【ライヴレポート】umbrella、梅田TRADワンマン「まだまだ旅を続けていく」
umbrellaが全国ツアー<Chapter.7「ダーウィンへの伝言」>ファイナルを梅田TRADにて開催した。オフィシャルのレポートにて当日の模様をお届けする。
◆umbrella ライヴ写真
2018年、初夏。夏の日差しが眩しい中、大阪は梅田にあるライヴハウスTRADにだけは雨が降る予報がされていた。そう、7月23日は<umbrella 1st Full Album「ダーウィン」リリース記念&柊 生誕祭ワンマン【Chapter.7】「ダーウィンへの伝言」~大阪編~>と銘打たれた記念すべき日なのである。「ダーウィン」を制作し、umbrellaはどの様に進化を遂げたのか。そんな期待感の高まる一夜の様子をお届けしたいと思う。
定刻より10分ほどして、暗転。お馴染みのSEからスタート。これから始まるステージに傘人(umbrellaのファンの総称)達の視線が集まる。将(Dr)、春(B)、柊(G)と順に登場し、メンバーの登場から拍手が起こる。この光景もumbrellaならではであり、傘人達がこの日をどれだけ楽しみにしていたかという気持ちが格段に溢れ出ていた。最後に唯(Vo)が傘を持って登場、雨宿りをするかの様にスタンドにセットし、唯のギターから「anima」がスタート、一気にumbrellaの世界へと誘ってくれた。「ファイナルぶっ飛ばそうぜ大阪!」と間髪入れずに「ヨルノカーテン」を披露。「こんばんはumbrellaです。今日はファイナル来てくれてありがとう!いっぱい楽しんで帰って下さい!」と伝え、「ヤマアラシの涙」、初期代表曲の「五月雨」と徐々に会場のボルテージを上げていく。
「ここ(umeda TRAD)が終着点、でも道は続く。」と話し、「微熱」、「軽薄ナヒト」を披露。柊のギターの音色で会場が包み込まれ、将のドラムが雨粒の様に響き渡り、どっしりとバンドを支える春と会場に響き渡る唯の歌声が傘人達の気持ちを浄化する様だった。続く「ミラーガール』」では「踊ろうぜ!」、「非「情」階段」では「楽しんでもらわないと困る!」と、煽る唯も反応した傘人達もとっても笑顔。
「いい繋がりを持って下さい。」と「「管」」へ。間違いなく今のumbrellaの代表曲であり、唯自身、遺作でもいいという位に自信作だという。「スロウレイン」では唯が傘をを持ち歌う姿がとても印象的で、聴き入る傘人達の心に彼らの音楽が染み渡っていく。柊がノイジーなギターをかき鳴らし「Labo」へ。「大阪〜!調子乗っていくぞ〜!!」と「SCAB」では煽り倒す!!いつになく走り回る唯や、ギターソロで背面ギターを披露した柊など、メンバーも気持ちが溢れ出ていた。
ここで「まだまだumbrellaの旅を続けていく。」と伝えた唯の気持ちは本心であろう。立て続けに披露された「hollow」、「叩けば誇り。」、「Frontier」では歌モノロックバンドとしてのカッコいい部分もバッチリ見せてくれた。というのも、良質な楽曲やメロディラインに留まらず、ロック然とした気持ちも彼らは持ち合わせている。「O3」(オゾンと読む)で歌われていた「最後の日が訪れたら大好きなものを食べよう」はきっと誰しもが当てはまるし、小さな幸せの積み重ねで毎日が出来ている事の表れでもある様に思えた。最後に「これでダーウィンは完成です。」と披露された「夕立」。唯がこの曲に込めた想いは傘人達に確実に届いてるであろう。
アンコールでは本編の様などこか張り詰めた空気とは違う、アットホームな空気から「トウメイ」を披露。メンバーからのメッセージを経て、柊を祝う様に「Door」へ。そして本日のラストに彼らが用意した楽曲は、初披露されたのもこの場所であるという「アラン」。会場全体が歌う姿はいつ聞いても圧巻で、胸に染みるのだが、今日は特に格別だった。
今日このステージで彼らが見た景色はどんな景色だったのだろう?傘人達が見た景色は間違いなく最高なものだったに違いない。「ダーウィン」を経て、ヴィジュアル系として、ロックバンドとして歌と曲を大切にし続け進化し続けてきたumbrella。彼らがツアーの中で得たものは大きく彼らの中に芽吹いているし、自身の糧として更に飛躍していく事を願うばかりだ。
文◎森孟司
写真◎YOSHIHITO_SASAKI
<umbrella 1st full album「ダーウィン」リリース記念&柊 生誕祭ワンマンツアー【Chapter.7】「ダーウィンへの伝言」>2018年7月23日umeda TRAD セットリスト
2.ヨルノカーテン
3.ヤマアラシの涙
4.五月雨
5.微熱
6.軽薄ナヒト
7.ミラーガール
8.非「情」階段
9.「管」
10.スロウレイン
11.Labo
12.SCAB
13.hollow
14.叩けば誇り。
15.Frontier
16.O3
17.夕立
En1.トウメイ
En2.Door
En3.アラン
<umbrella Member Produce OneMan>
<Case柊 「CONTACT US ASAP!!」>10月25日(木)SHIBUYA REX
<Case将 「噛めば噛むほど味がある」>11月25日(日)寺田町Fireloop
<Case唯 「自論」>12月23日(日・祝)池袋手刀
1stフルアルバム『ダーウィン』
収録曲
01.anima
02.ヨルノカーテン
03.SCAB
04.ヤマアラシの涙
05.ミラーガール
06.hollow
07.五月雨
08.O3
09.叩けば誇り。
10.アラン
11.夕立
全11曲
価格:3000円(税抜)品番:DCCNM-505
LIVE DVD『傘が生まれた日』
01.スロウレイン
02.Frontier
03.スカイフィッシュ
04.「月」
05.WALK
06.ヨルノカーテン
07.軽薄ナヒト
08.アンドロイドと果実
09.Labo
10.SCAB
11.Witch?
12.永久地図
13.東へ
14.アラン
15.「管」
16.Door
全16曲
◆BARKS ヴィジュアル系 V-ROCK
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