【ライブレポート】たこやきレインボー、「私たちはもっともっと深化します」
たこやきレインボーが6月9日、大阪・NHK大阪ホールにて全国ツアーファイナル公演<CLUB RAINBOW スペシャルエディション>を行った。
◆ライブ画像
4月21日の大阪・梅田CLUB QUATTROを皮切りに、これまで計7か所で開催してきた今回のツアー。ライブ演出をクラブ仕様にモデルチェンジし、ディスコティックなパフォーマンスを繰り広げてきたが、今回のスペシャルエディションではバックDJのCMJKだけではなく「なにわンダーたこ虹バンド」も配した特別編成でライブに臨んだ。
1曲目は“たこ虹史上最難ダンス”としてこのツアーでお馴染みとなった「虹色進化論」。梅田CLUB QUATTROで初披露時は緊張感があったが、この日は良い意味で肩の力が抜け、動きもより滑らかに。加えて大人っぽさに磨きがかかり、ツアーを経ての成長を実感できた。続く「にじースターダスト」では“始まるよこの場所で いつか僕ら星屑のように輝きたい”という歌詞がステージ上の彼女たちの笑顔に重なって聴こえ、これまでとは違うコンセプトで行われたツアーをきっかけに、まさに“新たな未来へのスタートライン”を見つけだしたような印象を受けた。
ホール会場ならではの音の迫力で見る者を圧倒したのが、その後の「どっとjpジャパーン!」。重低音がいつも以上に響き、アイドルコンサートとは思えないパンチあるサウンドが轟く。兵庫県の地名が登場するユニーク歌詞と、レトロなテクノポップが交わる「尼崎テクノ」もボーカルのエコーがしっかり効き、ホール会場だからこその声の伸びを堪能できた。「Pa Pa Pa Party」のあと、この日最初のMCでは堀が「CMJKさんがいなければ、このCLUB RAINBOWは成り立ちませんでした」とツアーの立役者を称えた。CMJKは一旦ここで降壇し、6曲目「レインボーロード〜駆け出した靴〜」から、たこ虹バンドが登場。
7曲目「なにわのはにわ」では、バンドが弾き出すハードなサウンドだけではなくファンの太いコールもミックスされ、さながらロックのライブ会場。一転、「じゅう!そう!フリーダム!」は1960年代から70年代のソウル、ファンクの色を押し出し、グルーヴィーな曲調で観客を踊らせた。また、彩木咲良はマイクを持ったまま片手での側転も披露し大きな歓声を浴びた。ビッグバンドのようなゴージャスな音楽が味わえる「Whoop It Up!」、「もうかりまっか」「ぼちぼちでんな」のコール&レスポンスで盛り上がる「まねー!!マネー!?money!!」みんなで拳を高く突き上げる「輝け!おっサンシャイン!」で会場はさらに一体に。13曲目「ジュージューシー!!」では、曲中にたこ虹がバンドのメンバーのもとへ駆け寄ってダンシング。堀くるみは、手島のギターをわしゃわしゃと触ろうとするなど、ちょっかいを出す場面も。
その後のMCで、堀は「みんな、自由に声を出して楽しんでください。クラブは自由に楽しんで、仲間と出会う場所だと思うんです」と、ライブにはそれぞれの音楽の楽しみ方があることを伝えた。その言葉の意味を全員が噛み締めている矢先、堀は「みんなぁ、自由に楽しめますの〜?」と変なイントネーションで煽ってしまい、先ほどの名言が台無しに。メンバーから一斉に「え、マダムみたいな喋り方やん」とツッコミを食らっていた。足を高く上げるなどダイナミックなダンスが特徴的な「ナンバサンバイジャー」、お客さん同士が肩を組み合って横揺れする「ナナイロダンス」、自分らしく生きる大切さを訴えるメッセージ性が強い「RAINBOW〜私は私やねんから〜」で本編が終了した。
アンコールは大塚 愛が提供した新たな代表曲「卒業ラブテイスティ」でスタート。先程までの本編とは雰囲気が変わり、指先の動作までこだわった繊細なダンス、ナイーブさを感じ取れるボーカルが、会場を切ない空気で覆う。続く、藤井隆提供「ネンジルノ」は、斜めにステップを踏む特徴的なダンス、マイクを両手で握って歌う仕草、縦にきっちり整列したフォーメーションなどで味わい深い世界観を体現する。その後は手島いさむのギター演奏にあわせ、「ちゃんと走れ!!!!!」をアコースティックバージョンで歌唱。それぞれの息遣い、発声の瞬間、アコースティックギターの弦一本一本の響きが非常に美しく、“いつの間にか回りだした キラキラな世界に”という歌詞の瞬間、頭上のミラーボールが光を放って回り始める演出が感動的であった。
「たこ虹はいい曲が多い」と絶賛する手島は、5人に「みんなはテレビに出るなど、いわゆる芸能人だけど、もっともっと音楽に寄って来て、いつか作詞作曲をして欲しい。そして、進化だけではなく、深化してください」と期待を寄せた。最後は、CMJK、たこ虹バンドが総出で「オーバー・ザ・たこやきレインボー(CLUB RAINBOW ver.)」を披露。春名は「すごくいい景色が見れました」と感激。清井、堀は「私たちはもっともっと深化します」と宣言した。
この日で全国ツアー2018を終えたたこやきレインボーは、6月20日にミュージックカード「虹色進化論」、DVD&ブルーレイ『Documentary of 虹色進化論』をリリースする。また、8月11日に大阪・大阪城野音、翌12日には東京・日比谷野音で<東西野音2デイズ<RAINBOW SONIC 2018>を主催。メンバーは、「RAINBOW SONICで会いましょう」と呼びかけた。
「虹色進化論 」
※mu-moショップ・イベント会場限定商品
【ミュージックカード】TYPE-A AVZ1-94080 1,000円(税込)(絵柄全6種類中1種ランダム)
【ミュージックカード】TYPE-B AVZ1-94081 1,000円 (税込) (絵柄全6種類中1種ランダム)
内容:
1.虹色進化論
2.オーバー・ザ・たこやきレインボー(CLUB RAINBOW ver.)
『Documentary of 虹色進化論』
商品形態:DVD、 Blu-ray Disc(全2形態)
【DVD】AVB1-92671 2,160円(税込)
【Blu-ray Disc】AVX1-92672 3,240円(税込)
内容:
・ 虹色進化論 Music Video
・ Documentary of 虹色進化論
<東西野音2デイズ<RAINBOW SONIC 2018>
開場16:30/開演17:30
2018年8月12日(日)東京・日比谷野外大音楽堂
開場16:30/開演17:30
GUEST
DJ KOO/なにわンダーたこ虹バンド ※両公演出演
料金/席種
全席指定:5,400円(税込)
◆たこやきレインボー オフィシャルサイト
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