【イベントレポ】SHINee、パーフェクトなパフォーマンスで新宿を魅了した上映会@ユニカビジョン
2018年6月26日(火)数多くのアーティストの上映会が開催されていることで注目を集めている東京・西武新宿駅前のユニカビジョンで、「SHINeeスペシャル上映会」が2回に渡って行われ、多くのファンが集まりペペ広場は熱気に満ちた空間と化した。
このスペシャル上映会は、SHINeeが2018年6月27日(水)にリリースしたLIVE Blu-ray & DVD『SHINee WORLD THE BEST 2018~FROM NOW ON~ in TOKYO DOME』の発売記念として、収録曲の中から厳選したライヴ映像が紹介されるもの。17時と19時の2回に分けて約51 分間の上映が実施された。
2018年4月18日にも、初のベストアルバム『SHINee THE BEST FROM NOW ON』リリース記念としてスペシャル上映会を行っているSHINee。その際には、過去のライヴ映像で日本デビューからの活動を振り返り、涙を流すファンの姿もあった。今回は、前回実施されなかった高音質サウンドで視聴できるヘッドフォン視聴イベントも行われ、先着100名限定でヘッドフォンの無料貸出も実施された。上映会はスマホアプリ「Another Track」と連動しており、あらかじめアプリをダウンロードして視聴の準備をしておくことで、上映中にアプリを起動したスマホを画面にかざすだけでスマホに接続したイヤフォンから、上映中の映像にシンクロした高音質サウンドを聴くことができる(もちろん、イヤフォンを使わず直接ビジョンから流れる音声も楽しめる)。視聴会場となる西武新宿駅前ペペ広場には、17時からのスタートにも関わらず、開始1時間ほど前からヘッドフォンを求めるファンが列をなし、次々と受け取ると、設置された柵の中へ入りスタンバイ。上映開始10分前には、100名分のヘッドフォンは定員になってしまう人気ぶりだった。
また、スペシャル上映会のストリーミング生配信も行われ、ユニカビジョン公式サイト及びユニカビジョン公式HP、FBとTwitterからパソコンやスマートフォンで鑑賞することもでき、会場に足を運べなかった人でも楽しめるようになっていた。さらに、イベント中にアプリ「VISION α」をダウンロードしたスマホをビジョンにかざすことで応募することができるプレゼント企画も。「SHINee オリジナルポスター」が10名に、「Amazon ギフト券 1,000円分」が50名に当たるとあって、多くの参加者が応募している様子が見られた。
17時になると、ビジョンに西武新宿駅前ペペ広場の様子が映し出され、左右に別れた柵に集まった観客たちが画面の中で手を振っている。上映される映像は、2018年2月17日18日に京セラドーム大阪、26日27日に東京ドームで開催され、4公演合わせて計18万人を動員した、日本活動の集大成となるベストライヴツアーからのもの。東京ドームで行われたファイナル公演から厳選された12曲がセットリストとなった。ビジョンを見上げる西武新宿駅前ペペ広場の熱気がやがて、映像の中の東京ドームの観客に引き継がれていく。ステージがせりあがってSHINeeが姿を現し、緊張感のあるダンスチューン「Stranger」から映像がスタート。センターステージで会場中の視点を一点に集め、キレのあるダンスとボーカルで観客を魅了するメンバー。曲に合わせて“SHINee、SHINee”の掛け声と共に、会場を埋め尽くしたパールアクアグリーンのペンライトが揺れる。「Everybody」では、観客の掛け声と共に曲のエンディングへ向けて高揚していく様子に、ぺぺ広場の観客も足でリズムを取り、体を揺らしている。
西武新宿駅前ペペ広場の観客は500人くらいだろう。平日の夕方にしては相当な人数といえる。いち早く駆け付けたであろう前方の観客は、ヘッドフォンを手で押さえながらじっと目を凝らすようにビジョンを観ている。「Evil」では、大きな布を使ったパフォーマンスを見せ、中盤でメンバーがジャケットを脱ぐや、「キャー!!」と割れんばかりの黄色い声援が飛んでいた。花道を歩きながら、観客を誘惑するような仕草を魅せながら披露した「JULIETTE」では、ミドルテンポに合わせてしなやかに舞い、「Sherlock」では、さらにグッと重心の低いビートで力強さを感じさせた。バック・トラックがかなりシンプルで音数が少ないため、彼らの歌唱力の確かさが際立って聴こえる。ペペ広場では、マイクスタンドを使い踊りながら“キミは僕のPrincessさ”と歌う「To Your Heart」にうっとりしている様子のファンの姿も。また、通りすがりに立ち止まりしばらくビジョンを見上げている通行人も多く見られた。
