ワンランク上の演奏してみた・歌ってみた動画が作れるスマホ用オーディオ・ミキサー「GO:MIXER PRO」登場
スマートフォンで楽器演奏や歌の動画を制作している人、あるいはこれからチャレンジしたいという人にうれしいデバイスが登場。ローランドからスマホでの動画撮影時に高音質で音声を収録できる小型オーディオ・ミキサー「GO:MIXER PRO」が7月21日より発売される。また、好みの画像や映像を背景に合成できるiOS用カメラアプリ「Virtual Stage Camera」の配信が開始された。
「GO:MIXER PRO」は、「演奏してみた」や「歌ってみた」動画の制作に威力を発揮する小型オーディオ・ミキサー。スマホ内蔵のマイクを使用した際に起こりがちな、周囲の雑音が混じる・音割れするといった要因を排除でき、パフォーマンスを余すことなく伝えられる高いクオリティでの音声収録が楽しめる。2017年発売の「GO:MIXER」より入出力や機能をさらに充実させてのリリースとなる。
▲入出力端子は手前と左右側面に分けて配置。本体奥のマイク入力部とつまみのあるパネルの間のスリットにスマホを固定できる。
スマホと一緒に持ち歩けるコンパクトな本体に、楽器やマイクなど最大6つの音が入力可能。クリアかつ最適なバランスでのミキシングを本体のつまみ操作だけで行える。スマホにつないで、その場で高音質な動画が作成できるので、音声の別録りや撮影後の編集の手間も省ける。
入力端子は、マイク、ギター/ベース、キーボード、音楽プレイヤーなどをつなげられる合計6系統。弾き語りはもちろん、BGMを流しながらのトーク配信など、シーンに応じて最適に音声をミックス可能。スマホからマイクへの電源供給にも対応(iOSデバイスでは乾電池での電源供給が必要)し、演奏やボーカルの繊細なニュアンスも捉えるコンデンサー・マイクも使用可能になった。また、プラグイン・パワーにも対応しているので、ヘッドセット・マイクやピン・マイクの使用も可能。ヘッドホンを接続して音声を確認しながら撮影できるので、音声トラブルを未然に防げるのもポイントだ。
スマホに保存した音楽を再生しながら、楽器やマイクの音声をミックスする「ループバック」録音も可能。「GarageBand」など音楽制作アプリを使用する際には、「ループバック」をオフにして外部入力音声だけを録音することができる。初代「GO:MIXER」とは違った使い方ができるというわけだ。
▲トップパネルのつまみは、PLUG IN MIC、MIC、INSTRUMENT、MONITOR OUT、GUITAR/BASSの5つ。2系統のLINE INはソース側で設定することになりそうだ。
本体にはスマホが固定できるスリットを装備。スマホ用のスタンドやホルダーを別途用意することなく、手軽に収録が始められる。
「歌ってみた」をやりたい人にうれしいのが、「センターキャンセル機能」。入力したソースのボーカルパートの音量だけを小さくすることができるので、カラオケ感覚で「歌ってみた」動画の撮影やライブ配信が行える。
パッケージにはスマホと接続するための各種ケーブルが付属(Lightning、USB OTGマイクロBタイプ、USB Type-C)。面倒な設定なしにすぐに高音質での撮影が可能になる。乾電池(単4形 アルカリ電池または充電式ニッケル水素電池×4本使用)またはスマホからのUSBバスパワーで駆動するので、屋内だけでなく野外でも撮影・配信が可能だ。
▲手前にループバックのON/OFF、モニター出力、センターキャンセルON/OFF、ライン入力1&2を配置。右側面にはギター/ベース入力、プラグインマイク、ファンタム電源ON/OFFスイッチ、XLRのマイク入力を、左側面にはインストルメント入力(L/MONO、R)を配置。
▲電池やUSBバスパワーで駆動できるので、野外での収録も可能。
■背景を合成できるカメラアプリ「Virtual Stage Camera」
映像演出にうれしいアプリも登場。「Virtual Stage Camera」は、撮影場所の背景をカメラに認識させ、別の画像や動画に置き換えて合成した映像を撮影することができるカメラアプリ。ブルーバックなどの特別なセッティングや機材を用意することなく、カンタンに好みの背景が合成できるので、自分の部屋でも背景を気にせずにユニークな映像演出が行える。
無料版では最長30秒まで。アップグレード版では無制限の動画撮影が可能。「GO:MIXER PRO」と接続したスマホで「Virtual Stage Camera」を使用する場合は、無料版でも動画の長さ無制限使用できる。
背景用の画像や動画はアプリ内に用意されており、すぐに合成が可能。ユーザーが撮影した素材も合成できるので、オリジナリティ溢れる動画が作成できる。
撮影用の端末と別のiOSデバイスをリモコンとして使えるのも気が利いている。離れた場所から撮影開始・停止などが操作できるので、さまざまなシーンで便利に使えそうだ。
▲さまざまな背景を用意。背景をグリーン・バックもしくは、ブルー・バックにもすることができるので、PCの動画編集ソフト使用時の素材作りにも活躍する。
製品情報
オーディオ・チャンネル数:入力 9チャンネル、出力2チャンネル
接続端子:
・INSTRUMENT(L/MONO、R)端子:標準タイプ
・LINE IN 1端子:ステレオ・ミニ・タイプ
・LINE IN 2端子:ステレオ・ミニ・タイプ
・GUITAR/BASS端子:標準タイプ(ハイ・インピーダンス対応)
・PLUG IN MIC端子:ミニ・タイプ(プラグイン・パワー対応)
・MIC端子:コンボ・タイプ(XLR、TRS標準)、バランス(ファンタム電源DC 48V、6mA)
・MONITOR OUT端子:ステレオ・ミニ・タイプ
・USB端子:USBマイクロBタイプ
連続使用可能時間アルカリ電池:約4時間30分 ※BATTERYスイッチがONの場合。
外形寸法:104×155×41mm(W×D×H)
質量(電池とケーブルを除く):220g
◆GO:MIXER PRO
価格:オープン(市場想定売価 20,000円前後 税込)
発売日:2018年7月21日
◆Virtual Stage Camera
価格:無料(アップグレード版はアプリ内課金1,080円)
発売日:iOS版 2018年7月17日(Android版も今後リリース予定)
この記事の関連情報
BOSS、豊かな低域を実現するギターアンプ「KATANA-MINI」の上位モデルを発売
ローランド、KDJ Recordsとのコラボによるサンプラー「SP-404MKII」の限定モデルを発売
打撃音と振動の発生を75%軽減したローランド史上最も静かな電子ドラムを発売
ローランド、いい音、軽量、簡単操作のライブ用シンセサイザー 3機種を発売
ローランド、ポケットサイズの電子楽器「AIRA Compactシリーズ」に本格的機能のサンプラーが登場
BOSS、ユニークなサウンドと新機能を搭載したディレイ・ペダルを発売
ローランド、プロ・ミュージシャン愛用のステージピアノ新モデル2機種を発売
BOSS、磨き抜かれた「Tube Logic」により表現力が大きく向上した「KATANA」の新モデル7機種を発売
ローランド、「FANTOMシリーズ」がアップグレードして登場