、全体として素晴しいアルバムに仕上がったと思う。全員がそれぞれに大きく貢献しているんだよ。

──アルバムのセールス・ポイントはどういう点でしょうか。

L-G ペルソン：メタル・シーンでの基盤と実績を持つメンバーによる注目のバンドなんだ。そしてプロデューサー／ソングライター／アレンジャーとしての才能を発揮してくれたパー・ニルソンの力が大きいね。曲もメロディックだからぜひ聴いて欲しいし、SYMPHONY Xが持つテクニカルなメタル・スタイルも楽しめる。あと、オレのパワフルな声も忘れないでくれ（笑）。

──あなたが影響を受けた音楽というのは？


L-G ペルソン：たくさんあるけど…初期はアイアン・メイデンだった。彼らには影響を受けた。それからハロウィン、ブラインド・ガーディアン、メタリカ、そして1980年代のメタルだよ。

──ビヨンド・ザ・カタコームというバンド名前はどういう意味ですか？

L-G ペルソン：「アンダーワールド」という映画があるだろ？ダークなストーリーが気に入っているだけど、その3部作からインスピレーションを得たんだ。自身の人生はまだまだほんの始まりにすぎず、そこには死を超越したものが存在している。ここからオレ達のバンド名が生まれたというわけさ。

──プロデューサーであるパー・ニルソンとの作業はいかがでしたか？

L-G ペルソン：彼とは昔から友人なんだ。そして彼は才能あるミュージシャンだしソングライターでもある。KAIPA、SCAR SYMMENTRY、NOCTURNAL RITESでの活躍も知っているよね？プロデューサーとしても活動しているんだ。以前から彼にアイディアは伝えていたし、いろいろと相談をしてきた。だから、今回プロデュースをお願いしたのも自然な流れだったし、彼も自身が持つ能力の全てをビヨンド・ザ・カタコームのデビュー・アルバムに注ぎ込んでくれた。彼はメンバーのパフォーマンスを最大限引き出してくれたし、楽曲／アレンジ／コーラス／ミックス…全てにおいて素晴しいマジックをかけてくれた。

──オススメの曲はありますか？


L-G ペルソン：難しい質問だね（笑）。1曲を選ぶとしたら「The Parallel Song」かな…。最初に作り、最初にスタジオで歌った曲なんだ。とても力強い曲だしメンバーのプレイも素晴しいからね。

──あなたのTHE STORYTELLERの現在の活動はどのようになっているのですか？

L-G ペルソン：活動は続いているよ。新しいメンバーを入れて新しいアルバムに向けて楽曲を作っているところ。でもそのペースは遅くなっている。今はこのビヨンド・ザ・カタコームにフォーカスしたいし、プロモーションをすべき時だから。

──日本でもライブが見られることを期待しています。

L-G ペルソン：「ビヨンド・ザ・カタコームは日本ツアーを楽しみにしている」と、全ての日本のロック、メタル・ファンへ伝えたい。それを可能にするためにもアルバムをぜひ聴いて欲しい。そのライヴはキミたちへの敬意を反映したショーになるはずだよ。メンバー全員がベストを尽くすから決してガッカリするようなライヴにならないことをここに約束するよ。ドモアリガト。