【インタビュー】SPARK!! SOUND!! SHOW!!、1stアルバム完成「今が最強」

■もっとカッコよくなっていきたい
■自分らの曲で人をバグらせていけたら最高

──『火花音樂匯演』はセルフタイトルでもあると思うんですけど、一度物販で出したことのあるロンTの腕の部分に“火花音樂匯演”と書いてあって。タクマくんの腕にもタトゥが入ってるしね。

チヨ：僕があのロゴを作ったんだけど、タクマの腕に入ったタトゥーを見た時、“あいつの人生背負ったな～”って思いましたね。この歳でバンドやるんだし、同じ矛先向けてやっていきたいから別にいいんですけど、また違ったベクトルのものを背負っちゃったんで面白かったですね。

──今のタイミングでセルフタイトルにした理由って？

ユーキ：自分的に“今が最強っしょ！”と思っていて、セルフタイトルを付けられるタイミングだったから。Google翻訳してみても本当は間違った訳なんだけど、単純にビジュアルもかっこいいからOK！みたいな。あと、今回は漢字タイトルの曲が結構多くなって。

──それはどっち発信？ アルバムタイトル？ それとも曲名？

ユーキ：曲名。11曲出揃うか出揃わないかくらいのタイミングで漢字の曲も多いし、くらいの感覚だったかな。

──タイミング的によかったんだね。

ユーキ：俺はもっと早くリリースしたかった。前の作品から時間も経っていたし、流通に出ないような会場限定盤ばかりだったから。4人の方向性を含めて、今、ベストを出せるタイミングが整ったというか。前は曲調ももう少し雑多な感じだったけど、タクマが入ってからそこが統一されて、今回のアルバムのバランスもメロウな曲ばかりに揃えないで、“過激！うっさい！”みたいな感じになった。

タクマ：スサシに加入する前から、曲はいいのにジャンルがバラバラ過ぎて全部が伝わりにくいと常々思ってて。今もそうかもしれないけど、メンバーとして客観視もしているから、今のスサシがどう出たら一番伝わりやすいんだろうっていうのを考えながら曲目は選んでいったかな。

チヨ：タクマとユーキが曲を作っている時点で、メロウな曲が多すぎてコンセプトがばらけちゃうというのがあったので、激しい曲を入れて分かりやすく、まとめやすくしたって感じですかね。

──このアルバムのコンセプトって？

ユーキ：ちゃんとは決めてはいないけど、「南無」とか「無愛愛」とか。中身のないような曲も得意だけど、今の4人になってからはもう少し真っ直ぐなことも歌えるようになってきて。アルバムの後半なんか特にそうだけど、音楽や自分のことをちゃんと歌えるようになってきた。そういうタイミングでのセルフタイトルでもあるんですよ。今までは自分のことを歌うのが恥ずかしいから中身のないことばかりだったけど、自信がついたし、自分の核みたいな部分が見えてきたから。

チヨ：自分のやりたいことをだんだん評価してもらえるようになってきたからカッコよくなって、それが自信につながっていって。自分の内側を見られるようになったのかなって。一番近くで見ていた僕はそう思ってますね。

──アルバムが出来上がってみての感想はいかがですか？

チヨ：カッコいい～！って。純粋にそれやったかなあ。

ユーキ：フルアルバムできた！うれしい！みたいな。バンドを始めた頃からフルアルバムを作りたいと思ってたから、やっと夢叶った！みたいな。ほんと、出産やね。

タクマ：TomohiroさんとEijiさんの2人が関わってくれて凄くいい感じだし、自信はあるから俺は早く次を作りたい。今回のアルバムの曲や音のなかに、「これ、いいね！」って人に思わせるようなことを入れていて、また次をやればもっとよくなると思うし。言っていいかわからないけど、アルバムを出したことへの嬉しさとかは、そんなにないかな。レコーディングをして、もっとこうしたほうがよかったっていうことも、今、俺が一番よくわかってるから、早く次をやりたい。でも、友達とかに音源を送ったりしたときに「おめでとー！」って言われて、「あ、フルっておめでとうなんだ」と思って。そこでやっと“ちょっと嬉しいかも”って。

ユーキ：「ヨッシャ、できた！最高！」って思うのは俺だけでいいよね。そうやって思っててくれてるほうが頼もしいし、俺からしたらありがたい。俺だけ、できた、ヨッシャー！ずっと余韻！みたいな。

──イチローくんは？

イチロー：やっぱりうれしいですね。TomohiroさんとEijiさんの2人のおかげもあって、機材をお借りしながらのレコーディングも最高の状態で無事終えることもできて。タクマと一緒ですけど、次回のレコーディングが楽しみだなって思います。

ユーキ：今後もいい曲を作って、いいライブができていたらどうとでもなると思うし。そこに数字がついてくるならベスト。まずは自分達で納得して、カッコいいまま、もっとカッコよくなっていきたい。それで、自分らの曲で人をバグらせていけたら最高！

取材・文◎あたそ






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