「もっともっと盛り上げてー!」との呼びかけから始まった「LUCKY STAR」では、キーとオンユはステージでのパフォーマンスで盛り上げる最中、テミンとミンホが気球に乗り、スタンドのお客さんまで届かんばかりの高さで歌う演出もあり、そのスケール感に驚かされた。続く「Downtown Baby」でも、気球とトロッコを使い、メンバーそれぞれが客席を移動しながら、ファンサービス。会場に来たファンを大切に、とことん楽しませようというサービス精神が、最高のエンターテイメントの根底にあるのだろう。
最前列の柵にいる観客はほぼ全員ヘッドフォンをして、高音質を楽しみながらビジョンをじっと見つめているが、後方や右サイドの柵にいる観客の中はヘッドフォンの配布に間に合わなかった人も多くいるようで、自らイヤフォンで高音質を楽しんでいる人もいる。
映像は、炎が吹き上がる情熱的な「Hitchhiking」から後半へと突入した。メロウな「君のせいで」のあとは、炎とレーザーが交差する中で「LUCIFER」へ。激しく会場のボルテージを最高潮に高めると、いよいよラストの曲へ。ラストは、ホーンやジャジーなギターが入ったサウンドで踊らせるスウィング・ナンバー「Every Time」。このライヴの後、初ベストアルバム『SHINee THE BEST FROM NOW ON』の完全初回生産盤に収録されることとなった曲だ。甘いボーカルで包み込むようにチルアウトして、ライヴを締めくくった。
19時からスタートした2回目の上映には、会社帰りの人々も加わったようで、さらに多くの観客が集結した。ただでさえ気温の高かった一日だが、ぺぺ広場は夜になっても気温が下がる気配は無し。帰宅時間も重なり、西武線へと向かう人たちも立ち止まってビジョンを見上げていた。徐々に日が暮れてきたことで、パールアクアグリーンのペンライトを持参して掲げているファンの姿も目立ってきた。新宿は外国人観光客も多いため、「これはなんのイベントですか?」とスタッフに尋ねている人もチラホラ。スケールの大きなライヴ・パフォーマンスが、目を引いたようだ。
ライヴ映像が再び映し出されると、歌の合間にドームの観客から掛け声がかかる。すると、ぺぺ広場でも控えめながら同じようにコールしているファンの姿も。ライヴ映像が進み、レーザーが飛び交う「JULIETTE」で盛り上がる頃には、ぺぺ広場にはぎっしり人が集まっていた。夕方に設置された柵のラインを急遽スタッフが広げたりと、想定以上の人が詰めかけていたようだ。大掛かりなセット、巨大なビジョン、派手な演出による豪華なライヴは、迫力の大画面と高音質なサウンドにはピッタリ。なにより、SHINeeのパフォーマンスは、ユニカビジョンに一層映えるものだった。「Every Time」が終わり、ビジョンに「fin」と映し出され上映会はこれにて終了。ぺぺ広場の観客からは、ビジョンに消えていくメンバーたちに万雷の拍手が沸き起こり、スペシャル上映会はエンディングを迎えた。
上映会終了後、後方で熱心にビジョンを見上げて楽しんでいた女性三人組を直撃インタビュー。イベントで出会ったことから仲良くなり、普段からライヴ会場でも会っている“SHINee仲間”だという三人は、今日もスペシャル上映会のためにここで集合したとのこと。全員、ファンクラブにも入っており、映像の東京ドームライヴも観に行ったという、筋金入りの大ファンだ。早速スペシャル上映会の感想を訊いてみた。
「当日の会場だと全然覚えていないことが、映像で観られて、“ああ、こんな感じだったんだ”って思いました。なんだか昔のことのような気がしましたね」
「応援の意味も込めてドーム公演を観に行ったんですけど、そのときはあんまり素直に楽しめなかったんです。でも、今日の映像を観て“こんなに良い顔をしてたんだ”とか、すごく楽しく思える時間があったので良かったです」
「私も、後半はあまり覚えていないところがあったんですけど、四ヶ月が経ってこうして高音質で聴けて、SHINeeみんなの声が新宿の街の喧騒の中でも響いているっていうことが嬉しかったです。SHINeeは本国ではカムバックしていて、日々写真を見たり歌を聴いたりしているんですけど、この映像のライヴのときとは今はまた全然違っていて。SHINeeも進んでいるし、私たちも今日まで歩いてきたんだなって、自分の生活とSHINeeの進み方を照らし合わせながら、しみじみとじんわり聴けました」
ヘッドフォンで聴いたり、直接ビジョンから流れる音を街の音と共に聴いてみたり、交互に楽しんでいたとのことで、ソロ・パートなどの聴きたいところはヘッドフォンをつけて聴いていたという。最初から最後までヘッドフォンをしていなかった理由は、「ずっとヘッドフォンで聴いていたら、入り込んで思わず普通に掛け声とか言っちゃいそうで(笑)」と、会場さながらのリアルな高音質に圧倒されたようだった。また、ヘッドフォンをしていたことで良かった点は「会場では空間を通して聴いていたから時差とかあると思うんですけど、今日は綺麗な声や息遣いが映像と合っていて、思ったより良かったです」と分析してくれた。
最後に、それぞれにSHINeeの魅力を訊いてみた。
「全部好きですけど、それぞれに個性がしっかりあるのに、グループとしてもちゃんとまとまっていて仲が良いところが特に好きです。見ていて元気をもらえるし、自分も頑張らなきゃって思えます」
「気付いたらハマっていたんですけど(笑)、SHINeeに出会えたおかげで一人で韓国にも行けるようになったし、日本全国も普通に行けるようになったんです。SHINeeがいなかったら、家と会社の往復だったと思いますけど、こうしてSHINee仲間もできたし、生き甲斐がもらえた感じがします」
「まず、歌とダンスがすごく上手いというところが魅力なんですけど、(活動に対しての)姿勢がすごく良いんですよね。新しくどんどん進んで行くところが、自分も仕事を頑張ろうって思うことに繋がったりとか、どこまででも観に行きたいなっていう気持ちに繋がっています。だから、今日ここに来ちゃうのもSHINeeの魅力に負けたからで。とにかくもう、全部好きですね(笑)。今のまま頑張ってほしいです」
と、想いを語ってくれた。そして、取材終了後には、「SHINeeをお願いします!!」と、こちらに声を掛けてくれるほど、じつに熱く、心からSHINeeを愛していることが言葉の端々から伝わってくる三人だった。彼らの誠実な活動がこうした心あるファンを生み出しているのだろう。
ユニカビジョンでは、今後も様々な上映会が開催される予定となっている。上映予定のアーティストや上映日時などをユニカビジョンのWebサイトで確認のうえ、気になる上映会があったらぜひ参加してみてほしい。
取材・文●岡本貴之
SHINee スペシャル上映会
1.Stranger
2.Everybody
3.Evil
4.JULIETTE
5.Sherlock
6.To Your Heart
7.LUCKY STAR
8.Downtown Baby
9.Hitchhiking
10.君のせいで
11.LUCIFER
12.Every Time
(全曲ノーカットフルバージョン)
リリース情報
『SHINee WORLD THE BEST 2018~FROM NOW ON~ in TOKYO DOME』
2018.06.27リリース
初回生産限定盤Blu-ray
価格: ¥7,960 (+tax)
商品番号: UPXH-29026
レーベル: EMI Records / S.M.ENTERTAINMENT
【Blu-ray】+【SPECIAL PHOTO BOOKLET 112P】
■豪華スリーブケース付トールサイズデジパック仕様
■PHOTOBOOKLETは、“SPECIAL写真集”仕様
通常盤Blu-ray
価格: ¥6,160 (+tax)
商品番号: UPXH-20070
【Blu-ray】+【PHOTO BOOKLET 16P】
通常盤DVD
価格: ¥5,240 (+tax)
商品番号: UPBH-20225
【DVD】+【PHOTO BOOKLET 16P】
Opening
Colors of the season
-Movie-
Stranger
Everybody
Evil
JULIETTE
-MC-
-Movie-
LOVE
君がいる世界
Diamond Sky
Sherlock
Love Like Oxygen
Hello
To Your Heart
Dazzling Girl
LUCKY STAR
Downtown Baby
-BAND & DANCE PERFORMANCE-
Hitchhiking
Why So Serious?
君のせいで
LUCIFER
[Encore]
Sing Your Song
I’m with you
-MC-
Every Time
Replay -君は僕のeverything-
-MC-
From Now On
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